先程、愛読している【 プレジデントオンライン 】の記事を見ている中で、

※本稿は、和田秀樹『やせてはいけない!』(内外出版社)の一部を再編集したものです。

サラダを食べる若い女性
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

☆高齢者の正しい食べ順は「野菜から」は間違い

「ベジファースト」をみなさんは実践していますか?

食事を野菜から食べてお腹を満たしていたら、すぐにやめてくださいね。
高齢者のみなさんには、お勧めできる食べ方ではありません。

「ベジファースト」は、野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べるダイエット法です。
食物繊維豊富な野菜から食べ始め、次にタンパク質がとれる肉や魚、大豆製品と続き、
最後にご飯の順番です。

最初に野菜から食べたほうが、糖質の吸収をコントロールできます。
血糖値が緩やかに上昇するため、太りにくいといわれています。

いつもの食事の内容を変えなくても、手軽にダイエットできるとされるため、
最近では多くの方が実践しています。

40〜50代の方であれば、「ベジファースト」でも問題ありません。
しかし、加齢とともに食事量が減り、消化機能が落ちてきているみなさんが、
食物繊維が豊富な野菜をもりもり食べていると、お腹がいっぱいになってしまいます。

「野菜だけで、お腹がいっぱいなった!」、
「やせられる!」と喜んではいけません。
たくさん食べられないのは、老化です。

筋肉の材料であるタンパク質を十分にとれないため、体重が減り、筋肉が減ってしまいます。

食事量が減ってしまう理由は、年齢とともに胃の機能が低下するからです。
胃の弾力性が徐々に低下して、食べ物が入ってきても、十分に胃が広がりません。
だから一度にたくさんの量をためておくことができないのです。

胃から小腸へ食べ物を送る蠕動ぜんどう運動も低下します。
そうすると消化に、時間がかかります。
食べたものが胃の中にとどまっているので、すぐにはお腹も空きません。


☆「ベジファースト」ではなく「ミートファースト」を

では、たくさん食べられない方は、どのような食事法がいいのでしょうか?

それが「ミートファースト」です。
食事量は減っても、栄養はしっかりとることが大事です。

  ステップ1 最初に肉を食べる。筋肉の材料をしっかりとる

  ステップ2 次に野菜を食べる。腸内環境を整える

  ステップ3 最後に炭水化物

野菜をたくさん食べることが、健康にはよいことです。
しかし、何よりもバランスが大事です。
「かくれ栄養失調」に陥るリスクが高まります。

高齢者が「かくれ栄養失調」になると、どんどん食べる力が落ち、
栄養状態が悪化して、フレイルに陥ることにもなりかねません。

70歳以上の日本人の5人に1人が、タンパク質不足といわれています。

「まず肉から食べる!」

今日から実践してみてください。

まな板の上にリブロース肉
写真=iStock.com/naturalbox
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ミートファーストを始めたら、気がつくとセロトニンの材料となる
トリプトファンというアミノ酸を肉からしっかり摂取し、幸せと意欲が向上しています。
うつうつとした気分とは、おさらばです。

肉はコレステロールが多いから、動脈硬化がこわいといって、あまり食べない人もいますが、
日本は心筋梗塞の12倍の人が、がんで亡くなる国です。
心疾患で亡くなる人は、OECD諸国の中でも、格段に少ないのが現状です。

コレステロールは、セロトニンを脳に運ぶ役割を果たしています。
肉を食べると幸せになるのです。

80歳のときに3度目のエベレスト登頂に成功したプロスキーヤーの三浦雄一郎さんは、
80歳を過ぎても500gのステーキを平らげているそうです。・・ (略)・》

私の平素の朝食に関しては、幼年期に農家の児として育ったので、
齢ばかり重ねた今でも、 朝食は、ご飯と汁、おかずと香の物で成り立っていた
庶民の一汁三菜(いちじゅうさんさい)の真似事をしている。  

私の朝食の原則として、コンニャク、ゴボウの醤油風味を
前菜として必ず頂いている。

この後、調味料を加味しない納豆を食べた後、
やがて十六穀米の入った白米のご飯を1合ばかり炊(た)いたのを、

三分の一ばかり盛ったお茶碗で頂いている。

そしてニンジンの胡麻和え、コブの佃煮などを必須として、
ピーマンのミソで炒めたものを食べたりし、
魚介類が苦手で、やむなく瓶詰のシャケ、ときには缶詰のサバの味噌煮、
食べたりしている。




家内は時折つきあうが、大半は食パンにジャム、オレンジ・ママレード、或いはブルーベリーを塗り、
二枚ばかり食べながら、呑むヨーグルトを飲みながら頂くことが多い。
そしてバナナなど果物も食べたりしている。  
                                                                        
やがて昼食は、お互いに制約しないフリーとして、
昨今の私は、リンゴひとつ、トウモロコシの缶詰をひとつ、
食パンをハムで挟んで一枚を食べたりしている。
         
やがて夕食の時は、キャベツを千切りにして、そしてブロッコリーなど
大皿に盛ったのを、電子レンジで温めて、そしてソースを少しかけて、盛大に頂いている。


まもなくロースト・ビーフか牛肉、豚肉、鶏肉など、
その日に応じて230グラム程度を食べたりしている。