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安倍首相が発案し、トランプ大統領が賛同し推進している「自由で開かれたインド太平洋戦略」。
その太平洋側での参画を募っている太平洋の島嶼国。
日本は、1997年から3年ごとに日本で「太平洋・島サミット」を開催し、参加国との連携を強化してきていますが、近年は中国による引き抜き工作が活発化してきてもいます。
「一帯一路」の「債務の罠」が浸透するなかでも、太平洋島嶼国には影響がないのか、中国の札束外交は、台湾と国交がある太平洋島嶼国への断交圧力に拍車がかかっている様子。
ソロモン諸島、キリバスが相次いで台湾との断交に踏み切ったのだそうですね。
8回目の「太平洋・島サミット」開催 - 遊爺雑記帳
太平洋・島サミット(PALM) | 外務省
ソロモン諸島に続いて、航空機や商業用フェリーの調達費用の支援を受けることで台湾断交に踏み切ったのは、キリバス。
台湾がキリバスと断交、「中国が支援を約束」 - ロイター
2016年に台湾の蔡英文政権が発足して以降、台湾との断交を決めたのはキリバスが7カ国目。台湾と外交関係を維持するのはわずか15カ国になったのですね。
日本も「ひとつの中国」承認を迫られ、正式な国交を断念していますし、最近では安倍首相が「一帯一路」への共同支援参画を口にするなど、ひとさまのことをとやかく言える立場にはありませんが。
太平洋地域への中国進出は、台湾への外交圧力にとどまらないのですね。
サモアでの港湾建設への支援では、オーストラリアなどが中国海軍の拠点となることを警戒。フィジーも、中国の軍事拠点となる懸念があるのですね。
近年では巨大経済圏構想「一帯一路」に太平洋諸国を取り込みつつある中国。
その「一帯一路」では、「債務の罠」が広く知られるようになっていますが、それでも札束外交の魅力に囚われる国はありますが、ソロモン諸島とフィジーも知らない筈はないと思われますが、その内に含まれます。
ソロモン諸島が台湾と外交関係を断絶し、中国と国交を結ぶ方針を決めたことを受け、ペンス米副大統領はソロモン諸島のソガバレ首相と予定していた会談を取りやめたのだそうですね。
米副大統領、ソロモン諸島首相と会談拒否 台湾断交で=政府高官 - ロイター
米政府高官は、「ソロモン諸島が外交の相手を台湾から中国に変えた決定には結果が伴う。彼らの決定は歴史的に強固な(米国との)関係を損ねている」とし、「米国の長期的な関与よりも、中国との目先の利益を優先させた」と批判したのだそうです。
「太平洋・島サミット」は、次回は2021年に開催されます。
「自由で開かれたインド・太平洋戦略」の太平洋側の参画国として、また、「一帯一路」の債務の罠に陥らない為に、日米豪の連携での太平洋島嶼国への支援が進むことと、台湾への民間ベースでの交流が進められることや、「CPTPP(TPP11)」への参画を進めることに期待します。
# 冒頭の画像は、キリバスとの断交を発表する、台湾の呉ショウ燮外交部長
キリバスが台湾と断交 蔡総統「中国の悪辣な圧力」 - 産経ニュース
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この花の名前は、サクラタデ
↓よろしかったら、お願いします。
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その太平洋側での参画を募っている太平洋の島嶼国。
日本は、1997年から3年ごとに日本で「太平洋・島サミット」を開催し、参加国との連携を強化してきていますが、近年は中国による引き抜き工作が活発化してきてもいます。
「一帯一路」の「債務の罠」が浸透するなかでも、太平洋島嶼国には影響がないのか、中国の札束外交は、台湾と国交がある太平洋島嶼国への断交圧力に拍車がかかっている様子。
ソロモン諸島、キリバスが相次いで台湾との断交に踏み切ったのだそうですね。
8回目の「太平洋・島サミット」開催 - 遊爺雑記帳
太平洋・島サミット(PALM) | 外務省
【主張】台湾ソロモン断交 中国の太平洋進出警戒を - 産経ニュース 2019.9.19
膨張する中国
南太平洋のソロモン諸島と台湾が断交した。経済援助を背景とする中国の外交工作の結果だ。
中国が台湾独立派とみる民主進歩党(民進党)の蔡英文政権発足後、台湾はこれで6カ国との断交に追い込まれた。
国際社会での台湾の切り崩しを狙う中国の圧力策は、あまりに露骨であり、強く非難したい。
来年1月には、台湾で総統選挙を控える。中国は蔡氏の再選を阻み、中台関係で歩調の合う政権誕生をもくろんでいる。だが、中国の支配強化に反発する香港のデモ拡大を前に、蔡氏への支持は高まっている。中国はあからさまな選挙介入をやめるべきだ。
台湾を外交承認しているのは16カ国だ。太平洋地域にはなおパラオなど5カ国が残る。いずれもソロモン諸島と同様の小さな島嶼(とうしょ)国だ。経済規模やインフラ(社会基盤)整備は限られ、経済力で押す中国には格好の標的である。
こうした太平洋地域への中国進出は、台湾への外交圧力にとどまらない。インド太平洋地域の安全保障に重大な影響を与えることを警戒する必要がある。
南太平洋では、サモアで港湾建設への中国支援が伝えられ、オーストラリアなどは中国海軍の拠点となることを警戒する。多額の援助を受けたフィジーにも、中国の軍事拠点となる懸念がある。
