
日米 2+2 が今日(10/3)開催されました。2年振りで場所が日本で開催されるのは初めてなのだそうですね。ヘーゲル国防長官は、明日が誕生日なのだそうで、お祝いに会談での合意の成果をプレゼントしてあげてくれとケリー国務長官が紹介していました。ヘーゲル国防長官は、韓国で朴槿恵の告げ口を聞いたばかりで、さぞお疲れだったことでしょうが、日米 2+2 の成果が、67回目の誕生日の良いプレゼントになりました。
中国を名指しで、国際的行動規範を順守、軍事上の透明性を向上させるよう促すと明示したことの意義は、東シナ海、南シナ海の現状への大きな抑止力となりました。
尖閣挑発の中国念頭、「2+2」防衛指針改定へ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日米防衛協力のガイドラインの現状が、朝鮮半島有事に備えたものであることに対し、中国の覇権拡大にも対応するための方向変更の一致が基本に係る大きな意義を持ち、しかも場所を日本で初開催されたことも重い意味を持ちますね。
米国で予算が成立せず混乱する中、オバマ大統領も外遊でのフィリピン訪問などを中止している状況の中でも実施されたことも、日米の絆の強さをアピールされたことになりました。
NHKの7時のニュースでは、普天間のキャンプシュアブへの移転と、埋め立て申請への判断、沖縄の負担軽減の部分に関連して、沖縄の議会での仲井眞知事の答弁を取り上げていましたが、難しい質問だと回答を保留していた仲井眞知事の発言が注目されました。
他方、軍事費の削減が命題の米国では、日本に応分の負担を求めてもいます。
多忙2長官そろいぶみ…「日米ぴたり一致」示す : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
沖縄の負担軽減や、日米地位協定改定を求める日本は、集団的自衛権行使の取り組み改革を含め、片務的な日米同盟を互角なものとしていく必要もあり、この方向性も相互の思惑が重なるところがあります。
環境の変化に沿った、新しい日米関係とアジアの平和基盤の構築とに向けた動きが進展することを願います。
# 冒頭の画像は、日米 2+2 の4氏

三井物産カモ池 子ガモの飛躍を促す母ガモ 2013年5月 撮影
↓よろしかったら、お願いします。




中国を名指しで、国際的行動規範を順守、軍事上の透明性を向上させるよう促すと明示したことの意義は、東シナ海、南シナ海の現状への大きな抑止力となりました。
尖閣挑発の中国念頭、「2+2」防衛指針改定へ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
時事ドットコム:日米共同発表要旨=日米2プラス2
日米安全保障協議委員会(2プラス2)が3日まとめた共同発表の要旨は次の通り。
【概観】
日本版NSC(国家安全保障会議)設置と国家安全保障戦略策定の準備、集団的自衛権行使に関する事項を含む法的基盤の再検討、防衛予算増額などの日本の取り組みを米国は歓迎し、緊密に連携。
北朝鮮の核・ミサイル計画や大量破壊兵器拡散などの脅威、国際的規範への挑戦に対処するため十分な用意が必要。中国が地域の安定と繁栄に責任ある建設的な役割を果たし、国際的行動規範を順守、軍事上の透明性を向上させるよう促す。
日米は同盟をよりバランスの取れた実効的なものとし、十全なパートナーになる決意。
【2国間の安全保障・防衛協力】
変化する地域・世界の安保環境がもたらす影響を認識し、防衛協力小委員会に、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)変更に関する勧告の作成と2014年末までの完了を指示。
両国の弾道ミサイル防衛能力強化を確認し、SM3ブロック2A共同開発を含む最近の進展を歓迎。2基目のXバンドレーダー(早期警戒レーダー)システム配備先として航空自衛隊経ケ岬分屯基地の選定を確認。
サイバー防衛協力強化を任務とする新たなサイバー防衛政策作業部会の実施要領への署名を歓迎。宇宙状況監視や宇宙を利用した海洋監視に関し、情報の収集・共有を向上させる。防衛当局間の情報収集・警戒監視・偵察(ISR)作業部会設置を歓迎。
