アマガンパス
このところ、あちこちの知り合いや姻戚関係の人から貰い物、お届け物がとどく。お中元というわけではなく、地域の特産物をどうぞ、ということ。
印象的だったのは、福岡からのシャインマスカット、大粒で種無し、フルーティ。従来の葡萄のイメージからは想像もつかない見事な農産物である。茨城の鹿嶋からはメロンが届いた。青系のアンデスメロン。大きくて独特の青味がほどよく抑えられている名品である。甲府からは白桃。なんと胴回りが28センチもある大粒である。
そのほか、とうもろこし、さくらんぼ、枝豆など、いろいろといただいた。それぞれ、できがよい。もちろん、出来がよいものを選んで送ってくれているのだろうが、それにしても従来の作物より、品質が数段向上している。
だが、贅沢を言えば、粒が大きすぎる。私のような夫婦だけの小家族には、一個が食べきれないのだ。果物などは、一人で一個食べたい。その方がその果物をよく味わえるような気がするのである。
農家の皆さんや農業試験場の研究員の方々、その品種改良の努力に敬意を表するのだが、なんだか今の時代とは方向が逆の改良に向かっているのではないでしょうか。大きい方が見栄えがよい、糖度が高ければ美味しい、、、のではなく、小さくてコクのあるものがよいのではないか、と思う。リンゴや梨など特にそうおもう。スイカは今では店頭で大玉を見ることはなくなった。小玉の味が数段良くなったからだろう。野菜も同様だ。なす、キューリ、トマト、もっと小さいのが良い。
品種改良には農家の努力もさることながら、資金が必要。篤農家の資金だけに頼らずに、広くお金を集められる株式会社組織が必要ではないのか。ところが今は農業に株式会社の参入が禁止されている。この法律を改正し、もっと多彩な農業経営に進めてもらいたいものである。
小ぶりの充実した果物や野菜類が欲しいのです。【彬】