梨木 香歩 著・出久根 育 絵。
理論社。
梨木さんの絵本シリーズ3冊目。
以前の2冊よりも、随分と難しい・・・ような気がします。
ペンキやの息子に生まれ、ペンキやになった一人の少年しんや。
父親の歩んだ道を自分も歩み、そして、相手の望む色を見つけ出してはペンキを塗る。
その一生は、職人として真摯に仕事と向き合った日々。
色。
沢山の色を沢山たくさん塗り続けると、最後はどうなるの?
どうしても
まっくろ。
と答えたくなってしまうのだけれど、
この本に教えられる。
ユトリロの、白。
人生を精一杯に生き、伴侶と共に歩む。
その一生の最後の色が、白。
とても、
とても、人の一生に対しての、精一杯に生き抜く人たちに対しての暖かさを感じる。
同時に、
その一生の最後の瞬間は、衝撃でもあったのだけれど。
(でも、死とは、そういうものかもしれない、とも、思う。)
私が塗り続けている沢山の色は、最後に「ユトリロの白」になれるだろうか。
ふかく、深く。
明るく、あたたかい、白。
そんなことを思いつつ、本を閉じる。
ふしぎな絵と共に、深く考えさせられる一冊。
理論社。
梨木さんの絵本シリーズ3冊目。
以前の2冊よりも、随分と難しい・・・ような気がします。
ペンキやの息子に生まれ、ペンキやになった一人の少年しんや。
父親の歩んだ道を自分も歩み、そして、相手の望む色を見つけ出してはペンキを塗る。
その一生は、職人として真摯に仕事と向き合った日々。
色。
沢山の色を沢山たくさん塗り続けると、最後はどうなるの?
どうしても
まっくろ。
と答えたくなってしまうのだけれど、
この本に教えられる。
ユトリロの、白。
人生を精一杯に生き、伴侶と共に歩む。
その一生の最後の色が、白。
とても、
とても、人の一生に対しての、精一杯に生き抜く人たちに対しての暖かさを感じる。
同時に、
その一生の最後の瞬間は、衝撃でもあったのだけれど。
(でも、死とは、そういうものかもしれない、とも、思う。)
私が塗り続けている沢山の色は、最後に「ユトリロの白」になれるだろうか。
ふかく、深く。
明るく、あたたかい、白。
そんなことを思いつつ、本を閉じる。
ふしぎな絵と共に、深く考えさせられる一冊。