先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWポストセブン 】を見ていたら、
『 高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」 4人で始まり今は60人に 』
と題された見出しを見たりした・・。
私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
お互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂き、 程ほど貯金を取り崩しながら、 ささやかに過ごしている。
こうした中、
私は家内が亡くなった時は、世の中はこのようなこともあるの、 と茫然(ぼうぜん)としながら失墜感を深めて、
私たち夫婦が長年話し合ってきた葬儀に関して、 ささやかな家族葬、やがて四十九日を終えて、
約束どうりに樹木園に行き、埋葬をすると思われる。
そして私が身も心も溌剌であった時は、古惚けた我が家で独り住むことも思案したりする。
過日、私たち夫婦は最寄の銀行に行った帰路、ある地域福祉センターを通り過ぎ、
センターから何かしら集会があったらしく、談笑と歓声が私たち達は聴こえてきた・・。
やがて私たち夫婦は、遊歩道を歩くながら、
『僕がおひとりさまになったら・・家に閉じ込まらなくて・・
ああした地域福祉センターで、 定期便のように通うと思うょ・・』
と私は家内に言ったりした。
私は亡き母の遺伝を素直に受け継いだ為か、男の癖に小学5年生の頃から、おしゃべりが好きで、
年金生活の今でも、何かと家内と談笑したり、
ご近所の奥様、ご主人さまと話し合ったりすることが多い。
もとより地域包括支援センターは、《・・介護の必要がなくても、誰でも利用できる。・・》、
《・・介護予防のための体操教室や談話会など・・》を知り、微笑んだりした。
そして私はおひとりさまになってしまった時、相変わらず古惚けた自宅を出て、
トボトボと歩いて、地元にある地域包括支援センターに殆ど毎日通い、数時間を過ごす・・。
そして私はコーヒーを飲みながら、或いは昼食を共に頂きながら、 70代が多いと思われるが、
XXさん、と私は呼ばれたり、 やがて同世代の女性からでも、 XXちゃん、
或いはXXクンと苗字で、呼ばれることを夢想したりしている。
この後、コーヒー代、昼食代を支払い、わずか700円以下が多いと思われ、
何よりも数多く同世代と共に数時間を気楽に共有して、談笑できるので安らぎのひとときと思える。
やがて帰宅後は、自宅付近の遊歩道、公園を散策した帰路、
この日の夕食、翌日の朝食の為にスーパーに買物して帰宅する。
その後は、随筆、ノンフィクション、小説、近現代史、総合月刊雑誌などの読書とし、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くと思われ、独りを愉しむ時を過ごす。
このように過ごせば、たとえ私は『おひとりさま』になっても、
ときおり寂しさは感じても、孤独は無縁だよねぇ・・と心身のバランスが保てる、 と微笑んだりしている。
このように思案を重ねたりしてきたが、今回の記事の《・・高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」・・》って、
どのような所ですか、と瞬時に思いながら、記事を精読してしまった・・。
この記事の原文は、『女性セブン』の2019年10月31日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 NEWポストセブン 】に10月17日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」 4人で始まり今は60人に
高齢化が進む日本社会。
一人暮らしの高齢者は増えるばかりで、ひとりで食事をする“孤食”も欠食、健康不良、うつ、
さらには死亡にも関連するということで、問題視されている。
そんななか、千葉県流山市で、高齢者の孤食を防ごうと始まったのが、みんなで作って食べる朝食会『シニア食堂』だ。
開始早々笑いと活気が満ちあふれ、なんとも楽しい会なのだ。
◆好奇心をくすぐるレシピで食への関心を誘う
千葉県流山市の南流山センター・調理室に集まったのは、ボランティアを含む60~80代の18人。
うち5人が男性だ。
会員制で顔見知りが多いこともあるが、仲よく和気あいあいとした雰囲気。
月1回の『シニア食堂』を楽しみに、意気込んで参加しているのがわかる。
この日のメニューは、韓国風焼肉とナムルのビビンパ、クリームコーンスープ、いちじくときのこの秋の酢の物。
レシピ作成と調理の指導をする漆崎邦子さんは、
「シニアのみなさんは、長年、自分の家庭料理に親しんでいるので、
簡単でも新鮮なおいしさがあり“家でも作ってみよう!”と思えるよう工夫しています。
たとえばスーパーでよく見るけれど、使ったことがない調味料や食材。
今回はいちじくをデザートではなく酢の物に。
そんな“好奇心”を大切にしています」
ナムルの野菜は、レンジ蒸しであっという間に下ごしらえできる技に、
70代のベテラン主婦たちは、口々に「これなら野菜がいっぱい摂れるじゃない!」。
なるほど、随所にワクワクがちりばめられているのだ。
調理指導の漆崎邦子さん(手前。崎は「立」の方)
◆女性の手際のよさをリスペクト。食を通してさまざまな思いが
調理を主導するのは、やはり女性陣だ。
少々ぎこちない男性の卵の溶き方を「菜箸を束ねて持って縦に動かすのよ」
と女性がレクチャー。
それでもうまくできず、スープの中の卵がまだらになったが、
「まあ、これもありだね」
と一同で大笑い。
技術の習得ではなく、この場をみんなが楽しもうとしている。
「ここでのレシピを綴じて、気に入った料理は、何度も作っています。
しかし、つくづく女性はすごいねえ。
料理が上手にできる。男はダメだ(笑い)」
そう語ってくれたのは、この日最年長の85歳の男性。
30年近く前に妻と死別し、以来、自己流で料理をしてきたが、ここでしっかり習おうと思っているという。
女性たちの手際や塩梅を実によく見ていて、85歳にして少年のような探求心が魅力的だった。
この日のメニューは韓国風焼肉とナムルのビビンパ、クリームコーンスープ、いちじくときのこの秋の酢の物
◆食の感動は次につながる ひとりの食卓も豊かに
『シニア食堂』を主催するのは、婚活支援のNPO法人。
かつてシニアの婚活支援をした中で、多くのシニアは結婚相手より、
話し相手や一緒に食事をする相手を求めている、と気づいたのが発端だという。
おひとりさまでも孤立せず、継続的にみんなに会えて、
クオリティ・オブ・ライフ( quality of life、QOL)に直結することを考えて『シニア食堂』を企画した。
2017年のスタート当初は、会員数4人だったのが、今は60人超の盛況だという。
同法人副代表の松澤知沙さんは、こう話す。
「シニアにとって、誰かと時間を共有することは大事ですが、
参加した時だけが、楽しいのではだめ。
料理のおもしろさ、おいしいものを食べた感動や共感が、その人のひとりの時間も潤すというのが、食の力だと思います」
これからますます増えると思われる独居高齢者の孤食に、本人が料理を楽しむことで、挑めるのではないか。
『シニア食堂』の生き生きとしたシニアたちを見て思った。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、千葉県流山市で、高齢者の孤食を防ごうと、みんなで作って食べる朝食会『シニア食堂』を、
私は初めて知り、圧倒的に魅了されたりした。
何かしら千葉県の流山市の南流山センター・調理室に、ボランティアを含む会員の60~80代の18人が
仲よく和気あいあいとした雰囲気で、 月1回の『シニア食堂』を楽しみに、意気込んで参加している・・。
そして参加されたシニアは、お互いに時間を共有しながら、料理のおもしろさ、おいしいものを食べた感動を、
談笑しながら、ひとりひとりの人生の自分らしい生活を送り、人生のひとときの幸福感を見出している・・、
このようなことを感じ深めたりした。
そして私は、こうした場所こそが、人生の晩秋期の確かなやすらぎの楽園と思い深めている・・。