東京都の水元公園近くにゆきたんくの好きなラーメン屋さんがあった。
残念ながら、閉店してしまったが研究熱心なご主人の姿は目に焼きついている。
和食を追求したしょうゆらーめん。
かつおのきいたスープに細い麺が美味しかった。
洋食の技法がスープに生きているみそらーめん。
ついに正体が分らなかったスープの秘密。友達と行くと、その友達はみそしかたべなかった。
油そばに似ているまるきゅうそば(写真)。
葱油(つぉんゆ)の香りとラー醤の香りがたまらなかった。
ちなみにゆきたんくは、いつもこれを食べていた。
まるきゅうそば大盛り
これにチャーシューとバターのトッピングが好きだった。
行き始めのころは、おにぎりもおいてあった。
ボールにすだれを敷き、その上にラップに包んだおにぎりと味付け卵が置いてあるのだ。おにぎりは三種類あって、塩結びに海苔、ふりかけまぶし、味噌にぎりだ。
この味噌にぎりの味が秀逸で、味付け卵と一緒にいつも食べていた。
味付け卵
丁寧にラップでくるんである。
ある土曜日、いつものように友達と連れ立って「丸久」に出かけた。
その日は定休日ではなかった。シャッターに何か貼ってある。車を停め、見に行った。そして目に飛び込んできた字は・・・
「テナント募集」
目を疑った。つい先日まで元気な姿を見せていたご主人がいた。
客もそんなに多いわけではないが、途切れることはなかった。
なぜ閉店されたのだろう。
丸久の近所に知り合いがいる訳でもなく、インターネットを見た。
ネットからは体調を崩して閉店されたということが分った。
50代半ばにしては、歳よりも若く元気に見えたご主人。
いったいどうしたのだろう。
今となっては知る由もない。
自分の舌に刻まれた「まるきゅうそば」の味を、ゆきたんくの脳みそは欲しがっている。今一度丸久らーめんを味わいたいのだ。