遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ハリス新駐韓国大使に期待

2018-05-28 22:49:13 | つぶやき
 6月12日の米朝首脳会談開催復活の動きになってきましたね。
 2度目の習近平との会談後、やおら強気に転じた金正恩。南北閣僚級会談のとりやめを一方的に韓国に通知するとともに、米朝首脳会談中止を示唆する金桂官(キムケグァン)第1外務次官の談話を発表しましたが、トランプ大統領の反撃の米朝首脳会談中止書簡を送りつけられることは想定外だったようで、急転、パシリに使っていた文在寅にすがりつきとりなしを依頼するという失態に陥ってしまいました。
 米朝首脳会談開催は、復活に向けた動きとなってきましたが、優位に立とうとして中止カードをちらつかせて、失敗に終わった金正恩。交渉は逆に不利な立場となったのは自業自得。
 米側は、より優位な立場で会談に臨めることとなりますね。
 経済制裁、軍事オプションの両面での圧力を背景に、早期の核とミサイル放棄を迫る米国。そこに、もう一つ北朝鮮にとっても、後方支援の中国にとっても圧力となっているのが、新駐韓米国大使のハリス前太平洋軍司令官です。
 オバマ政権時代から、対中警戒論を唱えていたハリス氏。駐韓国大使として、中国と朝鮮半島への対応を、トランプ大統領が期待しての起用ですが、日本にとっても大いに期待できる大物大使の出現となります。

 「ハリス駐韓米国大使」にいら立つ北朝鮮  編集委員 高坂哲郎 :日本経済新聞
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 中国や北朝鮮が巻き起こしている東アジアの変動とも混迷とも呼べる現状を米国はどうみるのか。それは、今年 3月中旬の太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官の上院軍事委員会での証言が言い表している。そして、北朝鮮はもとより、中国もハリス氏の大使着任を脅威に感じていると言うのは、産経・古森氏。
 
【古森義久のあめりかノート】ハリス司令官の東アジア観 中国側は日系人であることを攻撃するが… - 産経ニュース 2018.5.28

 東アジアの変動とも混迷とも呼べる現状を米国はどうみるのか。北朝鮮や中国の脅威として映る動きを米側がどう認識するのか。今年3月中旬の太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官の上院軍事委員会での証言が、その最も有力な指針となるようだ。

 ハリス海軍大将はそれまでの3年間、インド太平洋の陸海空を管轄する米軍全体の最高司令官を務め、その最後の議会登場がこの証言だった。
 「
金正恩(キムジョンウン)は国際的な規則や責任、そして抑制された言動に対する侮蔑の念を数えきれないほど誇示してきた
 ハリス氏は金正恩朝鮮労働党委員長に対しても、こんな批判を正面から述べた。3月中旬といえば、
同委員長がすでに米韓両国への唐突な微笑外交を始めた後である。
 だが
ハリス氏は、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルの危険性を具体的に報告した。インド太平洋全域で最も切迫した脅威は、北朝鮮の核軍拡と好戦的な態度だとも強調した。

 
日本や韓国への北朝鮮の軍事脅威についてもハリス氏は警鐘を鳴らした
 「
北朝鮮は世界で第4の規模の120万もの軍隊を維持し、長距離ロケット、火砲、短距離弾道ミサイルを多数備え、通常戦力でも韓国や日本への脅威となる。これらのロケット類は化学兵器や生物兵器をも発射できる。高度に訓練された特殊作戦部隊は、金正恩のさらなる奇襲攻撃の手段である」

 
ハリス氏のこの報告はトランプ政権の見解であると同時に、最近の世論調査や専門家の発言をみると、米国官民の全体の懸念だともいえる。北朝鮮はいくら平和や和解を説いても、この懸念を減らす実効措置はとっていない。 トランプ大統領との米朝首脳会談を求める金委員長の背後には、こんな現実が揺らがないまま、厳存するのだ。

 その北朝鮮はいまや中国との距離を縮めてきた。
金正恩政権は非核化をめぐる米国との駆け引きのために中国への依存、あるいは中国の利用とみえる動きを取り出したのだ。

 
ハリス司令官はその中国についても同じ議会証言で、インド太平洋地域では長期的には最大の脅威だとする認識を率直に述べていた。
 「中国は近隣諸国を脅して屈服させ、自由で開かれた現在の国際秩序を崩すために軍事力と経済力を行使している。
米国は中国の軍事力や強制力の行使に断固、反対する
 ハリス氏のこうした鋭い批判に対し、
中国側が同氏の家族背景を理由に非難することは広く知られている。新華社通信や環球時報という国営メディアが、「ハリスが反中的な発言を続けるのは彼の血や出自が原因だ」という趣旨の論評を繰り返したのだ。母が日本人であることを反中と結びつける不当な反日の民族差別の攻撃だった。

 だがトランプ大統領の厚い信を得た
ハリス氏は、この5月には韓国駐在の大使に任命された。同氏が北朝鮮や中国について表明してきた認識はオバマ前政権時代から一貫しており、議会でも超党派の同調を得てきた。今後活動の拠点を朝鮮半島へと移すハリス氏の言動は、日本外交にとっても意味ある基準となるだろう。

 古森義久(ワシントン駐在客員特派員)

 ハリス司令官の上院軍事委員会での証言は、金正恩については、「国際的な規則や責任、そして抑制された言動に対する侮蔑の念を数えきれないほど誇示してきた」と指摘、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルの危険性を具体的に報告し、インド太平洋全域で最も切迫した脅威は、北朝鮮の核軍拡と好戦的な態度だとも強調したのだそうです。
 併せて、日本や韓国への北朝鮮の軍事脅威についても警鐘を鳴らしておられます。
 中国については、インド太平洋地域では長期的には最大の脅威だとする認識を示し、「中国は近隣諸国を脅して屈服させ、自由で開かれた現在の国際秩序を崩すために軍事力と経済力を行使している。米国は中国の軍事力や強制力の行使に断固、反対する」と述べておられたのだそうです。
 中国の政府傀儡紙、新華社通信や環球時報は、お母様が日本人であることから、「ハリスが反中的な発言を続けるのは彼の血や出自が原因だ」という趣旨の論評を繰り返したのだそうです。それだけ脅威に感じている証ですね。
 南シナ海の人口島建設について、早くから対応を提言されていたにもかかわらず、オバマ大統領(当時)が優柔不断で、習近平との対話で解決するとして長らく放置し、結局対話では「G2」の太平洋分割論を譲らない習近平に断られ、「航行の自由作戦」を許可したのですが、時すでに遅し。人口島はほぼ完成してしまっていたのでしたね。

 6月12日の米朝会談は実現するのか。ハリス駐韓大使が着任されると、対中、対北との米国や日本など自由主義陣営との関係はどう展開するのか。期待を持って注目しています。



 # 冒頭の画像は、来日時に日本最西端の与論島を訪問したハリス太平洋軍司令官(当時)




  この花の名前は、カリガネソウ


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