中国のインフラ支援は、採算性を度外視して戦略的に実施されるケースがある。多額の債務を負った被援助国が「債務の罠(わな)」に陥れば、中国の戦略の実現が加速される。政治、経済、軍事を問わず、この地域で中国の進める活動を見過ごしてはならない。
中国はかつて太平洋を東西で米国と分け合う破天荒な構想を米側に打診した。近年では巨大経済圏構想「一帯一路」に太平洋諸国を取り込みつつある。中国の勢力拡大を阻むためには、日米豪が連携を強める必要がある。地域の中核となる豪州は、安全保障に加えて、気候変動による海面上昇など環境対策も支援する構えだ。
日本の外相として8月に河野太郎氏が32年ぶりに南太平洋諸国を歴訪した。「自由で開かれたインド太平洋」を実現するためには、継続的な支援を日本が中心となって進めるべきである。
民間ベースの支援活動なら台湾と協力することも可能だ。実効ある支援に知恵を絞ってほしい。
膨張する中国
南太平洋のソロモン諸島と台湾が断交した。経済援助を背景とする中国の外交工作の結果だ。
中国が台湾独立派とみる民主進歩党(民進党)の蔡英文政権発足後、台湾はこれで6カ国との断交に追い込まれた。
国際社会での台湾の切り崩しを狙う中国の圧力策は、あまりに露骨であり、強く非難したい。
来年1月には、台湾で総統選挙を控える。中国は蔡氏の再選を阻み、中台関係で歩調の合う政権誕生をもくろんでいる。だが、中国の支配強化に反発する香港のデモ拡大を前に、蔡氏への支持は高まっている。中国はあからさまな選挙介入をやめるべきだ。
台湾を外交承認しているのは16カ国だ。太平洋地域にはなおパラオなど5カ国が残る。いずれもソロモン諸島と同様の小さな島嶼(とうしょ)国だ。経済規模やインフラ(社会基盤)整備は限られ、経済力で押す中国には格好の標的である。
こうした太平洋地域への中国進出は、台湾への外交圧力にとどまらない。インド太平洋地域の安全保障に重大な影響を与えることを警戒する必要がある。
南太平洋では、サモアで港湾建設への中国支援が伝えられ、オーストラリアなどは中国海軍の拠点となることを警戒する。多額の援助を受けたフィジーにも、中国の軍事拠点となる懸念がある。
中国のインフラ支援は、採算性を度外視して戦略的に実施されるケースがある。多額の債務を負った被援助国が「債務の罠(わな)」に陥れば、中国の戦略の実現が加速される。政治、経済、軍事を問わず、この地域で中国の進める活動を見過ごしてはならない。
中国はかつて太平洋を東西で米国と分け合う破天荒な構想を米側に打診した。近年では巨大経済圏構想「一帯一路」に太平洋諸国を取り込みつつある。中国の勢力拡大を阻むためには、日米豪が連携を強める必要がある。地域の中核となる豪州は、安全保障に加えて、気候変動による海面上昇など環境対策も支援する構えだ。
日本の外相として8月に河野太郎氏が32年ぶりに南太平洋諸国を歴訪した。「自由で開かれたインド太平洋」を実現するためには、継続的な支援を日本が中心となって進めるべきである。
民間ベースの支援活動なら台湾と協力することも可能だ。実効ある支援に知恵を絞ってほしい。
ソロモン諸島に続いて、航空機や商業用フェリーの調達費用の支援を受けることで台湾断交に踏み切ったのは、キリバス。
台湾がキリバスと断交、「中国が支援を約束」 - ロイター
2016年に台湾の蔡英文政権が発足して以降、台湾との断交を決めたのはキリバスが7カ国目。台湾と外交関係を維持するのはわずか15カ国になったのですね。
日本も「ひとつの中国」承認を迫られ、正式な国交を断念していますし、最近では安倍首相が「一帯一路」への共同支援参画を口にするなど、ひとさまのことをとやかく言える立場にはありませんが。
太平洋地域への中国進出は、台湾への外交圧力にとどまらないのですね。
サモアでの港湾建設への支援では、オーストラリアなどが中国海軍の拠点となることを警戒。フィジーも、中国の軍事拠点となる懸念があるのですね。
近年では巨大経済圏構想「一帯一路」に太平洋諸国を取り込みつつある中国。
その「一帯一路」では、「債務の罠」が広く知られるようになっていますが、それでも札束外交の魅力に囚われる国はありますが、ソロモン諸島とフィジーも知らない筈はないと思われますが、その内に含まれます。
ソロモン諸島が台湾と外交関係を断絶し、中国と国交を結ぶ方針を決めたことを受け、ペンス米副大統領はソロモン諸島のソガバレ首相と予定していた会談を取りやめたのだそうですね。
米副大統領、ソロモン諸島首相と会談拒否 台湾断交で=政府高官 - ロイター
米政府高官は、「ソロモン諸島が外交の相手を台湾から中国に変えた決定には結果が伴う。彼らの決定は歴史的に強固な(米国との)関係を損ねている」とし、「米国の長期的な関与よりも、中国との目先の利益を優先させた」と批判したのだそうです。
「太平洋・島サミット」は、次回は2021年に開催されます。
「自由で開かれたインド・太平洋戦略」の太平洋側の参画国として、また、「一帯一路」の債務の罠に陥らない為に、日米豪の連携での太平洋島嶼国への支援が進むことと、台湾への民間ベースでの交流が進められることや、「CPTPP(TPP11)」への参画を進めることに期待します。
# 冒頭の画像は、キリバスとの断交を発表する、台湾の呉ショウ燮外交部長
キリバスが台湾と断交 蔡総統「中国の悪辣な圧力」 - 産経ニュース
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この花の名前は、サクラタデ
↓よろしかったら、お願いします。
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