遊爺雑記帳

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オープンAIの新事業、マイクロソフト重視からの転換示唆

2025-01-24 01:23:56 | my notice
 米オープンAIが新事業を発表した際に米マイクロソフトが同席していなかったことは、長年提携していた両社がお互いへの依存度を下げる新時代を迎えたことを示唆しているとWSJ。
 オープンAIはホワイトハウスでの記者会見で、米オラクルおよびソフトバンクグループ(SBG)との合弁会社「スターゲート」の設立を発表。
 会見に出席したオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)、オラクルのラリー・エリソン会長、SBGの孫正義会長兼社長、ドナルド・トランプ米大統領の4人は、AI(人工知能)が雇用を創出し、がんの治療法さえ見つける可能性について議論。

 しかし、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは数千キロ離れたスイス・ダボスで世界経済フォーラム(WEF)に出席していた。
 
オープンAIの新事業、マイクロソフト重視からの転換示唆 - WSJ by Tom Dotan and Deepa Seetharaman (WSJ と総称) 2025年1月23日

 米オープンAIが新事業を発表した際に米マイクロソフトが同席していなかったことは、両社の数カ月にわたる緊張関係を映しており、長年提携していた両社がお互いへの依存度を下げる新時代を迎えたことを示唆している

 
オープンAIはホワイトハウスでの記者会見で、米オラクルおよびソフトバンクグループ(SBG)との合弁会社「スターゲート」の設立を発表した。新会社は最大5000億ドル(約78兆3000億円)を投じ、オープンAIの開発を支援する新たなデータセンターを米国内に建設する計画だ。

 会見に出席した
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)、オラクルのラリー・エリソン会長、SBGの孫正義会長兼社長、ドナルド・トランプ米大統領の4人は、AI(人工知能)が雇用を創出し、がんの治療法さえ見つける可能性について議論したマイクロソフトのサティア・ナデラCEOは数千キロ離れたスイス・ダボスで世界経済フォーラム(WEF)に出席していた。 

 
オープンAIとマイクロソフトのパートナーシップは生成AIブームの引き金となったが、それぞれの進化するニーズに焦点を合わせるにつれて両社の距離が徐々に広がっていることを、今回の動きは示している

 
両社はこの数カ月間、オープンAIの見たところ飽くなきコンピューティングパワーへの欲求と、契約上オープンAIが他社に簡単に乗り換えられないにもかかわらずマイクロソフトにはそうした欲求を満たせないというオープンAIの主張を巡って、駆け引きを続けていた。この協議に詳しい複数の関係者が明らかにした。

 
オープンAIは、高度なAIソフトウエアの構築・運用に必要なデータセンターの供給をほぼ全面的にマイクロソフトに依存している。2019年にマイクロソフトがオープンAIに初めて出資して以降、それは両社の合意の一環だった。

 
対話型AI「チャットGPT」の成功により、オープンAIのコンピューティングパワーへの需要は急増した。同社の幹部らは、クラウドに関する独占契約を打ち切ることが、同様の制約がないAI開発企業と競争する上で極めて重要になる可能性があると述べている

 関係者によると、
オープンAIとマイクロソフトは数年にわたりデータセンター容量を巡って断続的に議論を重ねておりここ数カ月は協議が激しさを増していた。マイクロソフトは他のテック大手と同様、AIインフラへの投資を急速に拡大。最近では、2025年6月期にAIデータセンターに800億ドルを投じると発表している。しかし、同社にはオープンAI以外にも顧客やパートナーがいる。

 
オープンAIは、米グーグルなど他社からもクラウドコンピューティングを調達することを認めるようマイクロソフトに求めていたマイクロソフトはそれが独占契約違反になると主張した。アルトマン氏はマイクロソフトが十分なデータセンター容量を提供していないことが契約違反だと不満を漏らしていたと、事情に詳しい関係者らは語る。

 関係者によれば、オープンAIは昨年、自社モデルのトレーニング用に独自のスーパーコンピューターを構築することをマイクロソフトと協議したが、実現しなかった。このスーパーコンピューターに関する詳細の一部は、テクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが先に報じていた。

