夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

高齢者の孤食を防ぐ『シニア食堂』、いつの日にか私が『おひとりさま』になった時、やすらぎの楽園と思い深めて・・。

2019-10-17 15:02:03 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWポストセブン を見ていたら、
『 高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」 4人で始まり今は60人に  』
と題された見出しを見たりした・・。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂き、 程ほど貯金を取り崩しながらささやかに過ごしている。

こうした中、家内は我が家より、遠方に一人住まいをしている家内の母宅に介護に6泊7日前後で行っている間は、
ときおり『おひとりさま』の生活を丸15年を体験してきた。

こうした時に漠然としながらも、
まさかの出来事で、私を残して家内があの世に旅立たれることもあるので、
本当に『おひとりさま』の生活になってしまった時、幾たびも思案したりしている・・。 

私は家内が亡くなった時は、世の中はこのようなこともあるの、 と茫然(ぼうぜん)としながら失墜感を深めて、
私たち夫婦が長年話し合ってきた葬儀に関して、 ささやかな家族葬、やがて四十九日を終えて、
約束どうりに樹木園に行き、埋葬をすると思われる。

そして
私が身も心も溌剌であった時は、古惚けた我が家で独り住むことも思案したりする。

               

過日、私たち夫婦は最寄の銀行に行った帰路、ある地域福祉センターを通り過ぎ、
センターから何かしら集会があったらしく、談笑と歓声が私たち達は聴こえてきた・・。

やがて私たち夫婦は、遊歩道を歩くながら、
『僕がおひとりさまになったら・・家に閉じ込まらなくて・・
ああした地域福祉センターで、 定期便のように通うと思うょ・・』
と私は家内に言ったりした。

私は亡き母の遺伝を素直に受け継いだ為か、男の癖に小学5年生の頃から、おしゃべりが好きで、
年金生活の今でも、何かと家内と談笑したり、
ご近所の奥様、ご主人さまと話し合ったりすることが多い。

もとより地域包括支援センターは、《・・介護の必要がなくても、誰でも利用できる。・・》、
《・・介護予防のための体操教室や談話会など・・》を知り、微笑んだりした。  

そして私はおひとりさまになってしまった時、相変わらず古惚けた自宅を出て、
トボトボと歩いて、地元にある地域包括支援センターに殆ど毎日通い、数時間を過ごす・・。

そして私はコーヒーを飲みながら、或いは昼食を共に頂きながら、 70代が多いと思われるが、
XXさん、と私は呼ばれたり、 やがて同世代の女性からでも、 XXちゃん、
或いはXXクンと苗字で、呼ばれることを夢想したりしている。

この後、コーヒー代、昼食代を支払い、わずか700円以下が多いと思われ、
何よりも数多く同世代と共に数時間を気楽に共有して、談笑できるので安らぎのひとときと思える。

やがて帰宅後は、自宅付近の遊歩道、公園を散策した帰路、
この日の夕食、翌日の朝食の為にスーパーに買物して帰宅する。

その後は、随筆、ノンフィクション、小説、近現代史、総合月刊雑誌などの読書とし、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くと思われ、独りを愉しむ時を過ごす。

このように過ごせば、たとえ私は『おひとりさま』になっても、
ときおり寂しさは感じても、孤独は無縁だよねぇ・・と心身のバランスが保てる、 と微笑んだりしている。

                                       

このように思案を重ねたりしてきたが、今回の記事の《・・高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」・・》って、
どのような所ですか、と瞬時に思いながら、記事を精読してしまった・・。
               
この記事の原文は、『女性セブン』の2019年10月31日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 NEWポストセブン に10月17日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」 4人で始まり今は60人に

高齢化が進む日本社会。
一人暮らしの高齢者は増えるばかりで、ひとりで食事をする“孤食”も欠食、健康不良、うつ、
さらには死亡にも関連するということで、問題視されている。

そんななか、千葉県流山市で、高齢者の孤食を防ごうと始まったのが、みんなで作って食べる朝食会『シニア食堂』だ。
開始早々笑いと活気が満ちあふれ、なんとも楽しい会なのだ。

               


