ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

アニメーターの導き・・・高校同窓会でのこと。

2021年06月11日 | 日記

 先日の日曜日、母校都立武蔵高校同窓会が開催された。このコロナ禍、パソコンのライブ配信もあるのでこちらで視聴した。その後の、アトラクションで、先輩同窓生のアニメーター、小田部羊一氏の講演があった。

 さて、2年前のNHK朝ドラ「なつぞら」のこと。日本のアニメーション草創期に、アニメーターとして活躍した女性の挑戦、開拓者魂、を描いたもので、僕は、このドラマが大変気に入り、全ての回を観ていたし、一部録画保存もしている。ヒロイン「なつ」のモデルとなっているのは、奥山玲子さんという方。そして、その夫が、小田部羊一氏ご本人ということ。小田部さんは数々の作品に携わり、高畑勲、宮崎駿、と共に「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」ほかで、キャラクターデザイン、作画監督を務められた。またNHKドラマでは時代考証もされている。

 僕は、当時のアニメ制作現場に興味があったので、小田部さんの話に、ドラマの展開内容を重ね合わせながら、おおいに興奮した。

 僕は、今、趣味で絵を描いたりしているが、アニメーションは別の世界、才能豊かな人の集団で、小田部さんは、雲の向こうの人と思っていた。ご本人が子供の頃、ディズニーの「白雪姫」が好きでよく模写をしていたと、当時描いた絵の現物を披露してくれた。さすがと思う絵だが、ここでようやく、共通する場を見たような気がした。

 僕も、子供の頃「白雪姫」が好きで、小学生のはじめくらいだったかな、絵本で「7人の小人」をみて頭をガーンと打たれたのをはっきり覚えている。なんと素晴らしいマンガ、可愛い絵なのか。だが、何度もかき写してみたが、あの独特の表情がどうしてもでなかった。

 今回、小田部さんの講演で、今を輝く日本のアニメーション界に繋がる草創期の人達の、苦労、情熱・・・を少しは解った、と思う。

 さて、長い時が過ぎ、「7人の小人」を描いてみた。

     2021年6月10日  岩下賢治

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