のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

宮部みゆきを一気に3冊。

2006年03月29日 20時51分04秒 | ★★宮部みゆき
相変わらずの疲れ目状態です。そこに、そろそろ花粉が影響しているらしく、PCの長文をなかなか読みこなせません・・・

で、アナログな本に目一杯つっぱしっております。
目が楽なのがうれしい~~~(爆)

最近レビューをUPしてみた「初ものがたり」と「扉を開けて」以外読んだ物を記録してみようかな。。と、思ったら・・・

「レベル7」
「幻色江戸ごよみ」
「堪忍箱」
以上、宮部みゆき 著 新潮文庫

私ったら、素子姫以外、すべて宮部さんの本ばっかり読み漁っておりました。

『レベル7』
は久々の現代物のミステリー。「記憶」を題材に消したり戻したり、、そんな怖い薬を巡るお話。「レベル7まで行ったら戻れない」という言葉を残して失踪してしまった少女を探すカウンセラーの女性の話と、記憶を全くなくしてマンションの一室で目覚めた若い男女が、隣の家に住んでいた自称ルポライターと共に自分たちを探す話。二つが絶妙に重なり合い、ある一都市の別荘地で起こった恐ろしい事件でつながっていく。
犯人探しと同時に、記憶を消したかった少女の気持ちや環境とか、ふたりの若い男女の背景とか、ルポライターや協力していた医者の心とか、、、、一人ひとりに焦点を当てなおして読むと、また楽しめる、ある意味宮部作品の王道ですね~。このころからもう、こんなに細部のほんのちょっとの脇役の人まで、きっちりと描いているんですね。だからこそ、ここまで信憑性を持たせて読者にせまる作品に仕上がるんだろうな・・・と、納得・・・(してみたり・・・


『幻色江戸ごよみ』
『堪忍箱』
は、江戸時代の庶民の暮らしのお話。
「本所深川ふしぎ草紙」や「かまいたち」よりも更に小さく江戸の人々を切り取って、深く掘り下げて、丁寧に描いているように思います。
心の闇やちょっとした優しさ。しんみりと涙するお話などなど、小さなお話の一つ一つが、読んでいて心地いい・・・というのかな。ほっと、します。

短編集を続けて読んでいたせいでしょうか。
今度は、「ガッツリと長が~~い長編」が読みたくなりまして。でも、ちょっと捕物や殺人事件からは離れたいなあ~~と思い。。
今日の午後からは恩田陸の「チョコレートコスモス」という演劇物(でいいのかな?)を読み始めてます。おもしろいです。。ふっふっふ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする