遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安倍首相 V4(ビシェグラード4)とも中国牽制合意

2013-06-17 23:20:05 | 日本を復活させる
 G8出席の為英国を訪問する安倍首相ですが、途中、ワルシャワ市内でポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4か国(ビシェグラード4=V4)首脳と始めての首脳会談をし、共同声明を発表しました。
 安全保障面では中国の海洋覇権拡大を牽制合意し、経済では原発や石炭火力発電のトップセールスをしたのだそうです。
 

東欧4国と安保協力 首脳会談 共同声明 北の核懸念共有 (6/17 読売朝刊)

 【ワルシャワ=芳村健次】安倍首相は16日午後(日本時間16日夜)、ワルシャワ市内でポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4か国(ビシェグラード4=V4)首脳と会談した。日・V4首脳会談の開催は初めてで、原子力をはじめとするエネルギー分野や安全保障分野などの協力を進めていくことで合意
し、共同声明として発表した。

 安倍首相は会談後の共同記者発表で、「V4プラス日本の協力関係を強化し、飛躍的に発展させていく」と強調した。
 共同声明はエネルギー分野について、原子力、省エネ、再生可能エネルギーなどの協力推進の方針を明記。特に原子力については、「東京電力福島第一原発事故から得られた知見と教訓を共有する」ことで、
原子力の安全に貢献することが日本の責務
と記した。原発新設を予定しているV4各国と日本との民間協力推進も盛り込まれた。
 
安全保障では、日本とV4による安全保障セミナーの開催を表明。東シナ海などへの進出を強める中国を念頭に、国連海洋法条約など国際法に基づく海洋秩序の重要性を指摘
した。
 北朝鮮の核・ミサイル開発計画については「重大な懸念」を表明し、拉致問題の早期解決を求めた。日本政府としては安保分野での連携強化により、
北朝鮮と国交を有するV4が、北朝鮮問題で協力してくれることに期待
する面もある。
 首脳・外相級による日・V4間の「ハイレベル対話」の定期開催や、2014年を「V4十日本」交流年とすることも盛り込んだ。
 安倍首相はV4首脳との会談前、
ポーランドのトゥスク首相と会談し、両国間で初となる防衛協議の開催で一致
した。
 日本の首相のポーランド訪問は2003年の小泉首相(当時)以来、10年ぶり。

 
中朝への影響力期待 東欧訪問エネルギーでも協力 (6/17 読売朝刊)

 【ワルシャワ=芳村健次】安倍首相が東欧4か国(V4)を外遊先の一つに選んだのは、「トップセールス」による原発売り込みに加え、民主主義などの基本的な価値を共有する地域との連携を通じて、中国や北朝鮮を念頭に安全保障協力を強化
する狙いがある。

 安倍首相とV4の首脳は会談後、そろって記者発表に臨み、握手を交わして連携をアピールした。首相は「基本的価値を共有する5か国の首脳が初めて一堂に会したのは、まさに喜びだ」と笑顔を見せた。首相がV4との連携に意欲的なのは、自由主義経済国同士という側面にとどまらない。共産圏から民主化を果たしたV4は、中国や北朝鮮との結びつきが強い。特に北朝鮮と国交を有するだけに、日本政府は安全保障面で連携できる余地が大きいとみて、
「V4各国から北朝鮮に拉致、核、ミサイル問題で働きかけたり、情報を日本に提供したりしてほしい」(同行筋)と期待
する。
 日本とV4の共同声明では、名指しこそ避けながらも、
東シナ海などの海洋進出を強め、力による現状変更を狙う中国をけん制する表現が、多く盛り込まれた。国際法や航行の自由と安全に基づく海洋秩序を重視するよう求めたほか、欧州連合(EU)から東アジア地域への武器輸出禁止の継続
が重要だとする考えも表明した。
 一方、安倍政権は今回の一連の外遊を通じ、株価の乱高下に直面している「アベノミクス」立て直しの第一歩としたい考えだ。
 首相はV4との首脳会談で、日本の原子力技術の高さをアピールした。石炭以外にめぼしいエネルギー資源を持たないV4各国が、2020年代に稼働開始予定の原発開発を計画していることから、日本企業の受注を視野に入れたものだ。
 安倍政権にとって、1基5000億円の原発輸出は、14日に閣議決定したばかりの成長戦略の柱の一つだ。首相は16日の記者発表でも、「経済面で大きな潜在性を有するV4との関係強化は、成長戦略に掲げているインフラ輸出にもつながっていく」と述べ、V4向け原発輸出への期待感を隠さなかった。


 チャイナプラスワン or 脱中国には、アジア最後のフロンティアとして、ミヤンマーが注目されていますが、EU市場をターゲットとする時には、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4か国(ビシェグラード4=V4)が脚光を浴びていました。
 今回、安倍首相が、「V4 + 日本」の初の首脳会談を実現させ、安全保障や経済連携の共同声明を発表し、「ハイレベル対話」の定期開催や、2014年を「V4十日本」交流年とすることとし今後もパイプを継続させることとしたことは、読売が一面トップに掲げた様に、意義深い成果でした。

 原発や、ポーランドには持っている資源を活用する石炭火力発電の売り込みもさることながら、安全保障に関する成果が、合意されたとする3点について、本当に効果ある実行がなされれば、新しい日本のパートナー誕生ということになり、朗報ですね。
 3点とは、「東シナ海などの海洋進出を強め、力による現状変更を狙う中国をけん制」「EUから東アジア地域への武器輸出禁止の継続支援」と、「北朝鮮と国交のあるV4との、対北政策の連携や情報交換」です。
 
 EU市場向けの拠点としての注目や進出は、日本の企業でも進めていた企業は少なくなく、遊爺の知っている企業もありますが、アフリカ同様にここでも中国が先行しています。
 
【東欧4カ国と共同声明】首相、欧州で“中国封じ” 原発・医療売り込み巻き返し - MSN産経ニュース

 中国の資金力はここでも圧倒するものがあるようで、対抗するには容易ではない様ですが、日本流の地域の国々とウイン・ウインの関係の経済協力や民間投資で、遅れを取り戻せることを期待します。


 # 冒頭の画像は、ワルシャワでの日本の食文化を紹介するレセプションで乾杯する安倍首相と昭恵夫人




ブロッコリーの葉


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