その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

だらだらとした生き方…

2021-05-29 07:52:38 | 転職

『きゅうり親子』は一気に植え付けた^^;

朝の強風が午後にピタリと止んだ。「接ぎ苗」は風折れも起こりやすいから、一日先延ばししようと朝話していたにも関わらず「やるかぁ?」「やるべぇ!」と一気に植え付け作業を終わらせました。勤め人時代は、だらだらと二日掛かりでオッカーと植え付けていたらしいけれど、『おやじぃ』が参戦してからは半日で終わらせてしまう。(定植器のお陰ですけれど^^;)「ホッ!ハッ!」なんて掛け声だけは勇ましいけれど、一往復すると「一服すっぺぇ!」…『おやじぃ』の仕事ぶりはこんなものである。夕日に背を向けて、植え終えたキュウリに向かって柏手をふたつ…「キュウリの神さま!今年も良いキュウリを収穫させてください。」と居るかいないか分からない神様に手を合わせる非科学的な親子であります^^;
あらら、今朝の天気予報では、夕刻から低気圧の影響で荒れ模様…「雹(ひょう)」の恐れも…まだまだ続く天候の急変に結局のところ「神様」頼みの栽培が続くのでありますよ。
さて、直売所に出荷する果菜類の苗を買い求めるために、通いなれた量販店に行くと在職中に知り合った『OT君』がアルバイトをしていた。「お~!ここで働き始めたのか?」「6月までですけれど…。」「日に焼けて逞しくなったなぁ!」なんて懐かしくて声を掛けた。彼は「引き籠り」で難儀していた。我が農園に連れ出して、アルバイトをさせて飯を食わせたり、手を貸そうとはしたのだけれど、所詮、他人の助太刀であり限界がある。もう十年近く経つだろうか…逞しく、そして赤銅色に変わった笑顔で応えてくれた彼にうれしさがこみ上げてきましたよ。


夕刻もまた『定番』の冷中?

キュウリの定植が終われば、次は加工用ナンバンの植え付けであります。地元の加工会社に野菜を卸している仲買人の『HA君』の携帯に電話を入れるも出ない…「今年は苗の供給はないのかなぁ?」なんて内心思っていると、折り返し電話が入った。「言わなくても分かっております。月曜日にはお届けいたします。」ですと…。「小売店も次々と店を閉め、仲卸さんも大変でしょう。」と声を掛けると、彼もまた窮状をコンコンと語り続けた。小売店も物が動かない。加工会社も観光業の低迷で物が動かない。飲食店に留まらず、経済の低迷は田舎街のありとあらゆる場所にもその影響が表れているのである。巣籠り需要で売り上げが伸びているのは「某直売所」だけかも知れない。(店主はニコニコ顔だもの^^;)
商売をする限り、好不調の波はそれぞれに訪れる。顧客ニーズに沿った商売を展開する者は勝利し、旧態依然と待ち続ける者は淘汰される…けれども、「自粛要請」とやらで商売の機会さえも奪われているのだから、勝負(商売)の場にも立てないのは如何ともしがたい。『OT君』も『HA君』も生きるために、子どもを育てるために必死に働いている。「だらだらと世間に恨み節」を吐いている訳でも無い。市井に生きる人々の痛みなど知らない人間に、淡々と「痛み入る。」などとコメントを発表されたところで、何の解決策にもならないのにねぇ…。「この程度の国民には、この程度のコメントで納得していただこう。」なんてね。だらだらと続く言い訳がましいコメントとだらだらと続くワクチン接種への期待感…だらだら、だらだら…その内に「だらだらと流れる血も無くなってしまうのではないかいな?」(今朝も笑えない)

コメント (2)
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