ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

安達太良山に登る

2019年08月19日 | 日記

 登山道には珍しい草や木が生えていて、目を楽しませてくれた。
 その代表的なものがイタドリ、今を盛りに花を咲かせている。同じような白い花をつけているのが、リョウブ。そして、花後のシャクナゲが道の両側を覆うように群生していて、満開だった初夏を追想させる。絵はイタドリです。

 大型の台風10号が過ぎた日、福島県二本松市の安達太良山に登った。
 まだ台風の余波が残り、一時は、ガスが立ち込めたり、晴れたと思ったら、強風に煽られるやら、また予定していたロープウェイが運行中止になったりと、簡単な登山ではなかった。が、山の良さは登ったという達成感もさることながら、眼前に広がる風景を楽しむことができるという点。この安達太良山は高さは1700mとそれほど高くないのだが、それが幸いしているのか、眼下に広がる深い緑の重畳する光景は、なんとも言い難い、感動的な景色であった。

 安達太良山といえば、高村光太郎を思い出す。
 智恵子抄の有名な一節。
    あれが阿多多羅山、
    あの光るのが、阿武隈川。
    ここはあなたの生まれたふるさと、
    あの小さな白壁の点々があなたのうちの酒蔵。
    それでは足をのびのびと投げ出して、
    このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた
    空気を吸おう

 二本松には優れた蔵元がある。
 わたしは、お土産にと、大七と奥の松を持ち帰った。【彬】

 

 

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