インド総選挙では、ナレンドラ・モディ首相(68)が率いるインド人民党(BPJ)が圧勝し、今後5年の任期を続投することとなりました。
一時は与党苦戦が伝えられましたが、モディ氏への底堅い支持が示されました。最大野党の国民会議派は名門出身のラフル・ガンジー総裁を中心に、貧困にあえぐ地方部を集中的に回って支持固めを図ったが、及ばなかった。
インド総選挙、モディ首相が勝利宣言 与党圧勝の見込み - BBCニュース
インドは、「世界最大の民主主義国家」と呼ばれ、アジアでは大国として中国を追う存在であり、人口では2020年代に中国を抜くとされています。
太平洋戦争終戦時の東京裁判では、ラダ・ビノード・バール判事が全員無罪を主張(日本をえこひいきしたのではなく、裁判の偏向した進め方に抗議)されたことや、ネール首相が日本の動物園の状況を悲しんで、日本の子供たちにお嬢様のインデラさんの名前がつけられた像をプレゼントしていただいたことなど、日本とのつながりの歴史をもつ国でもありますね。
普遍的価値を共有する日印両国が、力ずくの海洋進出に代表される中国の覇権主義をにらみ連携するのは極めて自然なことと産経・主張は述べていますが、安倍・モディ両首脳の関係も良好で、中国の覇権拡大への備えの「自由で開かれたインド太平洋」戦略では欠かせない重要なパートナーとなっていることは、諸兄がご承知の通りです。
とはいえ、人口増にはそれなりの課題も抱えての政権運営の再スタートともなる様ですね。
最大の課題は、供給過多となっている農作物に携わる農業人口への対策。
【モディ印政権2期目へ】行き渡らぬ「成長の果実」 - 産経ニュース
職については、農業だけでなく、増える労働人口全体に言える失業率が課題。
少子化で人口減と人手不足に悩む日本とは真逆の現象。
優れたICT関連技術者を世界に排出している国でもあるインド。日印関係には、両国で補いあえる局面は多いと期待されます。
「インドには現在、2つのカーストしかない」と主張。「貧者と、貧困から抜け出すために働きたいと願っている人々だ。我々はそのどちらも支援する必要がある」と、選挙の勝利宣言の中で語ったモディ首相。
更なる日印の連携の強化と、両国の成長が進むことに期待します。
# 冒頭の画像は、モディ首相
この花の名前は、ヤエベニシダレサクラ
↓よろしかったら、お願いします。
一時は与党苦戦が伝えられましたが、モディ氏への底堅い支持が示されました。最大野党の国民会議派は名門出身のラフル・ガンジー総裁を中心に、貧困にあえぐ地方部を集中的に回って支持固めを図ったが、及ばなかった。
インド総選挙、モディ首相が勝利宣言 与党圧勝の見込み - BBCニュース
インド総選挙 対中連携さらに強めたい (5/25 産経 主張)
インド総選挙で、モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が圧勝し、モディ首相の続投が確実となった。
経済格差への不満などを背景に一時は与党苦戦が伝えられたが、モディ氏への底堅い支持が示され、信任を得た格好だ。安定した2期目の政権運営を期待したい。
インドの有権者は9億人に上り、投票は地域ごとに期日を分散し、1カ月以上かけて行われた。投票率は67・1%だった。
モディ氏は「強いインドをつくる」と勝利宣言し、最大野党、国民会議派のラフル・ガンジー総裁は敗北を認めた。
インドは独立以来、軍事クーデターはなく、選挙で政権を争い、言論の自由が保たれ、「世界最大の民主主義国家」と呼ばれる。
アジアでは大国として中国を追う存在であり、人口では2020年代に中国を抜く。民主主義のルールにのっとった発展モデルを引き続き示してもらいたい。
普遍的価値を共有する日印両国が、力ずくの海洋進出に代表される中国の覇権主義をにらみ連携するのは極めて自然なことだ。
「自由で開かれたインド太平洋」を実現するため、欠かせないパートナーでもある。
日印は1年ごとの首脳の往来が慣例化している。安倍晋三首相とモディ氏の間で、日印の協力は、自衛隊とインド軍の共同訓練など防衛分野にもおよび、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)開催でも合意している。
戦略面や経済を含むさまざまな分野で関係強化を進めたい。大勢判明を受け、安倍首相がただちにモディ氏に電話を入れ、祝意を表明したのは適切だった。
昨年11月には、トランプ米大統領を加えた初の日米印首脳会談も実現している。連携の環(わ)をオーストラリアや東南アジアの海洋国家へと広げたい。
