我が家の柿が色づいてきました。
台風など自然災害が差し迫った時、自治体から避難指示が出ますが、私たちは実際どう対処すればよいのだろうか。その具体像が私には、よく掴めない。
いくつか分からないことがあるのだ。
第一は災害時における自分の居所を特定できない不安である。地下鉄の中かもしれないし、外出中かもしれない。自宅にいることは稀なのではないのか。そして帰宅困難になった時、家族との連絡はどうするのがよいのだろうか。台風の場合は進路と時間がある程度特定できるが、地震や何かの暴発などの時はどうなのか、と思う。
第二は避難場所にはどんなものを持参したら良いのだろうか。避難日数にもよるだろうが、毛布や飲食物の提供はあるらしいのだが、衣類や洗面具など日用品は必要なのだろうか。また、貴重品や医薬品、各種重要書類は持っていくべきなのかどうか。
第三は避難に際して、自宅の管理はどうすべきなのか。鍵はかけた方がよいのか、どうか。施錠してしまうと、例えば救急隊などの対応処置ができなくなり、また鍵の紛失の場合も困る。車などはどうしておいた方がいいのか。
第四は身支度はどうすべきなのか。衣服、靴、手袋、帽子、刃物、自分用のカップ類などどうすべきか。
などなど、次々、思い浮かぶ。実際の避難者の方には、どういうものが必要で、どう対処したか、ぜひ教えてほしいものだ。
と同時に避難所の方からも指示が欲しい。何々を持参すべきか、と。
また、小中学校の体育館などが避難場所として使われているが、そこにはコインロッカーを是非設置しておいて欲しいものだ。貴重品や鍵などを持参しているはずだからである。また、体育館は、床下がコンクリートで固めているために、床が硬く、底冷えがする。避難場所として最も不適切な場所だと思えるのだ。
この際だから、避難場所に指定されている場所は、応急のための備蓄だけで済ますことなく、あり方そのものを作り直すべきだと思う。
その際、考慮すべきは電源である。何台かの携帯用の発電機を用意するだけでは物足らない。電力会社と協力して、小型の発電所を常設稼働できるようにできないだろうか。そんな発電所がれば、災害の時ばかりでなく、地域の祭りや通常の冷房、給食などにも活用できる。
そして、こうした場所は緊急時の避難だけに限定せず、おのずから常時活用できる地域センターにしたらよい。昔のことだが、村々には地域の詰所があって、小さいながら火の用心とか、人々の必要物を保管する場所になっていたものだ。
人口減で統廃合になる学校が多いが、そうした公共の場所こそ、地域に根ざした防災空間=地域センターに作り直すことを目指すべきではないのか。【彬】