 
スターゲートの設立発表でマイクロソフトは中心的な役割を果たさなかったものの、アルトマン氏は最大の出資者との関係は引き続き良好だと主張した。

 あるX(旧ツイッター)ユーザーが、スターゲートはオープンAIとマイクロソフトの友好関係の終わりを意味すると述べたのに対し、アルトマン氏は「絶対にそんなことはない! 非常に重要で巨大なパートナーシップは長期にわたって続く。ただ、もっとコンピューティングパワーが必要なだけだ」と投稿した。

 マイクロソフトは両社の関係は依然として強固だと述べた。
ナデラ氏はテレビインタビューで、アルトマン氏は巨大なAIモデルの構築を望んでおり、マイクロソフトとしてはそれをソフトウエアに統合することに注力したいと語った

 WEFに出席中のナデラ氏はCNBCに対し、「これは率直に言って、彼のニーズをサポートしながら、同時に当社が戦略的価値として望むものの一体性を維持するために行った調整だ」と語った。

 マイクロソフトは2019年以降、オープンAIに約140億ドルを出資しており、2位以下を大きく引き離す最大株主だ。
オープンAIはマイクロソフトのクラウド事業「アジュール」の主要顧客であり、その技術はナデラ氏のより広範なAI戦略の基盤となっている

 スターゲートの構造や資金調達の詳細はまだ明らかでない。すでに発表されたインフラの一部でも同社が構築すれば、オープンAIに競争上の優位性をもたらす可能性がある。
マイクロソフトにとってスターゲートは、AIパートナーへの影響力は低下するものの、自社が抱えるリスクの低減も意味する可能性がある

 マイクロソフトは個別の声明で、オープンAIとの関係性はほぼ変わらないと述べた。
マイクロソフトは引き続き、アジュールでオープンAIのソフトウエアをホスティングする。つまり、ユーザーがチャットGPTなどのソフトウエアを使用する際、オープンAIはアジュールに支払いを行う必要があるマイクロソフトはまた、オープンAI向けの新たなデータセンター構築も継続する。

 
マイクロソフトは、オープンAIが現在の契約を超えるコンピューティング容量を要求した場合、それを構築するかどうかを最初に決める権利は自社にあると述べた。マイクロソフトが見送った場合、オープンAIは他社に依頼できる。

 事情に詳しい関係者によると、
マイクロソフトの幹部らは、オープンAIのモデルのトレーニング用に高性能データセンターを構築することのメリットについて複雑な思いを抱いていた。AIモデルのトレーニングによりアジュールは最先端のAI技術の経験を積めるが、コストがかかり、早期の財務的メリットは限られている。 

 オープンAIを巡っては、アルトマン氏を巡る解任騒動があったため、マイクロソフトが不安定なAIパートナーに依存することの危うさが浮き彫りになっていた。 

 
マイクロソフトはオープンAIからの多角化を進めているフランスの競合ミストラルAIに出資したほか、アジュールでメタ・プラットフォームズのAI言語モデル「Llama(ラマ)」を提供している。昨年には、人気のAIコーディングアシスタント「Github Copilot(ギットハブ・コパイロット)」にオープンAIの競合アンソロピックのモデルを組み込んだ

 
オープンAIと競合するxAIを率いるイーロン・マスク氏は、スターゲートの規模に疑問を呈した。 

 マスク氏は
Xへの投稿で、プロジェクトに参画する2社には公約を実行するだけの資金がないと指摘した。アルトマン氏は、マスク氏の指摘は間違いだと反論した。

 オープンAIとマイクロソフトのパートナーシップは生成AIブームの引き金となったが、それぞれの進化するニーズに焦点を合わせるにつれて両社の距離が徐々に広がっていることを、今回の動きは示していると、WSJ。

 両社はこの数カ月間、契約上オープンAIが他社に簡単に乗り換えられないにもかかわらずマイクロソフトにはそうした欲求を満たせないというオープンAIの主張を巡って、駆け引きを続けていたのだそうです。

