キンカン
私は現役を退いて久しいから現代のサラリーマンの服装について何か言うべきことはないが、昔に比べて随分ラフで活動的になったものと感心している。今時、ダークスーツで、ネクタイをしている人には滅多に会わない。営業マンで接客を本業としている人でも、そうしたフォーマル感のある服装の人は稀だ。
そんな服装の変化にあって、政治家だけが相変わらず、ダークな背広に白いワイシャツ・ネクタイという古風なスタイルだ。テレビに写る姿がなんとも別世界である。昔、小池百合子さんがクールビスと言って、腕先を切った上着を提唱したことがあったが、不評だった。涼感があればいいという問題ではない。
日本には数多くの、優秀な服飾デザイナーがいるのだから、そういう人にデザインしてもらったらいいのではないか、と思う。
もともと背広というのは名前の通り、イギリスの一地域に流行った服装である。明治期の鹿鳴館時代ではないし、日本が真似る理由は何もない。もっとラフでゆったりした服装になれないものか。服装はその人の気持ちをも変えるものだ。スタイルを変え、定型的な言い回しではなく、もっと砕けた、現実味があるものになってもらいたいものだ。
思いだすと小泉純一郎という人は破格だった。【彬】