現在放映中の、NHK朝ドラ「らんまん」。日本植物学の父、牧野富太郎氏がモデルとなっている。ドラマでは、いよいよ、「日本植物誌図譜」の図鑑が発行された。波乱のストーリーの流れから、思わず「オメデトウ」と言ってしまう。
ひるがえって、僕は小学生の始めくらいの頃から、生き物の図鑑を見て、楽しんできたな。様々な生き物に興味を持つ子供の頃、現物を見なくても、図鑑の中で多くの生き物を知ることが出来た。昆虫、動物、魚介、など、残念ながら、植物はあまりみなかったが。・・・
ドラマでは新種発見のシーンがある。レベルが全く違う話だが、図鑑で見ていていつか現物を見たいと思っていた昆虫に「ナナフシ」があった。そして、小学生6年の頃、高尾山で初めて見つけた時は、自分にとって新発見で大変な感動であったな。以前、ある植物学者が、本人が最も美しいと思う昆虫は、ナナフシ、だと言っていたな。なるほどと思う。
茨城に住んでいた頃、ナナフシ、にたびたび出会うことがあった。しばらく、虫かごにいれていたが、いずれ命はたえる。そして、節が、バラバラになってしまうのに儚さと悲しさを感じた。
さて、充分大人になった、現在の自分。子供の頃の好奇心をいまだに持っているようだ。今まで、採集したタマムシ、6個体を大切に保存している。今は、タマムシが一番キレイな昆虫だと思っている。
生き物の図鑑。それは、子供、いや大人にでも、好奇心をくすぐり、夢を抱かせ、学ばせてくれるものだと思うのだ。
絵は、僕の出会った、興味ある昆虫達の一部。タガメ、タマムシ、ナナフシ。そして、右上は、7年前、小金井公園近くで、見つけた、蝶。図鑑などで調べたが、素性今だわからず、外来かと想像するが、どうだろう?
2023年7月15日 岩下賢治