夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

“並の中の並”な日本のシニア平均値の65歳男性、友人の数は15人、75歳の私は学び、やがて微苦笑を重ねて・・。

2019-10-05 11:04:22 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 マネーポストWEB 】の『暮らしのマネー』を見ていたら、
『 “並の中の並”な日本のシニア平均値の65歳男性、友人の数は15人 
と題された見出しを見たりした・・。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活のまもなく75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂き、 程ほど貯金を取り崩しながらささやかに過ごしている。

こうした中で、私は体力の衰えは実感しているが、好奇心だけは旺盛で、
《・・日本のシニア平均値の65歳男性・》って・・私とたいぶ違うかしら、と思いながら、
こっそりと記事を読んでしまった。

この記事の原文は、『週刊ポスト』の2019年8月16・23日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 マネーポストWEB 】に2019年8月15日に配信され、
無断であるが転載させて頂く。

《・・“並の中の並”な日本のシニア平均値の65歳男性、友人の数は15人

               

「年金2000万円不足問題」の発覚によって、
“今から貯金しても間に合わない”と嘆く人もいれば、
“そのくらいの備えは当たり前じゃないか”と納得する人もいる。

誰しも頭に浮かぶのは、「はたして自分の老後生活は、“平均”よりも上か下か」だろう。

都内在住の山田太郎氏(65歳、仮名)は、
すべてにおいて日本の「シニアの平均値」を兼ね備えた“並の中の並”の男性である。

総務省の「家計調査」(2018年)によると、
世帯主が65歳以上である2人以上の世帯(高齢者世帯)の平均貯蓄額は2248万円。
妻と2人暮らしの山田氏の貯蓄額2248万円があれば、年金収入と貯蓄で、どうにか暮らしていけそうだ。

山田氏の年金受給額(厚生年金)は毎月14万5508円で、
専業主婦だった妻の国民年金は月5万6731円。
対して毎月の総支出は25万555円。
およそ月に5万円が、貯蓄から削られている計算だ。

昔から歴史小説が好きで、最近は司馬遼太郎を読み返している。
本を読みながら、ウトウトするのが至福の時間である。

総務省「社会生活基本調査」(平成28年)によると、
65~69歳が1日のうち費やす「趣味・娯楽」の平均時間は51分だ。

65~69歳の1年間の趣味の平均行動日数では、
「スポーツ観戦」が24.3日、「カラオケ」が16.4日、「趣味としての読書」が91.0日、
「パチンコ」が60.8日だった。

サントリーウエルネスが公表した「シニア層の健康・生活意識調査レポート」(2013年)によると、
60代が持っている趣味の数の平均は「6.7個」。
50代は「5.8個」、70代は「7.3個」で、年齢を重ねるとともに多趣味になる傾向がある。

前出の「家計調査」によれば、教養、娯楽、趣味などのための商品やサービスへの平均支出は
月2万4465円だった。

定年後は、妻と共通の趣味を・・・などと考える男性は多いが、
趣味が増えれば、出費もかさむということだ。

昼寝から目を覚ました山田氏は、日課とするウォーキングに出かけた。
外に出ると、同世代のシニアが散歩したり、庭いじりをする姿をよく見かける。
顔見知りになって、挨拶を交わすようになった人も少なくない。

前出の「社会生活基本調査」によると、65~69歳が1日に費やすスポーツの平均時間は19分。
まだまだ体力に自信がある山田氏の握力は40.19キロ。
6分間歩行は631.34mだ(スポーツ庁「体力・運動能力調査」平成29年度の65~69歳男性)。

60~79歳を対象にした「電通中高年調査2015」では、
「50歳以降に新たに始めた趣味・スポーツ」の男性のトップは、「ウォーキング・散歩」で、
「盆栽・庭いじり・ガーデニング・家庭菜園」が続いた。

               


☆友人は「15人」から「18人」に

山田氏は、定年退職後に出会った地域の人々と、時折地域の会合で飲む機会がある。
酔っ払うと昔を懐かしがる山田氏は、
永遠のヒロインである吉永小百合や長嶋茂雄の話題で、同年代の男性たちと盛り上がる。

ソニー生命が実施した「シニアの生活意識調査2018」によると、
シニア男性が好きな芸能人は1位が「吉永小百合」で、「タモリ」、「綾瀬はるか」、「深田恭子」が続く。

前出の「シニア層の健康・生活意識調査レポート」で、
友人の数の平均は60代が「15.3人」で、70代になると「18.5人」と微増した。

山田氏は定年後、会社時代の同僚との付き合いは、徐々に少なくなったが、
代わりに地域に友人ができたことが何より嬉しい。

さて、ウォーキングから帰ってきた山田氏は、入浴後にささやかな夕食を済ませてから、
ニュース番組をチェックし、夜11時に就寝した。
毎晩寝るのはこの時間で、起きるのは決まって6時半ごろだ。

前出の「社会生活基本調査」によると、65~69歳の1日の睡眠時間は456分で、
毎日およそ7時間半寝ていることになる。
かつてシニアは早寝早起きと言われたが、山田氏のように十分な睡眠時間をとっている人が意外にも多い。

