のんびりぽつぽつ

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いろいろ、と。
のんびりと。

ろくでなし啄木 更に。

2011年01月07日 21時13分30秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
昨日の舞台をつらつら思い出しつつ、書き足そうと思っていたんだけれど。。
そこに、今朝のNHK「あさイチ!」プレミアムトークが三谷幸喜さんってことで。
録画の舞台部分のみ抜き出して、さっと今観て驚く。



以下、ネタバレです。







「ろくでなし啄木」ってエロスに挑んだ作品だったのか。。

そうか。そうなの、か。。?

・・・・・ちょっと混乱・・・・・
もしかして、昨日の観てきた直後勢いレビューはかなり狙いから外れてる?
ま、いいんだけど。それが確かに私が感じたものなんだから。


うーん。エロス、か。。。
ま、確かに。
へぇ~、そういうシーンがあるんだなあ、とは思った。エロスというよりお色気シーンといいたいけれど。
でも、ね。なんかとっても「元気」なものだから。。感じなかったんだよね。私は。
そっち(どっち?)方面の雰囲気は

ま、ね。
出演者3人。
この3人が揃うとどうしても、、なんていうか「年少組」っていう感覚を最初に抱いてしまっていて、
お兄さんたちを心配させつつ、自由奔放!好き勝手している弟たち。。なイメージがついて廻るものですから・・・
だって。未だに新選組!(あ、書いちゃった!)は忘年会やってるし、
ことあるごとにいたずらっ子なのは竜也&勘太郎コンビ。。なイメージ。。(でも考えたら勘太郎くんなんてもう、、お父さんだ、よね。。たはは。。)

エロスな部分。
今後、もう少し表現できるようになっていくといいですね。
確かにあそこにこれが加わったら、もっと「笑い」から離れたイメージを持てそうな気がします。

そして、サスペンス部分は。
そうそう。
最後の啄木からの視点で進む物語のときに。一瞬。
古畑さんが浮かんだ場面があった。藤原@啄木のほんの一瞬なんだけれど、古畑さんの謎解きシーンが重なったなあ。
3者3様の視点の中のひとつのポイント。そこから啄木の真実が見えた!と思って、
でもところが。。。「幽霊もウソをつくよ」って言われてしまって煙にまかれる・・・・。

鮮やか!なのです。
こういうストーリー展開は大好き。
これでラストまでしっかり判って、もう1回最初に戻って観たいなあ~と思うわけです。。。
が、それからもう一度戻ったら、この舞台の公演時間6時間になっちゃうねっ・・・・って私がもう1回行かれたらよかったんですよねー。

ああ、残念。

そして、更に。
舞台上で、障子の扉がとっても上手く場面展開を演出します。
これがほんっと、視覚的に楽しい。
パズルのような、、「え?」って思えるような、、、。
ここも巻き戻してチェックしたら更に更に楽しい舞台だ!って思う。。んです。。が。どうでしょうか。


切がないね。


中村勘太郎さんが、すごく印象に残ります。
歌舞伎の世界で鍛え上げられているってこういうことなのか。
私の勘太郎さんのイメージは「組!」以外に全く無いので。今回のこの演技力にはほんっとうに楽しませてもらったし大人になったなあ~~~なんてことも思ってしまった。。(イヤダカラ、もうお父さんなんだってっ)。
藤原竜也くんは、映像と舞台で全然イメージ違いました。この人もやっぱり舞台のほうがいいなあ。ちゃんと啄木だったと思うので。藤原竜也ではなくて。特に最後の独白シーンはオペラグラスを離せなかった。こういう演技、映像では観たこと無いです。私。
吹石さんも、舞台初挑戦とは思えない貫禄。これはでも、三谷+藤原+中村の3セットで一気に持っていかれた~って感じもあるんでしょうか?翻弄される感じが出てた。あ、でも。だからその、、エロス部分はねー。ごめんなさい。
コメント (2)
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ろくでなし啄木 プレビュー公演

2011年01月07日 00時42分58秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
6日ソワレ 18:30開演。 東京芸術劇場中ホール 1F後方上手端。