南西諸島を含む地域で自衛隊の態勢を強化するため、施設共同使用に関する作業部会の取り組みを歓迎。日本は武器輸出三原則等について検討。F35戦闘機製造への日本企業参画といった連携を通じ、装備・技術に関する2国間協力を深化。
2国間の拡大抑止協議の成果は有意義。同盟協力に死活的に重要な情報保全を一層確実なものとするため、法的枠組みの構築における日本の真剣な取り組みを歓迎。
時宜を得た効果的な2国間訓練の拡大など平時の防衛協力進展を歓迎。在沖縄米軍の県外訓練継続のための重要な取り組みを認識。日本による在日米軍駐留経費負担は引き続き重要。
【地域への関与】
地域のパートナーに対する沿岸巡視船や訓練の提供など日本の政府開発援助(ODA)の戦略的活用を歓迎。航行の自由を保護し、安全なシーレーン(海上交通路)を確保するため、海洋安全保障、海賊対策でさらに協力。地域における安全保障・防衛協力の重要性を確認。特にオーストラリアと韓国との間で定期的に実施されている3カ国間対話の成功に留意。
【在日米軍再編】
〔沖縄〕13年4月の統合計画に基づく土地返還の進展を歓迎。普天間飛行場の代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎地区と隣接水域に建設することが、普天間飛行場の継続的使用を回避する唯一の解決策。この計画に対する両政府の強いコミットメントを再確認し、普天間返還を可能とする同計画を完了させる決意を強調。
13年11月末までにホテル・ホテル訓練区域の使用制限の一部解除について、原則的な取り決めを作成するよう日米合同委員会に指示。
〔岩国〕普天間飛行場から岩国飛行場への空中給油機KC130飛行隊移駐に関する協議を加速し、可能な限り速やかに完了させることを確認。厚木飛行場から岩国飛行場への第5空母航空団諸部隊の移駐を17年ごろまでに完了。
〔グアム〕グアムを含む日本国外への米海兵隊要員の移転が、沖縄への影響を軽減しつつ、米軍の前方プレゼンス維持に寄与し、戦略的拠点としてのグアム発展を促進することを確認。09年のグアム協定を改正する議定書に署名。
グアム、北マリアナ諸島連邦における訓練場整備に日本の資金を提供。12年の共同発表で示された移転計画の下、米海兵隊部隊の沖縄からグアムへの移転は20年代前半に開始。この計画は13年4月の沖縄における在日米軍施設・区域統合計画の実施を促進。
〔高度な能力〕より高度な能力の日本配備が日本と地域の安全に一層寄与することを確認。高度な能力は次を含む。
▽米海兵隊によるCH46ヘリコプター換装のためのMV22航空機(オスプレイ)2個飛行隊導入▽13年12月から開始されるP8哨戒機の米国外への初の配備▽14年春からグローバルホーク無人機のローテーションによる展開を開始する米空軍の計画▽米海兵隊によるF35B戦闘機の米国外における初の前方配備となる17年の同機種の配備開始。
日米安全保障協議委員会(2プラス2)が3日まとめた共同発表の要旨は次の通り。
【概観】
日本版NSC(国家安全保障会議)設置と国家安全保障戦略策定の準備、集団的自衛権行使に関する事項を含む法的基盤の再検討、防衛予算増額などの日本の取り組みを米国は歓迎し、緊密に連携。
北朝鮮の核・ミサイル計画や大量破壊兵器拡散などの脅威、国際的規範への挑戦に対処するため十分な用意が必要。中国が地域の安定と繁栄に責任ある建設的な役割を果たし、国際的行動規範を順守、軍事上の透明性を向上させるよう促す。
日米は同盟をよりバランスの取れた実効的なものとし、十全なパートナーになる決意。
【2国間の安全保障・防衛協力】
変化する地域・世界の安保環境がもたらす影響を認識し、防衛協力小委員会に、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)変更に関する勧告の作成と2014年末までの完了を指示。
両国の弾道ミサイル防衛能力強化を確認し、SM3ブロック2A共同開発を含む最近の進展を歓迎。2基目のXバンドレーダー(早期警戒レーダー)システム配備先として航空自衛隊経ケ岬分屯基地の選定を確認。
サイバー防衛協力強化を任務とする新たなサイバー防衛政策作業部会の実施要領への署名を歓迎。宇宙状況監視や宇宙を利用した海洋監視に関し、情報の収集・共有を向上させる。防衛当局間の情報収集・警戒監視・偵察(ISR)作業部会設置を歓迎。
