のんびりぽつぽつ

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相棒-劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

2011年01月24日 22時19分38秒 | テレビとか、映画とか、
まずはじめに。

もう公開から一ヶ月たっておりますが。
未視聴でこれから楽しみに出かけようと思っていらっしゃる方、はまだいらっしゃるよ、ね?
その方はどうぞここでお引き取りくださいませ。
知らないまま観るのがいいと、管理人は思いますです。
以下、ビシバシネタバレありです。
ラストに触れます。


だから。
どうかどうか、充分お気をつけくださいませ・・・・








では、いきます。(以下、ネタバレです。)





まずは総括。とにかく大満足、です。1800円払っても、行ってよかった。いま、すごくそう思っています。
先日来の映画鑑賞不完全燃焼を吹っ飛ばしていただきました
前回の劇場版は3回も映画館に出かけたんだけれど、今回は他(えへへ)が重なったり忙しい時期だったりしていたから前売りも買わず、テレビまで待とうかな~なんて思っていた私。
でも、何回か上映館の前を通り過ぎるってことをしたり、偶然番宣を観たりしたらやっぱり我慢できず。

隙間で思い切って出かけてきてよかった。
これは。。劇場版Ⅰよりも更に、キツくてつらくて悲しくて、でも見ごたえ充分で、スクリーンで観てよかった作品でした。


劇場について、ほどほどの空き加減な座席は相変わらず懐かしいくらい古いけどとっても快適で。
まずはプログラム~と購入。
でも。
劇場内ホールのあるポスターを見た瞬間に「予感」がしてプログラムはそのまま封印。
作品を見てから読もうと決めて、結果的には正解でした。
予感的中。ラストのさらにラストはやっぱりどうしてもこうだったのか・・・でしたから。

物語は今回、ごく限定された狭い地域のみ。過去映像はあちこちあるけれど、基本は建物内。
刑事物らしいつくりで、大義名分よりもきちんと「それはなぜ起きたのか?」という事件の真相に焦点があたっていて、特命の二人と謎を追うのがとても面白かった。
これは刑事物の原点。
そしてそこに同時進行でもうひとつ。政治的な問題。
警察庁と警視庁の対立、庁から省へと警察庁を上げたい小野田官房長とそれを嫌う警視庁内のトップ連との対立。
これは「相棒」ならではの2本立ての筋書き。
謎解きの中に惹きこまれて、居心地がとても良くて夢中になれる。大好き!な雰囲気の刑事物。
前回の映画でちょっと無理やりかいな?と思った陣川警部補なんかもとっても彼らしい登場の仕方だったし
右京さんのまるで自殺行為のような無茶な場面に笑うこともできたし
そして、そこにもう一方の筋立てが絡み合って、追求する杉下右京と、それを止めようとする小野田官房長の関係も。
きっぱりと右京の「正義」の弱点をつく小野田官房長の態度。ふたりの絶妙な距離感がすごく伝わって見事だった。

よどみがないっていうのか。
脚本が前回の戸田山さんに加えてTVシリーズでずっとずっとかかわってらっしゃる輿水さんが加わって二人だったせいか、
それぞれの定番キャストさんたちもそれぞれにすごくキャラが立っていて、映画での登場キャストさんたちもお見事で、これだけの登場人物をよくもまあ見事にきっちり描けるものだ!は、監督さんにも脱帽?
2時間くらいかな?な、上映時間をあっという間に駆け抜けました。
(ぜったい見落としがある確信、あり!)

で。
篭城事件関係での物語では。
朝比奈@小西真奈美さんと右京さんの場面で泣いた。
気づいたら涙が止まらなくて困った。
影の管理官に復讐をする。それがだめなことは判ってる。
判っているんだけど。。。
止めた特命二人の行動は見事で、そこは何となく右京さん&薫ちゃんで動いた前回の映画の一場面も思い出したけど。
その後の、朝比奈と右京さんの事情聴取(?)の場面が。

辛かったなあ。
右京さんの諭すことばの先に、彼女は未来をみること、できるんだろうか。
相変わらずな正論で諭す彼。
言葉の重みはとても理解できるし、目に涙がたまっている姿も初めてみてどちらの立場でも辛すぎる・・・と思ったけれど。

これがひとつのラスト。

そして。。その先にあったもうひとつのラスト。。
まさか。。
まさかこんな結末が最後の最後に来るなんて・・・・・。
こんな結末が待ってるなんて。
「官房長!!!」と叫んだ右京さんの姿は、CMで観ていたし、
黒ネクタイでいかにも警察の葬儀という場面も観てた。
だけど。。

まさかこんなことになるなんて。

「僕は自分がすべて正しいとはおもっていませんよ。人は間違える生き物です。間違うこともちゃんとわかってる。そこがおまえとは違う。」
「おまえは自分がすべて正しいと思っているでしょう」

ああ、せりふがきちんと思い出せない。
よーするに、官房長は今回かなり強引に先を急いで動き、その強引さと自らの過ちも含めて判っているけれど、右京さんはいつでも自分が絶対的に正しいということしか考えない。それはだめだってことを、言っていて。
杉下右京にこうして直接はっきりと、でもあの独特の言い回しで言い切れる人物は小野田公顕という人しかいないのに。

「おまえと全面対決はしたくない」

といいながら、これからかなり対決姿勢が濃厚になるのか?
と思ったのに。


ここでブツリ・・・と切られてしまった。
小野田官房長殉職。(殉職で、、いいんだよね?)
政治活動の中での処分に対しての恨みで刺殺されちゃった。

「おかしいな。僕を殺すのは杉下右京だったはず・・・」



亀山薫という人を退職させたときにもすごく驚いたし動揺しちゃったし、淋しかった。
それは同時に美和子さんもいなくなるってことで、それは今回の映画で報道関係が淋しい・・・と思ったし、
花の里も淋しすぎる。。と物足りなさを感じた。

でもそれとまた違う。
小野田公顕という人物がいなくなったら、、、
「相棒」という世界の大きな柱の一つを絶ってしまうことに、なるよね。
杉下右京に同等にきっちり物を言える人物がいなくなっちゃう。
人対人。
右京という人だって万能じゃない。今回の指摘のように間違っていることを違うと言える対等に近い人物。
ただただ頭ごなしに否定するだけでない、こういう人を、、殉職ですかー!!!!!

なんだか、あまりの展開に。
劇場でるまで呆然としていて、、

帰宅してから涙が溢れてしまったです。。


   小野田官房長はある意味家族の話題もそこここにあった。
   体調管理と称して、油物を食べさせてくれない奥様。
   目の中にいれても痛くない、かわいい孫。(この子は1回ドラマ内でも登場したね)
   それも思うと・・・・・・哀しみが更に募る・・・・


「あなたの正義を問う。」


相棒らしいといえばらしい、そのテーマは、とてもとても重いものでした。
見ごたえ充分。
充分過ぎて、心軽やかな帰宅にはならなかったけど、それでも本当に、劇場で観てよかった。。と思っています。


この先。
この「相棒」という物語、世界はどこに向かっていくのでしょうか。


余談

今回のパンフレット。
写真週刊誌のようなつくりでしたね~。
前回、新聞形式にして賛否両論あったもんなあ。折り目で切れちゃう~~~!!!とか。
にしても、相変わらず中身も凝っています。
キーワードのひとつの「SDカード」
これが何気に広告として載ってるのには、爆笑してしまいました!
好きです。こういう「遊び心」


はぁぁ。。もう1回・・・行きたいなあ
コメント (28)
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