「いやぁ、旅の楽しみは食い物さ!」と言い切る御仁がいる。
ゆきたんくはもちろん賛成である。
食い物は、とれたその地で食べるのが最高だからだ。
まあ魚などは遠くで泳いでいるのだが、水揚げされた地で食べるのがいい。
今年の3月に職場の上司が定年を迎えた。
ゆきたんくの数少ない尊敬できる上司である。
その上司の故郷である千葉県は南房総市の千倉に行った。
ゆきたんくと同僚のS氏は、若手のアンダー30に対抗して、オーバー80なる団体を作った。とは言っても一人抜け、二人抜けとこの時点で二人である。
ところでオーバー80’sというのはもちろん年齢ではない。
体重である。80㎏以上の人ならば誰でも入れるのである。
もちろん食いしん坊でもある。
かっこよく言えば美食家だい。
上司の故郷では、上司の兄が食べ物屋を経営しているという。
名前は「天作(てんさく)」だ。
昼時に行ったのでお客で一杯だ。
予約席に職場の仲間と座る。
ゆきたんくとS氏と上司は同じテーブルだ。
まず前菜とばかり出てきたのが・・・
金目の煮付けだ。体長30cmの大きいやつだ。
それが、オーバー80'sにかかるとものの数分で・・・
この有様だ。もちろん目玉もしゃぶりつくしている。
それで食欲に火がついたオーバー80'sだ。
次の食べ物を待つ間も、お品書きや店内のメニューポスターに目を泳がす。
超豪華なてんぷら刺身定食だ。
定食が来た。これで足りるわけがない(笑)
ここでオーバー80'sは意気投合。
あの金目の煮汁の味が忘れられない。
そこで一計。
ご飯はもちろんお代わりする予定のオーバー80's。
一杯目を刺身で美味しくいただく。
・・・お代わりをいただく。
煮汁のリクエストをして、二杯目を煮汁ご飯にいていただく。
なんと煮汁は丼いっぱいに出してくれたのである。
金目の旨みたっぷりの煮汁ご飯。
モデルはS氏だ。腹を引っ込めるんじゃない!
煮汁ご飯をつゆだくでいただく。
・・・・・・お代わりをいただく(笑)
残しておいたてんぷらをご飯に乗せ、金目の煮汁をたっぷりとかけて天丼にして美味しくいただく。
金目の煮汁天丼だ。
もういうことはない、魚の美味いところで魚の旨みたっぷりの食事をいただいたのだ。ただ1つの難点は、ご飯が美味すぎて帰り道眠くなったことだけだ。
幸せな一時を過ごすことができたのは、天作のご主人はもとよりお店の方々にも感謝感謝である。そして上司にも感謝である。本当に有り難いことだ。
さて、ここで一言言わせていただきたい。
「いやぁ、旅の楽しみは食い物さ!」
天作の場所
千葉県南房総市千倉町大川964
ご主人の作ったホームページ