6月26日(土)梅雨の合間に、三鷹市大沢の田んぼに出かけた。2週間ほど前、地元の子供たちが田植え教室をしていた。その後どうかを確かめに行ったということ。
きちんと植わり育っている。なにか生き物がいるのではと、しばし水田をながめる。ミズスマシが水面を動き回る程度だ。カエルをとらえに来た子供たちもガッカリの様子。
時期が早いせいもあろう。いずれ生き物は現れてくるだろう。
またもや、茨城時代の記憶がよみがえる。水田付近に足を踏み入れると、水しぶきのように無数のカエルが飛び散る。それを狙う蛇が必ず出る。だからいつも蛇除けにステッキを持って歩く。水田を覗くと大きなタニシ、ドジョウ、まれに、アカハライモリも見る。実に楽しい世界であった。
さて現実の大沢の田んぼに戻る。すると、中ほどに、鴨が一羽、水草などを食んでいる。いつもは近くの川にいるのだが、僕のように田んぼに遊びに来たのだろう。
又、茨城の田んぼにもどる。合鴨農法を行う田んぼがあちこちにあったな。田植えが終わると合鴨が水田に放たれる。鴨は泳ぎ回り、雑草を食べていく。無農薬農法で、そういう水田には、夜、蛍が飛び交う。
しばし、そういう風景を眺め、記憶の旅をたどる。そして用を足し、戻ると鴨はいなくなっていた。僕も、田んぼの確認ができたので帰ろう。
2021年6月27日 岩下賢治