南西諸島を含む地域で自衛隊の態勢を強化するため、施設共同使用に関する作業部会の取り組みを歓迎。日本は武器輸出三原則等について検討。F35戦闘機製造への日本企業参画といった連携を通じ、装備・技術に関する2国間協力を深化。
2国間の拡大抑止協議の成果は有意義。同盟協力に死活的に重要な情報保全を一層確実なものとするため、法的枠組みの構築における日本の真剣な取り組みを歓迎。
時宜を得た効果的な2国間訓練の拡大など平時の防衛協力進展を歓迎。在沖縄米軍の県外訓練継続のための重要な取り組みを認識。日本による在日米軍駐留経費負担は引き続き重要。
【地域への関与】
地域のパートナーに対する沿岸巡視船や訓練の提供など日本の政府開発援助(ODA)の戦略的活用を歓迎。航行の自由を保護し、安全なシーレーン(海上交通路)を確保するため、海洋安全保障、海賊対策でさらに協力。地域における安全保障・防衛協力の重要性を確認。特にオーストラリアと韓国との間で定期的に実施されている3カ国間対話の成功に留意。
【在日米軍再編】
〔沖縄〕13年4月の統合計画に基づく土地返還の進展を歓迎。普天間飛行場の代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎地区と隣接水域に建設することが、普天間飛行場の継続的使用を回避する唯一の解決策。この計画に対する両政府の強いコミットメントを再確認し、普天間返還を可能とする同計画を完了させる決意を強調。
13年11月末までにホテル・ホテル訓練区域の使用制限の一部解除について、原則的な取り決めを作成するよう日米合同委員会に指示。
〔岩国〕普天間飛行場から岩国飛行場への空中給油機KC130飛行隊移駐に関する協議を加速し、可能な限り速やかに完了させることを確認。厚木飛行場から岩国飛行場への第5空母航空団諸部隊の移駐を17年ごろまでに完了。
〔グアム〕グアムを含む日本国外への米海兵隊要員の移転が、沖縄への影響を軽減しつつ、米軍の前方プレゼンス維持に寄与し、戦略的拠点としてのグアム発展を促進することを確認。09年のグアム協定を改正する議定書に署名。
グアム、北マリアナ諸島連邦における訓練場整備に日本の資金を提供。12年の共同発表で示された移転計画の下、米海兵隊部隊の沖縄からグアムへの移転は20年代前半に開始。この計画は13年4月の沖縄における在日米軍施設・区域統合計画の実施を促進。
〔高度な能力〕より高度な能力の日本配備が日本と地域の安全に一層寄与することを確認。高度な能力は次を含む。
▽米海兵隊によるCH46ヘリコプター換装のためのMV22航空機(オスプレイ)2個飛行隊導入▽13年12月から開始されるP8哨戒機の米国外への初の配備▽14年春からグローバルホーク無人機のローテーションによる展開を開始する米空軍の計画▽米海兵隊によるF35B戦闘機の米国外における初の前方配備となる17年の同機種の配備開始。
日米防衛協力のガイドラインの現状が、朝鮮半島有事に備えたものであることに対し、中国の覇権拡大にも対応するための方向変更の一致が基本に係る大きな意義を持ち、しかも場所を日本で初開催されたことも重い意味を持ちますね。
米国で予算が成立せず混乱する中、オバマ大統領も外遊でのフィリピン訪問などを中止している状況の中でも実施されたことも、日米の絆の強さをアピールされたことになりました。
NHKの7時のニュースでは、普天間のキャンプシュアブへの移転と、埋め立て申請への判断、沖縄の負担軽減の部分に関連して、沖縄の議会での仲井眞知事の答弁を取り上げていましたが、難しい質問だと回答を保留していた仲井眞知事の発言が注目されました。
他方、軍事費の削減が命題の米国では、日本に応分の負担を求めてもいます。
多忙2長官そろいぶみ…「日米ぴたり一致」示す : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
沖縄の負担軽減や、日米地位協定改定を求める日本は、集団的自衛権行使の取り組み改革を含め、片務的な日米同盟を互角なものとしていく必要もあり、この方向性も相互の思惑が重なるところがあります。
環境の変化に沿った、新しい日米関係とアジアの平和基盤の構築とに向けた動きが進展することを願います。
# 冒頭の画像は、日米 2+2 の4氏

三井物産カモ池 子ガモの飛躍を促す母ガモ 2013年5月 撮影
↓よろしかったら、お願いします。




![]() |