私は東京郊外の調布市に住む年金生活の66歳の身の私であるが、
私達夫婦は子供に恵まれず、築後34年の古惚けた一軒屋に住んでいる。
住宅街のはずれで、小庭は雑木が圧倒的に多く、草花は和花が多くなっている・・。
私は随筆、現代史、ノンフェクション、総合月刊誌の『文藝春秋』、『中央公論』などの本を読むことが多く、
ときおり映画作品の棚から、ヒデオ・テープ、DVDを取りだして、居間で観たり、
或いは音楽のCD棚から、ラジカセCDで音楽を聴いたりしている。
日中のひととき、買物に行ったり、散策をする以外は、
居間にいることが多く、ときには本棚をぼんやりと見る時もある・・。
私のパソコンを置いてある机の後方には、少し大きめの本棚が2本ある。
この本棚の最上段には最も敬意している本を置いている。
『世阿弥芸術論集』(新潮日本古典集成)、
栗山理一・編の『日本文学における美の構造』、
北 一明・著の『ある伝統美への反逆』、
上田三四二・著の『この世 この生~西行・良寛・明恵・道元~』、
安田章生・著の『西行』、
中野孝次・著の『西行の花』などが並んでいるが、
先ほどの背後の本を眺めていたら、配置の順番が変わっていなく、
永久欠番のようだ、と微苦笑したのである。
私は高校に入学して、突然に読書の底知れぬ魔力に魅了されて、
映画・文学青年の真似事をした時期もあったので、
この間に友人に上げたり、月刊の雑誌などは捨てるようにしてきたが、
結果として高校時代より買い求めた5000冊前後の本となり、
書庫の本棚や押入れに入れたりしている。
この中には、私の青年期に定職に就かず、食事を抜いて買い求めた本もある。
こうした中で、居間の本棚は本を並列に置いてある前の15センチぐらいのスペースに、
家内がディズニーランド、シーなどで買い求めたキャラクター・グッズが、
ここ10数年置いてある。
もとより家内が置いたのであるが、ミッキー・マウスなどが、ちょこんと居座っている。
ときおり私は苦笑しながら、私の苦手のディズニーのキャラクター品を見詰めたりすることもある。
そして私は、人生を過ごし生活を共にするには、ときには妥協も必要、
と心の中で呟(つぶや)く時もある・・。
遥か遠い昔、私が家内と婚約する頃、
家内は茶事を中学生から習い続けていたことに好感していた・・。
結婚日が近づくと、
新居の賃貸マンションの一室に、私達は荷物を運び入れたりしていた。
この時に、家内の荷物の中から、数多くの茶道具は予期していたが、
何故かしら10センチぐらいの背丈のミッキー・マウスを見た時は、
私は驚きながら、
『俺・・知らなかったよ・・聞いてもいなかったし・・』
と私は心の中で呟(つぶ)やき、そっとため息をしたのである。
私は家内と結婚して、まもなく36年が過ぎようとしているが、
私の結婚生活で、何より最大の誤算は、家内がディズニーのキャラクター品が好きである、
という現実である。
そして、毎年少なくともひとつは、増えているのである。
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私達夫婦は子供に恵まれず、築後34年の古惚けた一軒屋に住んでいる。
住宅街のはずれで、小庭は雑木が圧倒的に多く、草花は和花が多くなっている・・。
私は随筆、現代史、ノンフェクション、総合月刊誌の『文藝春秋』、『中央公論』などの本を読むことが多く、
ときおり映画作品の棚から、ヒデオ・テープ、DVDを取りだして、居間で観たり、
或いは音楽のCD棚から、ラジカセCDで音楽を聴いたりしている。
日中のひととき、買物に行ったり、散策をする以外は、
居間にいることが多く、ときには本棚をぼんやりと見る時もある・・。
私のパソコンを置いてある机の後方には、少し大きめの本棚が2本ある。
この本棚の最上段には最も敬意している本を置いている。
『世阿弥芸術論集』(新潮日本古典集成)、
栗山理一・編の『日本文学における美の構造』、
北 一明・著の『ある伝統美への反逆』、
上田三四二・著の『この世 この生~西行・良寛・明恵・道元~』、
安田章生・著の『西行』、
中野孝次・著の『西行の花』などが並んでいるが、
先ほどの背後の本を眺めていたら、配置の順番が変わっていなく、
永久欠番のようだ、と微苦笑したのである。
私は高校に入学して、突然に読書の底知れぬ魔力に魅了されて、
映画・文学青年の真似事をした時期もあったので、
この間に友人に上げたり、月刊の雑誌などは捨てるようにしてきたが、
結果として高校時代より買い求めた5000冊前後の本となり、
書庫の本棚や押入れに入れたりしている。
この中には、私の青年期に定職に就かず、食事を抜いて買い求めた本もある。
こうした中で、居間の本棚は本を並列に置いてある前の15センチぐらいのスペースに、
家内がディズニーランド、シーなどで買い求めたキャラクター・グッズが、
ここ10数年置いてある。
もとより家内が置いたのであるが、ミッキー・マウスなどが、ちょこんと居座っている。
ときおり私は苦笑しながら、私の苦手のディズニーのキャラクター品を見詰めたりすることもある。
そして私は、人生を過ごし生活を共にするには、ときには妥協も必要、
と心の中で呟(つぶや)く時もある・・。
遥か遠い昔、私が家内と婚約する頃、
家内は茶事を中学生から習い続けていたことに好感していた・・。
結婚日が近づくと、
新居の賃貸マンションの一室に、私達は荷物を運び入れたりしていた。
この時に、家内の荷物の中から、数多くの茶道具は予期していたが、
何故かしら10センチぐらいの背丈のミッキー・マウスを見た時は、
私は驚きながら、
『俺・・知らなかったよ・・聞いてもいなかったし・・』
と私は心の中で呟(つぶ)やき、そっとため息をしたのである。
私は家内と結婚して、まもなく36年が過ぎようとしているが、
私の結婚生活で、何より最大の誤算は、家内がディズニーのキャラクター品が好きである、
という現実である。
そして、毎年少なくともひとつは、増えているのである。
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