それでは、なかなか聞きにくいシニアの夜の生活はどうか。
山田氏の場合、妻との関係は良好で、月に1度は夫婦の営みを楽しんでいる。

相模ゴム工業調べ(2018年)では、セックスをする相手がいる人が、
1か月に行なうセックスの平均回数は、60代男性で月1.1回。
60代男女の平均回数は0.9回となる。

ちなみに、結婚相手や交際相手以外にセックスをする相手がいるかについては、
60代男性の13.4%が「特定の1人がいる」、2.4%が「複数いる」と答えている。

生活は堅実だが、夢は大きい。
そんな山田氏が日本の高齢男性の平均像であるようだ。

他人と比較することはナンセンス・・・そういわれる時代だが、
こうして“高齢者の平均値”を知れば、自分の生活レベルが客観的に見えてくる。

 

日本の高齢者の「平均値」から見るライフスタイルは

日本の高齢者の「平均値」から見るライフスタイルは


注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

               

私が年金生活の2004年(平成16年)の秋の当初から、
我が家の平素の買物は、 私は自主的に買物専任者として宣言し、 家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、 買物メール老ボーイとなっている。

この後は、やはり自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。

私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
結婚した当初からでも、 何かと家内と談笑したり、
やがて年金生活の中でも ご近所の奥様、ご主人などと明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、
見知らぬ男性、 女性グループの御方たちと、 話しかけられたり、或いは話しかけたりして、
立ち止まって談笑したりしている。


このような午前中の過ごし方を定例事項のように過ごしてきた・・。

例外として、家内のボディガード、お供そして荷物持ちで、3週間に一度ぐらい駅前で買物、
或いは年に3回ぐらい都心の新宿にある伊勢丹、小田急、京王などのデパートに買物、
そして庭の手入れ、国内旅行、懇親会、冠婚葬祭などで小用がない限り、定年後の丸15年を過ごしてきた。

こうした散策することは、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。

                

そして
私は定年後に年金生活の始めた直後、独りで近所の遊歩道を散策したりすると、
こんなに自由に散歩できるなんて、許されても良いのかしら、
と定年直前までの多忙期を思い重ねたりし、戸惑いながら甘受したりした。

そして午後から夜の大半は、私は随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、 或いは音楽も聴いたりしている。 

そして年金生活は、サラリーマン航路は、何かと悪戦苦闘が多かった為か、
つたない半生を歩んだ私でも、予測した以上に安楽な生活を享受している。

このように定年後の60代は、年金生活に戸惑いながらも享受した10年となり、
70代は体力の衰えを実感しながらも、水平飛行した航空機のように年金生活を過ごし、
時折こうした甘味した私たち夫婦は、いつまで続くかしら、と思ったりして日々を過ごしている。

こうした中で、睡眠に関しては、現役サラリーマン時代だった時と違い、
悩みは激少している為か、 たとえ震度3ぐらいの地震でも、
目覚めることなく朝まで熟睡している。

やがて朝の7時少し前の頃に、ぼんやりと目覚めて、
うつらうつらとまどろみながら、 ぼんやりと昨日の出来事を思い浮かべたりした後、
本日は・・今週は・・と予定事項を思い馳せたりして、15分過ぎた頃に起床したりしている。

こうして年金生活を丸15年なる中、友人は3人だけとなったりしているが、
私は心友と明言できる人は、たったひとりかなぁ・・ と思い馳せたりしている・・。

私は高校時代の友達と、定年後に毎年一度だけ逢っている。

過ぎし1962年(昭和37年)の当時、私は高校3年生で、
私は彼の実家に50回ぐらいは泊まったり、 彼も私の実家に少なくとも20回は泊まったりし、
こうした中、お互いの家族とも懇親していた。

こうした間柄でも、私が20歳を誕生日を迎えた時に、
私は大学を中退して映画・文学青年の真似事に邁進する中、 疎遠になったりし、
その後は彼の結婚式の披露宴に列席したぐらいとなった。

そして私は民間会社で35年近く奮戦して、2004年(平成16年)の秋に定年退職後になるまでは、
お互いに年賀状を交わす程度で、数年毎に電話をする程度となった。

やがて私が2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、
多々の理由で年金生活を始めて以来、 毎年12月の時節に、
お互いの住まいの中間点の『吉祥寺』の居酒屋で、懇親を重ね丸14年が過ぎ、 15年目となっている。

こうした会合は、お互いに好きなビールとかワインなどの酒を呑み、
食べたい料理を食べながら、 少なくとも4時間前後は談笑を重ねてきた。

話し合う内容は、昨今の過ごし方・・病気、親の介護、葬儀、お墓などの時もあれば、
相続でこじれている、或いは性の衰えまで、 あらゆる人生の360度のことをお互いに打ち明けて、
苦笑したり、ときには微笑んだりしている。

               

今回の記事、日本のシニア平均値の65歳男性の諸兄とは、私はいささか差異があるが、
誰しも同じ人生航路を歩んできた軌跡に違いがあるように、それぞれ御方なりに違うよなぁ・・
と微苦笑を重ねたりしている。

余談であるが、都心のある処で懇親会に出席に伴い、平素より早めに投稿した。

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