選挙を前に、テロ事件をきっかけに隣国パキスタンとの間で軍事的緊張が高まった。その際のモディ氏の強硬姿勢が、選挙で追い風になったと指摘される。両国はともに、国際的な核不拡散体制の枠外で、核武装している。危険な挑発行為は自制してもらいたい。
人口、経済規模の拡大に比例し、大国としてインドの責任も増していくのだという自覚が必要である。
インド総選挙で、モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が圧勝し、モディ首相の続投が確実となった。
経済格差への不満などを背景に一時は与党苦戦が伝えられたが、モディ氏への底堅い支持が示され、信任を得た格好だ。安定した2期目の政権運営を期待したい。
インドの有権者は9億人に上り、投票は地域ごとに期日を分散し、1カ月以上かけて行われた。投票率は67・1%だった。
モディ氏は「強いインドをつくる」と勝利宣言し、最大野党、国民会議派のラフル・ガンジー総裁は敗北を認めた。
インドは独立以来、軍事クーデターはなく、選挙で政権を争い、言論の自由が保たれ、「世界最大の民主主義国家」と呼ばれる。
アジアでは大国として中国を追う存在であり、人口では2020年代に中国を抜く。民主主義のルールにのっとった発展モデルを引き続き示してもらいたい。
普遍的価値を共有する日印両国が、力ずくの海洋進出に代表される中国の覇権主義をにらみ連携するのは極めて自然なことだ。
「自由で開かれたインド太平洋」を実現するため、欠かせないパートナーでもある。
日印は1年ごとの首脳の往来が慣例化している。安倍晋三首相とモディ氏の間で、日印の協力は、自衛隊とインド軍の共同訓練など防衛分野にもおよび、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)開催でも合意している。
戦略面や経済を含むさまざまな分野で関係強化を進めたい。大勢判明を受け、安倍首相がただちにモディ氏に電話を入れ、祝意を表明したのは適切だった。
昨年11月には、トランプ米大統領を加えた初の日米印首脳会談も実現している。連携の環(わ)をオーストラリアや東南アジアの海洋国家へと広げたい。
選挙を前に、テロ事件をきっかけに隣国パキスタンとの間で軍事的緊張が高まった。その際のモディ氏の強硬姿勢が、選挙で追い風になったと指摘される。両国はともに、国際的な核不拡散体制の枠外で、核武装している。危険な挑発行為は自制してもらいたい。
人口、経済規模の拡大に比例し、大国としてインドの責任も増していくのだという自覚が必要である。
インドは、「世界最大の民主主義国家」と呼ばれ、アジアでは大国として中国を追う存在であり、人口では2020年代に中国を抜くとされています。
太平洋戦争終戦時の東京裁判では、ラダ・ビノード・バール判事が全員無罪を主張(日本をえこひいきしたのではなく、裁判の偏向した進め方に抗議)されたことや、ネール首相が日本の動物園の状況を悲しんで、日本の子供たちにお嬢様のインデラさんの名前がつけられた像をプレゼントしていただいたことなど、日本とのつながりの歴史をもつ国でもありますね。
普遍的価値を共有する日印両国が、力ずくの海洋進出に代表される中国の覇権主義をにらみ連携するのは極めて自然なことと産経・主張は述べていますが、安倍・モディ両首脳の関係も良好で、中国の覇権拡大への備えの「自由で開かれたインド太平洋」戦略では欠かせない重要なパートナーとなっていることは、諸兄がご承知の通りです。
とはいえ、人口増にはそれなりの課題も抱えての政権運営の再スタートともなる様ですね。
最大の課題は、供給過多となっている農作物に携わる農業人口への対策。
【モディ印政権2期目へ】行き渡らぬ「成長の果実」 - 産経ニュース
職については、農業だけでなく、増える労働人口全体に言える失業率が課題。
少子化で人口減と人手不足に悩む日本とは真逆の現象。
優れたICT関連技術者を世界に排出している国でもあるインド。日印関係には、両国で補いあえる局面は多いと期待されます。
「インドには現在、2つのカーストしかない」と主張。「貧者と、貧困から抜け出すために働きたいと願っている人々だ。我々はそのどちらも支援する必要がある」と、選挙の勝利宣言の中で語ったモディ首相。
更なる日印の連携の強化と、両国の成長が進むことに期待します。
# 冒頭の画像は、モディ首相
この花の名前は、ヤエベニシダレサクラ
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