遊爺雑記帳

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就任時はペンスが大統領に昇格する確率は五分五分だったが、今や七分、三分になってきた

2017-02-04 23:58:58 | 米国 全般
 就任以来、選挙戦中の公約を矢継ぎ早に大統領令にして連発するトランプ大統領。突然の移民入国制限では、国内外で大きな反発を産んでいます。
 「今ワシントン政界で最も注目されているのがペンスだ。このままトランプが突き進めば完全に行き詰まる。そうなると、病気を理由に辞めるか、弾劾されるかだ」
 「その時とって代わるのは、継承順位第1位のペンスだ。就任時はペンスが大統領に昇格する確率は五分五分だったが、今や七分、三分になってきたぞ」
 との、米有力紙のベテラン・ジャーナリストの声を紹介する記事があります。
 

トランプを討つ明智光秀は誰だ! 早くも余命のカウントダウン始まり、ペンスの注目度急上昇 | JBpress(日本ビジネスプレス) 2017.2.3(金) 高濱 賛

 
就任以来、バナナのたたき売りのように大統領令を連発するドナルド・トランプ第45代大統領。メディアに叩かれようと、米議会共和党から批判が出ようとも、トランプの「悪性自己陶酔症」(Malignant narcissism)は収まりそうにない。

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「悪性自己陶酔症」(Malignant narcissism)
 ジョンズホプキンス大学医学部のジョン・ガートナー博士が「診断」したトランプの病状。反社会的行動、サディズム、攻撃的言動、パラノイア、誇大妄想がその特徴だという。
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 メキシコとの国境に「壁」を造る。イスラム教徒の入国を禁ずる。大統領選の最中に言っていたことを本当に実行を移すとは、トランプに票を入れた米国民も驚いている。世界は仰天している。
 「壁」の方は、予算措置を米議会が認めなければ、すぐには実現しないが、イスラム教徒の入国禁止は大統領令発布と同時に実施された。これに疑義を申し立てた司法長官代行は即刻解任された。
 反移民の草の根保守が拍手喝采する一方で、これに反対する「良識派市民」は米国内主要都市の空港で抗議デモを繰り広げている。

■「国益第一主義」追求で「例外主義」放棄か
 
自由と民主主義を「衣」に纏い、Exceptionalism(例外主義=米国は他の国とは違う特別の国家だという信念)を金科玉条に第1次大戦以後、超大国にのし上がったU.S.A.はトランプの下でその「衣」をあっさりと脱ぎ捨て、「国益第一主義」を追求する並みの国家になってしまうのか
――。
 もう少し様子を見ないと、即断はできない。

 やりたい放題の
トランプの一挙手一投足を傍らでじっと見ている、胸に一物ありそうな男がいる。今は何も言葉を発さない。第48代副大統領のマイク・ペンス(57
だ。
 ワシントン政界を過去50年間、取材してきた米有力紙のベテラン・ジャーナリストは、筆者にこう述べている。
 「
今ワシントン政界で最も注目されているのがペンスだ。このままトランプが突き進めば完全に行き詰まる。そうなると、病気を理由に辞めるか、弾劾されるか
だ」
 「その時とって代わるのは、継承順位第1位のペンスだ。
就任時はペンスが大統領に昇格する確率は五分五分だったが、今や七分、三分になってきたぞ」
<中略>

■ぶれぬ座標軸に立ちながら融通無碍の風見鶏
 こう見てくると、予想不可能な言動を繰り広げるトランプに比べ、
ペンスは宗教的政治的スタンスでは確固たる座標軸があった

 と同時に、「宗教自由回復法」や「コモン・コア」、さらには自由貿易協定についても一度決めたことを状況次第で百八十度転換させる。
 ペンスのこれまでの生き様を見て見ると、
座標軸はぶれないが、政策スタンスでは融通無碍に修正したり、撤回したり、極めて現実的、風見鶏的なところが目立つ

 ペンスを下院時代、知事時代から取材してきたインディアナ州地元紙のベテラン記者は著者にこう指摘している。

 「
万一、トランプにもしものことがあってペンスが大統領になったとしたら、ペンスはトランプが出した大統領令をすべて反故にして、白紙に戻すことだってあり得る

 「ペンスにはそうした可能性を秘めたところがある。トランプのように大声で喚き立てるようなことをせずに、何もなかったかのように
冷静沈着に180度大転換
するかもしれない」

 「敬虔なカトリック教徒、徹底した保守主義者」の「衣」を纏って、その本心を表に出さぬペンスの「本性」をリベラル系雑誌「ローリング・ストーン」のステファン・ロドリックが見破っている。
 「ペンスが大好きな映画は『オズの魔法使い』だ。彼は常にカーテンの後ろで控えているように振舞う。だがトランプのホワイトハウスでの彼の影響力は計り知れない。それは最高裁判事選びから慣れ親しんできた議会のかっての同僚たちへの説得に至るまで及ぶ」
 「同じカトリック教徒でペンスの竹馬の友の1人は、こうつぶやいた。『ペンスは司祭の傍者をするときもまるで司祭よりも信仰心の厚いものであるかのように振る舞っていた。今はトランプへの忠誠を誓っている。しかし本当にそうなのか、ただそう振舞っているのか。その答えを知っているのはペンス自身以外にいないよ』」

 何やら
ペンスは、「信長トランプ」にとっては「明智光秀」的存在になってきた感すらする。

 米入国制限に司法「待った」 トランプ氏は反論 (写真=ロイター) :日本経済新聞
 EU首脳会議、米政権への関与確認 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 トランプ大統領の勇み足への反発が米国内外で高まってきていて、任期の全うが危うくなってきていると。。
 ペンス副大統領は、「信長トランプ」にとっては「明智光秀」的存在になってきたというのですね。光秀の場合は、光秀がいじめ(?)に耐えきれず、裏切りを働いたのですが、ペンス副大統領の場合、自らが裏切り行為に走っている様子は見られず、いじめを受けるどころか、信頼を得ている様にみえるのですが。。信長の死の機会を得て、その時に政権を獲ったのは秀吉。
 話が横道にそれました。
 トランプ氏の暴走が止まる気配がなく、大統領令への司法による無効判決も出始めました。
 
入国禁止の大統領令に一時差し止め命令 米連邦裁 (写真=AP) :日本経済新聞

 選挙戦ではトランプ氏と対立した共和党主流派。ペンス氏への信頼はあり、ペンス氏への注目が高まっているのには納得してしまいます。韓国に似て来て、反大統領デモが止まない米国。韓国の様に大統領の弾劾裁判が実現するのでしょうか。世界の自由主義をリードする米国の自由主義が、韓国の未熟な(感情が法より優先される)民主主義に変遷していくのでしょうか。米国の、司法の独立機能が働くか。注目されます。


 # 冒頭の画像は、大統領令差し止めで、空港で家族の歓迎を受けるイラン人留学生




  この花の名前は、福寿草




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