のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

「扉を開けて」

2006年03月27日 18時24分12秒 | ★★新井素子
新井 素子 著 コバルト文庫。

今回読んだのは、先日再文庫化されて出版された新装版です。
初出は。。えーっと・・・・
・・・あ、CBSソニー出版から装丁・装画が南伸坊さんで出版されてます。今はなき雑誌「奇想天外」に1981年6月号に一挙掲載された作品。
あれ。私もとの本も手元に持ってきてたんだ。実家に置きっぱなしかな~と思いつつ本棚の奥の新井素子スペースをあさってましたら、出てきました。わ~い。なんだか得した気分だわ~~~

先日、素子姫つながりの和音0323さん『アンフェアなのは~』でお話した際に出てきた作品。和音さんが読んでるっていうのにすぐに反応してしまい、丁度宮部さんも一区切りしていたしってんで、手にしました。新装版は「あとがき」しか読んでなかったし・・ね

読み終えて、ぐっと胸に迫るものがあります。

前に進もう。
昨日と同じ今日。今日と同じ明日なんて、ないんだから。
停滞していること、現状にゆるゆると浸ったままで満足することなど、できない。
行動しなくて、どこが生きているといえるのか?
逃げないで。
恐れないで。
きっと、昨日と違う今日。今日と違う明日はやってくる。
常に自分が前向きでさえあれば。

今の私。とにかく身体は元気なのですが、精神的に参ってます。
自分自身のことならば、まだまだ何とでもなることなんですが、そうじゃないから余計に堪える。そういうことにここ10日間ほど悩まされっぱなし。
も、すっかり前向きなんて言葉忘れておりました。

だから、新井素子なんです。
心から、新井素子作品を好きでよかった。そう、思います。

原点に戻って、もう一度。
そう、ここが私の頑張る場所。違う場所がいかに居心地がよかろうとも、現在のこの状況の中で、きちんと進めること。
それがきっと一番大切で本当の解決方法。
魔女の根岸美弥子-ネコも、テレポーターの杳も、ライオン男の桂一郎も、ディミダ姫も、デュランⅢ世も、きっと扉を開けたんだ。

物語が現実に重なる。
重ねられる。
そんな、とても私にとって大切だった作品。

改めて、やっぱりとても大切なお話なのだ、と認識しなおしたのでした。

(本のレビューになってないよ。。たはは。。中身が知りたい人は是非作品を直接読みましょう~~~。)

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