先程、愛読している公式サイトの【 現代ビジネス 】を見ている中、
『 ほぼすべての資産を奪われて・・・悪徳「オーダーメイド介護」ヤバイ手口
~ 実話を元に書いた小説『ひと喰い介護』 ~ 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んで、ささやかな生活を過ごしている。
こうした中、いつの日にか無念ながら介護・要になった時、介護施設にお世話になるだろう、
と漠然に思っている私は、やはり介護に関しては、何かと関心が深く、
この記事も読んでしまった・・。
この記事の原文は、小説『ひと喰い介護』を著作された司法書士 、作家の安田 依央さんに、
平原 悟さんがインタビューされて、纏(まと)められ、
『週刊現代』2019年10月12・19日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 現代ビジネス 】に10月20日に配信され、無断であるが記事を転載させて頂く。
《・・ほぼすべての資産を奪われて・・・悪徳「オーダーメイド介護」ヤバイ手口
―72歳の独居老人・武田清は、介護業者が運営する宅配弁当を頼んだことをきっかけに、
施設が用意したサロンに、仮住まいをはじめる。
そこで提供される手厚いオーダーメイド介護と引き換えに、
判断力、体力、財力を奪われていった武田を待っている運命は・・・。
司法書士の肩書を持つ安田さんの新作『ひと喰い介護』は、悪徳介護業界を舞台にしたスリリングなサスペンス小説です。
今回の物語の骨格は、司法書士として体験したある介護施設での出来事に着想を得ています。
作中に登場する頼りない司法書士のモデルが当時の私で、
途中まで介護施設の実態に、まったく気づくことができなかった。
事実を知った後、介護施設を訴えることも考えましたが、どこにも法律に触れる部分がないのです。
そのことを世間に告発しなければいけないとの思いで、書いたのが今作でした。
自分の中で贖罪の意味もあります。
―実話がベースと知って、更に怖くなりました。
物語の中で実話に基づくのは、どの程度ですか。
驚かれるかも知れませんが、核心となる部分に関しては100%事実です。
ターゲットは、孤独な独居老人。
お弁当の宅配をきっかけに、経済状態や家族構成を把握され、介護施設に取り込まれていった。
至れり尽くせりの介護を提供するのと並行して、親族との関係を遮断。
財産管理をしているように装い、お金をどんどん使わされる。
体力が衰え、判断力も低下すると、引き出す金額が加速度的に増加し、
10年で、ほぼすべての資産を奪い取られてしまった。
異変に気づき親族が、組織から引き離したものの、2ヵ月後には息を引き取りました。
これらすべてが実話で、施設は今も営業しています。

―被害者の武田は、大手商社を退職した男で、知的水準も高い。
それがいとも簡単に、悪徳業者に取り込まれていきます。
ポイントはふたつ。
一つは宅配弁当です。
特別な理由もなく親切に近寄ってきた人がいれば、これは下心があるのではないか、と考えたでしょうが、
弁当を注文しているのは、武田自身。
しかも値段が比較的高いため、話し相手になるのも、付加価値としてのサービスだろうと、
納得して、ペラペラ個人情報を漏らすし、気を許してしまうのです。
もう一つ、武田は、会社でそれなりの地位に上り詰めた男で、
定年退職した後も、世間はそれを評価するべきだと考えていること。
しかし、それは武田の勝手な理屈で、実際には通用しません。
むしろ上級国民ぶりやがって、と疎まれている。
そうしたギャップから常に怒りっぽくなっているところに、
優しい言葉でプライドをくすぐられれば、イチコロで騙されてしまうのです。
恐らく武田のような人は、日本中にいるのではないでしょうか。
―発売後、モデルになった介護施設からなにか反応はありましたか。
いえ、いまのところ反応はありません。
そもそも自分たちの悪質さが、理解できていないのでしょう。
高齢者が求める介護を提供しているのだから、それなりの料金をもらうのは当然だ。
むしろ感謝されてもおかしくないと思っているのです。
現場で働くスタッフもそう思い込まされているから、やっていられると感じました。
お互いに競わされる中で、悪事から目をそらされる構図にしました。
モデルになった施設で、裁判になったら証言してもらえないかと相談しても
「私たちは、ここがなくなると、食べていけない」と断られました。
行き場がない人たちが支えている職場だから、こうした悪事が成立するとも言えるでしょう。

