遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

バイデン大統領、初の公式会見 「親中」「弱腰」懸念が拭えず「高齢」懸念は露呈

2021-03-27 01:23:56 | 米国 全般
 バイデン大統領は3月25日(日本時間26日)、歴代大統領では最も遅い就任65日目で、初めての公式記者会見を開きました。
 就任以前から「親中」懸念がありましたが、今後の世界情勢を「民主主義勢力と専制主義勢力の戦い」といい、「(中国が最強の国になる)事態は起こらない」と懸念払拭に努めましたが、以前から付きまとっていた“高齢不安”は露呈しました。
 
「中国最強」全否定 バイデン大統領、初の公式会見で親中を返上か 日米豪印に英とEUを加え牽制 現在78歳、次期大統領選の再出馬も視野 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.3.26

 ジョー・バイデン米大統領は25日(日本時間26日)、歴代大統領では最も遅い就任65日目で、初めての公式記者会見を開いた。習近平国家主席率いる中国が軍事的覇権拡大に突き進むなか、今後の世界情勢「民主主義勢力と専制主義勢力の戦い」といい、「(中国が最強の国になる)事態は起こらない」と語った。北朝鮮が発射した弾道ミサイルについては「国連安全保障理事会決議に違反する」と断言した。就任以前から「親中」懸念が伝えられていただけに一定の評価はできそうだが、以前から付きまとっていた“高齢不安”も露呈した。

                ◇

 ホワイトハウスで開かれたバイデン氏の公式記者会見。後ろには星条旗が掲げられていた。

 
バイデン氏は、世界各国がコロナ禍に苦しむなか、経済的・軍事的覇権拡大を進める共産党政権の中国について、「中国は、世界を率いる最も裕福で最強の国になるのが目標だ」と指摘したうえで、「私が(大統領として)にらみを利かせている間は、そんな事態は起きない。米国は成長し拡大し続ける」と語り、国際社会における米国の主導的立場は譲らない考えを打ち出した

 また、2月11日の米中電話首脳会談で、「米国は自由や人権をめぐる価値を重視しており、中国による人権蹂躙(じゅうりん)には容赦なく声を上げ続ける」「険しい競争関係になるだろう」と習氏に伝えたことを明らかにし、香港や新疆ウイグル自治区での人権弾圧に対峙(たいじ)する姿勢を強調した。

 さらに、
世界の現状は「21世紀における『民主主義勢力』と『専制主義勢力』の戦いだ」という認識を明らかにし、「民主制度が機能するということを実証しなくてはならない」と訴えた。

 
インド太平洋地域における中国の暴走に対しては、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」に加え、英国やEU(欧州連合)などが牽制(けんせい)・阻止する構えを見せている。

 
バイデン氏は会見で、近く民主体制の同盟諸国の代表を米国に招いて会合を開き、結束の確認を図る「民主主義サミット」を実現させたい考えを示した

 菅義偉首相は4月前半、訪米してバイデン氏と対面による日米首脳会談を行う予定。この会談では、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条の沖縄県・尖閣諸島への適用を共同文書に明記する方向。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記率いる北朝鮮の動きも要警戒だ。25日には弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射した。約1年ぶりとなる挑発で、バイデン政権下では初となった。

 
バイデン氏は「北朝鮮が事態をエスカレートさせる道を選ぶのであれば、適切な対応をとる」と警告した。外交対話を行う準備があると表明したが、「非核化を最終目標にするとの条件設定が必須だ」と述べた。

 中国に融和的姿勢を取り続けたバラク・オバマ政権で、8年も副大統領を務めた
バイデン氏は、次男の「中国疑惑」もあって、「親中」「弱腰」懸念が拭えなかった

 
今回の会見では、一定の「対中強硬姿勢」は示したが、もう一つの「高齢」懸念は露呈した。

 中国に対して、法の支配に従うよう同盟国・友好国と連携して対応すると強調した際、本来
「東シナ海」とすべきところを「北シナ海」と言い間違えたのだ。78歳と「史上最高齢の米大統領」でありながら、2024年の次期大統領選への再出馬にも意欲を示した。

