夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには満79歳の私は、ぼんやりと幸せを実感させられて・・。

2023-10-13 14:39:14 | 喜寿の頃からの思い

私は東京の調布市に住む年金生活の満79歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。

こうした中で、私の住む調布市より、年に一回の『後期高齢者検診』の通知が来て、
過ぎし9月29日に最寄りの内科専門医院で、
基本の検査項目、そして『胃がん』と『大腸がん』の検査を受診してきた。

本日の午前中のひととき、最寄りの内科専門医院を訪ねて、
『後期高齢者検診』の詳細結果を医院長より私は報告を受けたりした。

まもなく検診
の結果、年齢相当の状態で特に問題がなく、
そして『胃がん検診』、『大腸がん検診』の結果は、
要精検する必要がない、と医院長より私は言われて、
安堵しながら、微笑んでしまった・・。



過ぎし2004年(平成16年)の秋、ある民間会社を定年退職後、
多々の理由で年金生活を始めたりした・・。

こうした中、『胃がん検診』に於いては、『要精検』に◎印が囲まれ、
何かと気弱な私は、苦手な胃カメラを69歳、75歳の検診の時に、
2回ばかり受診してきた。

或いは『大腸がん検診』の結果として、『要精検(内視鏡)』に◎印が囲まれ、
やがて恥ずかしい大腸の内視鏡の検査を、70歳、77歳の検診の時に、
2回受診したが、後日ポリープ切除で総計3回を体験してきた。

このような検診の『要精検』も今回はなく、楽だよなぁ・・と自宅に向かって、
住宅街を歩いていた時、過ぎし年を思い馳せたりした・・。



私はある民間会社に奮戦している50代の時、同僚が病死されたり、
そして知人は定年前の59歳で病死し、残されたご家族の心痛な思いが、
痛いほど理解させられたりしてきた・・。

            
やがて私は2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
多々の理由で年金生活を始め、そして62歳の時、現役時代の一時時期に交遊した友も、
無念ながら病死したりした。

       
まもなく、知人のひとりの奥様が病死されて、
この知人は『おひとりさま』となり、私たちの多くは哀悼をしながらも、
動顛してしまった・・。


こうした根底には、私たち世代の周囲の男性の多くは、60代で妻が夫より先に亡くなることは、
考えたこともなく、こうしたことがあるんだぁ、とこの人生の怜悧な遭遇に深く学んだりした。
            
                               

やがて私は高齢者入門の65歳を過ぎた当時は、

心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、
75歳までは、これまでどおりの自立した生活ができるが、

80歳が見えてくる頃には、介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では、何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、
と専門家の人から数多く発言されていた。

            
ここ数年は会社時代の少し先輩、或いは後輩の68歳が、
いずれも大病で入退院を繰り返した後、この世を去ったり、

ご近所の私と同世代の知人が、突然に脳梗塞で死去されて、
数か月の先は誰しも解らない、冷厳なこの世の実態に、
私は震撼させられたりしてきた・・。
            



私は70代入門した当時は、心身共に自立し健康的に生活できる健康寿命を意識して、
確かな『生きがい』と『健康』、そして『気力』を持続できるように、
ときおり願いながら歩いたりしてきた。

       
こうした中で、私は母の遺伝を素直に受けたらしく男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。

もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
独りで自宅から数キロ以内の遊歩道、小公園などを歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
                   


こうした中、天上の神々か仏(ほとけ)様の采配か解らないが、
生かしてもらっている、と思いが強く、

亡くなわれた御方のしぐさ、表情が走馬灯の思い浮かび、
過ぎし日々に愛惜を重ねたりしている。
コメント (2)
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