―孤独な高齢者を守る制度として期待される成年後見人制度が、物語では機能しないばかりか、逆に悪用されました。
成年後見と言えば、無断で預金を引き出した弁護士や司法書士の話が報道され、評判がよくありません。
あれは例外中の例外ですが、万能とは到底言えません。
私も経験がありますが、認知症の人は夜中でも
「お金を勝手に使われている気がする」などと電話をかけてくる。
真面目にやろうと思うと、24時間対応せざるを得ないのですが、
そこまで対応するのが、成年後見人の仕事かと言えば、それは無理がある。
職業としての成年後見人には、限界があるのは事実です。
―自分で稼いだお金は、自分のために使い切って、死にたいと考える人は多いと思います。
悔いのない最期を迎えるためにアドバイスはありますか。
まずは制度で、すべて解決しようと考えない方がいい。
むしろ最後にものを言うのは、人のつながりだと思います。
物語では、介護施設の職員だったアラサーの独身女性が、
子供を産むことで、将来自分の面倒を見てくれる人を確保しました。
それも選択肢の一つですが、私個人としては、それが唯一の正解だとは思いません。
重要なのは、血縁や婚姻よりも、強く結ばれた相手をどれだけ持つか。
それがあれば、悪人につけ込まれる隙も減るのは、間違いありません。
そして、この記事を読んで「自分はそんなバカじゃないから、上手くやれる」
と思ったあなたが、一番危険だということは断言できます。
終活など他人事と思わず、自分ならどうするかを考えるきっかけに、
本書がなってくれることを期待しています。(取材・文/平原 悟)・・》

私は記事を動顛しながら読み、多々教示させられたりした・・。
今回の主人公《・・被害者の武田は、大手商社でそれなりの地位に上り詰めた男で、
定年退職した後も、世間はそれを評価するべきだとブライドだけは、未だに思っている男。
こうした中で、値段が比較的高い御弁当を注文して、
話し相手になるのも、付加価値としてのサービスだろうと、 納得して、ペラペラ個人情報を漏らすし、
気を許してしまうのです。
こうした平素のギャップから常に怒りっぽくなっているところに、
優しい言葉でプライドをくすぐられれば、イチコロで騙されてしまう・・。
そして経済状態や家族構成を把握され、まもなく介護施設に入居して、
至れり尽くせりの介護を提供するのと並行して、親族との関係を遮断されて、。
財産管理をしているように装い、お金をどんどん使わされる・・。
そして体力が衰え、判断力も低下すると、引き出す金額が加速度的に増加し、
やがて10年で、ほぼすべての資産を奪い取られてしまった。
まもなく異変に気づき親族が、組織から引き離したものの、2ヵ月後には息を引き取りました。・・》
私は中小業の会社で、35年近く勤めて悪戦苦闘が多かったサラリーマン航路を歩んできた為か、
数多くの甘味も辛味の体験をしてきたので、
この主人公のように甘ちゃんではないので、該当はしないと思ったりした。
しかしながら、いつの日にか介護要・3ぐらいになり、
判断力も衰えた時、介護施設に入居している中、数多くの別途有料サービスを施設より勧められた時、
果たして、結構ですよ、自分で何とかしますから・・と辞退できるか・・。

今回、司法書士 、作家の安田 依央さんより、今回の著作者として、こうした防止策として、
《・・血縁や婚姻よりも、強く結ばれた相手をどれだけ持つか。
それがあれば、悪人につけ込まれる隙も減るのは、間違いありません。
そのためには、過去の自分に縛られるのではなく、
誰とでも心を開いて、付き合える素直な心を持つことが不可欠。
そして、この記事を読んで「自分はそんなバカじゃないから、上手くやれる」 と思ったあなたが、
一番危険だということは断言できます・・》
こうした大切なことを私は強く学んだりしている。