遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

人口衛星市場へ、官民一体で輸出振興

2012-03-13 22:47:12 | my notice
 官民一体でのインフラ輸出の話題が、原発を巡る話などで沈滞気味でしたが、アジアの国々で人工衛星の話が続いていますね。
 政府は、内閣府に「宇宙政策委員会」や「宇宙戦略室」を設置(4月)することとし、各省庁にまたがる宇宙政策をまとめ、民間の輸出振興を具体化するのだそうです。
 

宇宙のインフラ、輸出推進 官民一体で体制整備 JAXA連携、衛星売り込み (3/13 産経)

 
政府は12日、民間企業と連携して宇宙分野の輸出振興に本格的に乗り出す方針を固めた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術を開放したり、政策金融や円借款を総動員したりしてアジア向けを中心とする民間企業の人工衛星売り込みなどを後押しする。宇宙分野は欧米やロシア、中国などが先行しており、政府は新たな輸出産業として宇宙分野を育成したい考えだ。

 宇宙分野に関するインフラ輸出を検討する13日の閣僚会合で、これらの基本方針を了承する。政府は4月、内閣府に「宇宙政策委員会」や「宇宙戦略室」を設置する予定で、これらの部署で各省庁にまたがる宇宙政策をまとめ、民間の輸出振興を具体化する。
 輸出振興策の
柱の一つがJAXAと民間企業との連携強化
だ。政府はすでにJAXA設置法の改正作業を進めており、この中で、研究開発やロケット事業を民間にも開放し、共同でインフラ輸出を行える体制を整備する方針だ。
 世界の民間人工衛星やロケット市場では欧米やロシアがシェアの大半を占め、日本のNECや三菱重工業などは1%程度。JAXAとの連携で海外に通用する輸出産業としたい考えだ。
 輸出振興の
もう一つの柱が政策金融や円借款の活用だ。政策金融では、人工衛星や宇宙分野で初めて国際協力銀行(JBIC)による融資を検討。具体的には災害対策での衛星利用を検討しているタイ向け地球観測衛星
を売り込むことを念頭に置いているという。
 また、政府は昨年夏に決まった
ベトナム向け人工衛星輸出に初めての円借款を活用。今後はモンゴルやフィリピンの衛星向け
にも円借款供与を検討する。
 政府はこのほか、2010年代後半までに日本が実用機3機を整備する
次世代GPS(衛星利用測位システム)準天頂衛星を利用したサービスを東南アジア諸国連合(ASEAN)向け
に輸出することを通じ、国内の衛星関連産業をさらに育成していく考えだ。


 宇宙分野は欧米やロシア、中国などが先行していて、後を追いかける形となりますが、昨年12月12日に偵察衛星を載せて打ち上げられた、HⅡAロケットにより打ち上げ成功率が、19/20=95%に達し、米国のアトラス5(96.4%)や欧州のアリアン5(94.9%)などと並び、世界トップクラスの信頼性実績が達成されています。
 
asahi.com(朝日新聞社):H2A打ち上げ、衛星を分離 成功率95%に - 宇宙探査

 官民一体となることで、国際協力銀行の政策金融(融資)や円借款も組み合わせて行い、アジア諸国での導入を促進しようと言う狙いだそうです。
 中国や米国への依存にはためらいがあるアジアの国々。日本が、資金面でも支援しながら市場参入することで、アジアの国々でも導入が促進される様になれば、相互にメリットが出ます。
 また、日米対中国の次世代GPSのシェア競争にも資することとなります。
 
「早い者勝ち」 次世代GPS網構築へ日中対決」:イザ!

 「次世代GPSは、米英仏中露と5つの常任理事国が牛耳る国連安保理のような世界になる。」と言われているそうですが、日本が一角に食い込めるか、正念場でもあります。


 # 冒頭の画像は、情報収集衛星を載せ、昨年12月に打ち上げられたHⅡAロケット20号機



 雪景色   撮影場所;六甲高山植物園

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中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)





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