10月22日、即位礼正殿の儀が執り行われ、令和天皇により内外に向け即位が宣明された。
即位にかかわる儀式は、テレビ中継され、僕もその一部を拝見した。まことに、歴史絵巻、平安時代の王朝世界にタイムスリップしたようである。日本の君主継承は世界に例がない長い歴史がある。格式の高い、型式美、様式美、を伝え続けてきたことに驚き、敬服するのみである。
それで、皇居を外からでも見たくなり、数日後、都心へ出る機会があったので、脚をのばし皇居桜田門を訪れた。というのは、昔、毎月一度は、皇居の周りを走っていた。そのスタート地点が桜田門であり、僕には皇居といえば桜田門のことなのだ。周回の歩道は、今多くのランナーが走っている。市民ランナーの聖地なのだな。以前、茨城県に住んでいたころ、知り合いになった市民ランナーが、東京に出かけ皇居で走ることが、憧れだ、と話していたのを思い出す。
さらに、皇居前広場に向かう。そして、二重橋を眺める。多くの観光客は殆どが海外からの人。僕も、改めて、こうして眺めるのは初めてのことだ。歴史の重みを感じる素晴らしい景色だ。
帰路、新鮮な空気が頭の中を流れる。これからの時代は、我々の努力で築いていくのだという気持ちに満たされていた。
せっかく来たので、二重橋を描いておいた。
2019年10月25日 岩下賢治