◆好奇心をくすぐるレシピで食への関心を誘う

千葉県流山市の南流山センター・調理室に集まったのは、ボランティアを含む60~80代の18人。
うち5人が男性だ。

会員制で顔見知りが多いこともあるが、仲よく和気あいあいとした雰囲気。
月1回の『シニア食堂』を楽しみに、意気込んで参加しているのがわかる。

この日のメニューは、韓国風焼肉とナムルのビビンパ、クリームコーンスープ、いちじくときのこの秋の酢の物。

レシピ作成と調理の指導をする漆崎邦子さんは、
「シニアのみなさんは、長年、自分の家庭料理に親しんでいるので、
簡単でも新鮮なおいしさがあり“家でも作ってみよう!”と思えるよう工夫しています。

たとえばスーパーでよく見るけれど、使ったことがない調味料や食材。
今回はいちじくをデザートではなく酢の物に。
そんな“好奇心”を大切にしています」

ナムルの野菜は、レンジ蒸しであっという間に下ごしらえできる技に、
70代のベテラン主婦たちは、口々に「これなら野菜がいっぱい摂れるじゃない!」。
なるほど、随所にワクワクがちりばめられているのだ。

                 

調理指導の漆崎邦子さん(手前。崎は「立」の方)

写真2枚

 

◆女性の手際のよさをリスペクト。食を通してさまざまな思いが

調理を主導するのは、やはり女性陣だ。
少々ぎこちない男性の卵の溶き方を「菜箸を束ねて持って縦に動かすのよ」
と女性がレクチャー。

それでもうまくできず、スープの中の卵がまだらになったが、
「まあ、これもありだね」
と一同で大笑い。

技術の習得ではなく、この場をみんなが楽しもうとしている。

「ここでのレシピを綴じて、気に入った料理は、何度も作っています。
しかし、つくづく女性はすごいねえ。
料理が上手にできる。男はダメだ(笑い)」

そう語ってくれたのは、この日最年長の85歳の男性。
30年近く前に妻と死別し、以来、自己流で料理をしてきたが、ここでしっかり習おうと思っているという。

女性たちの手際や塩梅を実によく見ていて、85歳にして少年のような探求心が魅力的だった。

 

この日のメニューは韓国風焼肉とナムルのビビンパ、クリームコーンスープ、いちじくときのこの秋の酢の物

写真2枚


◆食の感動は次につながる ひとりの食卓も豊かに

『シニア食堂』を主催するのは、婚活支援のNPO法人。

かつてシニアの婚活支援をした中で、多くのシニアは結婚相手より、
話し相手や一緒に食事をする相手を求めている、と気づいたのが発端だという。

おひとりさまでも孤立せず、継続的にみんなに会えて、
クオリティ・オブ・ライフ( quality of lifeQOL)に直結することを考えて『シニア食堂』を企画した。

2017年のスタート当初は、会員数4人だったのが、今は60人超の盛況だという。

同法人副代表の松澤知沙さんは、こう話す。
「シニアにとって、誰かと時間を共有することは大事ですが、
参加した時だけが、楽しいのではだめ。
料理のおもしろさ、おいしいものを食べた感動や共感が、その人のひとりの時間も潤すというのが、食の力だと思います」

これからますます増えると思われる独居高齢者の孤食に、本人が料理を楽しむことで、挑めるのではないか。
『シニア食堂』の生き生きとしたシニアたちを見て思った。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

                  

今回、千葉県流山市で、高齢者の孤食を防ごうと、みんなで作って食べる朝食会『シニア食堂』を、
私は初めて知り、圧倒的に魅了されたりした。

何かしら千葉県の流山市の南流山センター・調理室に、ボランティアを含む会員の60~80代の18人が
仲よく和気あいあいとした雰囲気で、 月1回の『シニア食堂』を楽しみに、意気込んで参加している・・。

そして参加されたシニアは、お互いに時間を共有しながら、料理のおもしろさ、おいしいものを食べた感動を、
談笑しながら、ひとりひとりの人生の自分らしい生活を送り、人生のひとときの幸福感を見出している・・、
このようなことを感じ深めたりした。

そして私は、こうした場所こそが、人生の晩秋期の確かなやすらぎの楽園と思い深めている・・。

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