G20で韓国は、最近開催のモスクワとワシントンの二度に渡りアベノミクスを為替操作だと非難し、仲間を募って圧力をかけようとしましたが、日本国内のデフレ解消政策として容認され、韓国の盲動は不発に終わっています。韓国が一度ならず二度までも反アベノミクスの行動をとるのは、それだけ対円のウォン高の影響が大きいという証しなのですね。
通貨ウォン高の影響で、韓国企業が苦戦を強いられている。海外市場に輸出している製品価格が高くなり、円安が追い風になっている日本企業などとの競争力が落ちているためだ。国内市場が小さい韓国企業は海外市場に頼らざるをえないが、ウォン高への対応が遅れているとの指摘もある。(ソウル＝豊浦潤一、バンコク＝永田毅)
ウォンは、昨年後半から主要通貨に対して上昇している。対ドルでは今年2月以降、朝鮮半島情勢の悪化などでドル買い傾向が強まり、ウォン高に一服感が出たが、対円では、アベノミクスで日銀が大胆な金融緩和に踏み切ったことで円安が急速に進み、この半年間で2割近いウォン高となった。
円安・ウォン高は、日本企業と競合する自動車や鉄鋼、電機・電子などの分野で韓国企業に逆風となる。
起亜自動車の朴旱雨財経本部長(副社長)は、26日の電話会見で、「(韓国国内で生産した製品の)輸出比率が高く、ウォン高の影響を大きく受けた」と述べた。起亜自動車の2013年1～3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比約35%減と大幅に落ち込んだ。
現代自動車の営業利益も約11%減。世界での販売台数は前年同期に比べ約8%増えたが、海外で稼いだ利益がウォン高で目減りしたことなどが響いた。
LG電子は「(円安の恩恵を受ける)日本企業が世界市場で価格を引き下げる動きはまだ見られないが、価格競争力を維持できるようコスト管理を徹底する」という。
韓国企業はリーマン・ショックが起きた08年以降の円高・ウォン安を背景に、国内で作った製品を輸出して、海外市場で業績を伸ばしてきた。このため、海外の生産拠点を増やすなどウォン高に対する備えが弱い。民間調査機関のウリ金融経営研究所は、「韓国企業は(値段が高くても売れる)高い付加価値の製品を増やし、新たな市場を切り開く必要がある」と分析している。
ウォン高で沈む輸出依存経済の韓国 - 遊爺雑記帳
進むウォン高 韓国は一流国への壁を越えられるのか - 遊爺雑記帳
自国民の生活を犠牲にした、財閥企業の業績優先のウォン高政策に、無能な日本の民主党政権が放置した円高にも助けられて輸出を伸ばしていた環境が、日本の政権交代でいっきに逆転したのですから、スピード経営を誇るさすがの韓国の企業も対応が間に合わない様です。
日本は、特に米国向け輸出は現地生産現地販売の圧力を受け、現地生産を促進することで貿易摩擦を和らげてきましたが、途上国とみなされてか、韓国への圧力はなかったのが災いとなっているのですね。
以前にも書きましたが、韓国が貿易で一流国になれるかの試練と言えます。
そこへ、北朝鮮の暴走が加わり、韓国経済に少なくはない影響を及ぼしているのは、お気の毒なことです。それでも、北朝鮮の挑発よりウォン高のほうが怖いとは、財閥の為の国家としての面目躍如といったところですね。
とは言え、サムスンはこの1～3月期で営業利益を前年同期比54%も増やす実績をあげています。
サムスン営業益54％増 １～３月、スマホ好調続く ：日本経済新聞
スマホでは、ハードもアプリも市場を席巻しています。
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サムスンだけでなく、韓国内の企業が切磋琢磨して国際競争力をそれぞれが持っているのですね。お上に依存せずに、逆にお上を利用する。
韓国の企業のしたたかさには脱帽すると同時に、日本の企業のお上依存&癒着は反省していただき、見習っていただきたいところです。
TPPやEUとのEPA交渉が進み実現されれば、日本の交易環境は更に整いますね。しかし、日本の企業が自らを振り帰り、何がサムスンやLGやパンテックなどの企業と日本企業に違いがあるのか、奮起していただきたいものです。
韓国の国内での窮状が広がれば、不満のはけ口としての反日や、お金をせびる戦争賠償運動が盛り上がます。困った隣国です。
朝露が光るコウヨウザンの葉
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