 オープンAIは、高度なAIソフトウエアの構築・運用に必要なデータセンターの供給をほぼ全面的にマイクロソフトに依存している。それは両社の合意の一環だったと、WSJ。

 対話型AI「チャットGPT」の成功により、オープンAIのコンピューティングパワーへの需要は急増。同社の幹部らは、クラウドに関する独占契約を打ち切ることが、同様の制約がないAI開発企業と競争する上で極めて重要になる可能性があると述べているとも。

 関係者によると、オープンAIとマイクロソフトは数年にわたりデータセンター容量を巡って断続的に議論を重ねており、ここ数カ月は協議が激しさを増していたのだそうです。

 マイクロソフトは他のテック大手と同様、AIインフラへの投資を急速に拡大。同社にはオープンAI以外にも顧客やパートナーがいる。
 オープンAIは、米グーグルなど他社からもクラウドコンピューティングを調達することを認めるようマイクロソフトに求めていた。マイクロソフトはそれが独占契約違反になると主張。
 アルトマン氏はマイクロソフトが十分なデータセンター容量を提供していないことが契約違反だと不満を漏らしていたと、事情に詳しい関係者らは語ると、WSJ。

 スターゲートの設立発表でマイクロソフトは中心的な役割を果たさなかったものの、アルトマン氏は最大の出資者との関係は引き続き良好だと主張。

 マイクロソフトは両社の関係は依然として強固だと述べた。ナデラ氏はテレビインタビューで、アルトマン氏は巨大なAIモデルの構築を望んでおり、マイクロソフトとしてはそれをソフトウエアに統合することに注力したいと語ったと、WSJ。

 マイクロソフトは2019年以降、オープンAIに約140億ドルを出資しており、2位以下を大きく引き離す最大株主だ。オープンAIはマイクロソフトのクラウド事業「アジュール」の主要顧客であり、その技術はナデラ氏のより広範なAI戦略の基盤となっている。

 マイクロソフトにとってスターゲートは、AIパートナーへの影響力は低下するものの、自社が抱えるリスクの低減も意味する可能性があると、WSJ。

 マイクロソフトは個別の声明で、オープンAIとの関係性はほぼ変わらないと述べた。マイクロソフトは引き続き、アジュールでオープンAIのソフトウエアをホスティングする。つまり、ユーザーがチャットGPTなどのソフトウエアを使用する際、オープンAIはアジュールに支払いを行う必要がある。マイクロソフトはまた、オープンAI向けの新たなデータセンター構築も継続するのだそうです。

 マイクロソフトは、オープンAIが現在の契約を超えるコンピューティング容量を要求した場合、それを構築するかどうかを最初に決める権利は自社にあると述べた。マイクロソフトが見送った場合、オープンAIは他社に依頼できると、WSJ。

 関係者によると、マイクロソフトの幹部らは、オープンAIのモデルのトレーニング用に高性能データセンターを構築することのメリットについて複雑な思いを抱いていた。AIモデルのトレーニングによりアジュールは最先端のAI技術の経験を積めるが、コストがかかり、早期の財務的メリットは限られていると、WSJ。

 マイクロソフトはオープンAIからの多角化を進めている。フランスの競合ミストラルAIに出資した。
 昨年には、人気のAIコーディングアシスタント「Github Copilot(ギットハブ・コパイロット)」にオープンAIの競合アンソロピックのモデルを組み込んだと、WSJ。

 オープンAIと競合するxAIを率いるイーロン・マスク氏は、スターゲートの規模に疑問を呈した。
 マスク氏はXへの投稿で、プロジェクトに参画する2社には公約を実行するだけの資金がないと指摘。
 アルトマン氏は、マスク氏の指摘は間違いだと反論。

 急成長するマーケットと、その中で急成長する新興企業。
 離合集散が激しく続くのですね。


 冒頭の画像は、「スターゲート」の設立を発表したオープンAIのアルトマンCEOと、ソフトバンクグループの孫会長兼社長、オラクルのエリソン会長


 
 この花の名前は、キバナマンサク


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