報道番組は、事実を報道する。視聴者が求めている情報を取材して真偽を精査し解りやすく伝えるのが使命で、ぬくぬくとスタジオに座って、机上論で人件費をかけて芸者解説者を並べて批判をさせるのが主旨ではないでしょう。
計画停電が実施されることを昨夜遅く知り、その後カンカラ菅がなにやらしゃべって詳細は官房長官と担当大臣に振ってさっさと姿を消しました。続いて出てきた枝野氏へ、共同の記者だったと思いますが、「管総理は何故質疑応答しないのか」と突っ込みをいれ、枝野氏も苦しい答弁をしていました。
ちょっと横道の余談ですが、この 3日くらいtwitterで枝野人気が急上昇ですね。寝ないで頑張っているといった入口が大半ですが、内容がなく言い回しだけとの硬派の声はかき消されてきていますね。RTが多いので、発信者の数は...?
民放も今日からはコマーシャルが再開され、各局の報道番組を拡大した形での体制に一斉に変わりましたね。
昨夜の計画停電(輪番停電)の発表をうけ、金曜の帰宅にご苦労された関東の方々のために、とれだけ情報を集め出勤の助けになる報道がなされるのかと、朝テレビをみたら、7時過ぎで遅かったことと関西であることのせいか、NHKとみのもんたしか計画停電と電車の運行情報をとりあげていませんでした。被災地の状況をビデオでまとめたものが主体。
もちろん、被災地の状況の報道は大切です。しかし、一番ホットな情報は、初めてしかも急遽体験する計画停電の内容や、留意点、電車の運行状況だったはずです。
ようやくお昼の報道番組では、一斉に取り上げるようになりましたが、大多数は、発表が急すぎるとか、情報がコロコロ変わるとか、一番多くてがっかりしたのが、停電すると言っておきながら停電していないと文句を言う輩です。
発表通りに止めることは出来ることですが、少しでも止めたくない、迷惑の範囲を減らしたいという東電の善意が、ギリギリまで受給バランスを見ながら回避できるものは回避したのではないでしょうか?
電車が止まって混乱したのは、停電が予定通り実施されても同じことですし、もっと混乱を増したことでしょう。
急に実施したのは、実施しないと、米国で発生した様な大規模広域停電を防止するためのことです。津波に、急に来ないでよって言っているのと五十歩百歩です。
マスコミや評論家に苦言を言っているのは、実はこの停電の危機は、今回が初めてではないからです。その時に、いつ実施してもおかしくない所まで行っていたのですから、マスコミも評論家もそれなりの勉強や報道準備経験はしていたはずですが、全然その気配が感じられず、ただただ不平を並べ、視聴者をミスリードしているからです。
その時も原因は東電の原発で、福島の原発も聞きなれたのはこの時でした。
東電の原発の自主点検で、80年代後半から10年以上にわたり、ひび割れなどを隠す記録改ざんが行われていたことが、昨年8月から次々と発覚。当時の東電社長ら幹部が引責辞任した。
福島第一原発1号機の定期検査では、放射性物質を環境中に出さないための「最後の砦(とりで)」である原子炉格納容器の気密性試験で偽装工作が明らかになり、立地地域の不信感が増幅。今年4月には、同社の原発17基すべてが停止する事態に至り、首都圏の夏の電力不足が心配された。 2003年9月23日(火)
この時は、大口需要家分から止めて、一般家庭などへはその次の段階とされ、輪番の構想も打ち出されていました。
「でんき予報」が発足し、会社でも発電機をレンタルして備えるとともに、毎朝今日は大丈夫かと予報を見ながらハラハラする夏を過ごしました。
この時に、当然各方面を取材しどのようなことになるか、どう報道するか準備していなくてはいけなかったのですが、どうやら出来ていなかったといわれても仕方のないNHKと、みのもんたのスタッフ以外の各社の様子でした。
一番知りたいのは、自分がどのグループかと言うことのはずですが、テレビでは東電のホームページをご覧いただくか、電話でお問い合わせくださいだけです。新聞は関東に居ないのでわかりません。テレビで新聞をご覧くださいとは言っていませんでした。理由として、詳細は情報量が多いのでと言っているところがありました。
これは冒頭に書いた、報道番組の使命を自ら放棄しています。
全員が、特定のホームページにアクセスできるわけではありませんし、アクセスも電話も混雑して繋がり難いはずです。(意外とスンナリアクセスできましたが)
一部で、この停電のニュースの間だけ、市区単位で画面下にテロップを流している番組もありました。
報道が使命なのですから、津波情報ではありませんが、終日テロップを流すとか、番組の報道機関のホームページでミラーさせるとか、報道する手段は東電に振るだけでなく考えられるはずです。
報道陣批判が続いているのですが、質の低下が耐えられないレベルのものが多くみられるため、筆を執らせていただきました。
なを、東電にお願いしたいのは、計画通り止めたい現場と、少しでも止めたくない本社との葛藤があるのであろうと想像され、停電グループデータの混乱がありますが、データが修正されているのに、いつまでも、「3月14日 15時版」というのではなく、データを入れ替えたら版名の修正をお願いしたいものです。
話は全然違いますが、英紙インディペンデント・オン・サンデーが、1面トップで日の丸の赤い円の中に「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」と日本語で大見出しを掲げ、応援メッセージを送ってしれたのだそうです。更に、BBCテレビは朝のニュースで、キャスターがカメラの前に掲げて紹介してくれたとのこと。ロンドン市民は「私たちの思いを代弁している」と...。
この姿勢を、日本の報道も大いに学んでいただきたいですね。
13日付の英紙インディペンデント・オン・サンデーは1面トップで日の丸の赤い円の中に「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」と日本語で大見出しを掲げ、東日本大震災の被災地に応援メッセージを送った。
脇見出しで同じ意味の英語を記し、「死者は少なくとも1700人、経済は大打撃、原発では爆発。だが日本は津波の被害から立ち上がろうと闘っている」と報じた。
ほかの各紙もほとんどが2日連続して1面トップで震災を報道。津波被害や救助の様子などの大きな写真付きで「消えた町」(メール・オン・サンデー)「死者1万人の恐れ」(オブザーバー)などと伝えた。(共同)
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