まだ公開されて2日目。しかもプレビュー公演です。
なので、確実に観ていらっしゃらない方のほうが多いと思いますので。。
まず、この言葉から。。

ネタバレありです。
中身を一切知りたくない方。
以下、どうぞくれぐれもご注意くださいませ







三谷幸喜 劇作 脚本 演出。

どれだけ観たかったことか。。この方の舞台作品!
今年は三谷さん祭りな年で、その第一番目の作品に幸いにも滑り込めたことが嬉しい。

藤原竜也さん
中村勘太郎さん
吹石一恵さん

この三人だけで、三人それぞれが主役で脇役で。
三谷流の言葉のシャワーと笑いとサスペンスとお色気と。。
テイスト満載で力いっぱい楽しんできました。

劇場入り口は大行列。規模の大きさにまずびっくり。
なにせ、一月前はシアタートラムに通いつめてましたから、中ホールとはいえ、こんなに人が集まるんだー!!!と。。
そして。
客席で相変わらずどっしりと座ってましたら。観劇マナーのアナウンスでまず笑わせられます。
三谷さんとなぜか野田秀樹さんのボケツッコミトーク。。
(野田さん、この芸術劇場の芸術監督さんなんですね。パンフレットで知りました。)
携帯マナーや観るときの姿勢等が、ほんっとにもお!とんでもないことを言って笑わせつつ場内に流れます。
(ジーザス!と思ったのは・・・・置きましょう。。)

そして本番(笑)。

舞台は至ってシンプル。奥の壁が映像装置になっていたようですが、その使い方がまた面白い。
映画のタイトルのように。。啄木と雨と「ろくでなし啄木」の文字が重なります。
物語は。

ピン(石川啄木/藤原さん)、テツ(中村さん/ピン、と啄木に命名したのは彼)、トミ(吹石さん/啄木を本名「はじめさん」と呼ぶ)の3人で。テツとトミが啄木像が落成したときに再開し、10年前の啄木が姿を消した温泉での1夜に起きた本当の出来事を回想する。。
という形で始まります。

最初の視点はトミさん。
彼女の視線からのその夜の出来事が目の前で繰り広げられる。
トミさんの視点からの物語が終了すると、幕間。
次に、トミさんが信じていた物語の裏側で起きていたテツとピンの物語。
最後に、啄木像が出来た現在に戻って、幽霊の啄木が語るピンから観たその夜の物語。

笑いは満載。お色気も満載(でもなぜか笑いが起きる・・・)。ミステリーテイストもスパイス効かせて。

言葉と言葉の応酬かと思うと、体を張ったアクション(???)ってか、とにかくすっごく良く動く3人がいて、
バタバタバタバタしてたかと思うと、不意にほろっとさせられる。(涙はないけど、その感覚が絶妙)。

最初から最後まで、笑って驚いて考えてニヤリってして、ミタニンワールドに溺れました。
これでプレビューなんですね?
じゃあ、これからの2ヶ月で、一体どんな風に変化していくんだろう?
そこがまた観たい。。と思うけれど。

悲しいかな、今回はこの1回コッキリしか行かれません~。

でも、行かれて良かった。

いいなあ。
愛だよ。愛!(by ジーザス!)

なんかね。すごく好きなんだろうな、っていう感じが舞台上に溢れてる気がした。
3人がお互いに役者として信頼しあっていて、その一回り大きな愛情が後ろからしっかり3人を支えてる。
三谷幸喜という人の愛情溢れる舞台だなあ。。
12月にも愛情溢れる・・・溢れすぎる舞台を堪能しきって、(そういう所そっくり?。山本耕史って人の演出も。)
そして今日。「GODSPELL」の初日から丁度1ヶ月後に「ろくでなし啄木」。

縁ですね。縁。
つながるつながる。。

それは元を正せば「組!」であり。。
それはここには書かないけれど。パンフレットでふふっと幸せになりました。
(といってもまだ拾い読み状態。読み応えたっぷりありそうなパンフです!)

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