 
注目の会見を、どう分析するか

 米国情勢に詳しい
福井県立大学の島田洋一教授は「中国を『競争相手(関係)』と表現したあたりが、先日の米中外交高官会談でアントニー・ブリンケン国務長官が見せた強い態度とは大きな差がある。具体的な政策論が明確にされなかった点も気になる。また、北朝鮮問題に関しても終始メモに目を落としており、無難に終わらせた印象だ。高齢であることは集中力や決断力に不安が残る」と指摘した。

 別の識者の見方も厳しい。

 
拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司氏は「従来の発言をまとめた会見という印象だ。中国に限っては、半導体をはじめとした経済安全保障に注力するのだろう。北朝鮮問題も、ドナルド・トランプ前政権とは180度政策が変わり、オバマ政権に逆戻りの懸念がある。そもそも、任期4年を全うできるか不安を感じる。コロナ禍を理由に行わない外遊に関しても、体力的な問題がある可能性もある」と述べた。

 バイデン大統領は、共産党政権の中国について、「中国は、世界を率いる最も裕福で最強の国になるのが目標だ」と指摘したうえで、「私が(大統領として)にらみを利かせている間は、そんな事態は起きないと語り、国際社会における米国の主導的立場は譲らない考えを打ち出したのでした。
 さらに、世界の現状は「21世紀における『民主主義勢力』と『専制主義勢力』の戦いだ」という認識を明らかにし、「民主制度が機能するということを実証しなくてはならない」と訴えたのでした。
 近く民主体制の同盟諸国の代表を米国に招いて、「民主主義サミット」を実現させたい考えを示したのだそうです。

 後半は、中国に融和的姿勢を取り続けたオバマ政権で、8年も副大統領を務めたバイデン氏は、次男の「中国疑惑」もあって、「親中」「弱腰」懸念が拭えなかった。
 今回の会見では、一定の「対中強硬姿勢」は示したが、もう一つの「高齢」懸念は露呈したとの評価。

 福井県立大学の島田洋一教授は、「先日の米中外交高官会談でブリンケン国務長官が見せた強い態度とは大きな差がある。無難に終わらせた印象だ。高齢であることは集中力や決断力に不安が残る」と指摘。
 拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司氏は、トランプ前政権とは180度政策が変わり、オバマ政権に逆戻りの懸念があると。更に、任期4年を全うできるか体力的不安を感じるとも。

 大統領選では、反トランブ票を獲得する為、有力候補だった左派・社会主義者のサンダース氏が降りて、無害のバイデン氏を担いで政権交代を実現する戦術に成功した民主党。
 
 今回の公式記者会見が遅れたことでも顕著ですが、バイデン大統領は「不在大統領」との声があるのですね。
 バイデン大統領は「不在大統領」 - 遊爺雑記帳

 「民主主義サミット」を実現させ、私がにらみを利かせている間は、米国の主導的立場は譲らないと言うバイデン大統領の意気込みが達成されることを願います。
 
 次期大統領選へのトランプ氏出馬の声に怯え、反トランプの政局に走るのではなく、旧オバマ政権の習近平や金正恩にやりたい放題を許した実績からは脱却し、安倍、トランプで構築した、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進。その核である「QUAD(クアッド)」の連携強化。そこへ協賛、接近行動を表明する英、仏、独との連携強化を、日米で推進することに期待します。



 # 冒頭の画像は、初の公式記者会見に臨んだバイデン大統領




  この花の名前は、クリスマスローズ ホワイトシェード


↓よろしかったら、お願いします。



写真素材のピクスタ


Fotolia






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国の台湾・尖閣への侵攻は... | トップ | 米欧が対中連携を強める中 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

米国 全般」カテゴリの最新記事