遊爺雑記帳

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米大統領選、ハリス氏が負ける三つの理由

2024-11-02 01:23:56 | 米国 全般
 カマラ・ハリス米副大統領が5日の大統領選で敗北すると思われる理由は三つあると、ケネス・L・カチギアン氏。
 
【寄稿】米大統領選、ハリス氏が負ける三つの理由 - WSJ
 民主党の伝統的支持層の離反、準備不足、明確なメッセージの欠如 ケネス・L・カチギアン 2024年11月1日

 カマラ・ハリス米副大統領が5日の大統領選で敗北すると思われる理由は三つある

 
第1の理由は以前から民主党を支持してきたグループが、世論調査の予想以上の規模でハリス氏から離れていくとみられることだ第2次世界大戦後に米国で成人した何十万人もの伝統的民主党支持者は、フランクリン・D・ルーズベルト、ハリー・トルーマン、ジョン・F・ケネディ、リンドン・ジョンソン、ヒューバート・ハンフリーのような、偶像視されるかつての伝説的な同党指導者と同じ足跡をハリス氏がたどる姿を想像できずにいるこれらの指導者と比べた際の人物像という面での落差が、ハリス氏の弱点になっている。そしてそれは、10億ドル(約1520億円)の選挙広告費を投じても変えることができない。そのような有権者がドナルド・トランプ前大統領に投票しないとしても、こうした流れは同氏に有利に働く

 
ハリス氏には、国内外での評価を傑出したレベルに高めるための期間、すなわちジョー・バイデン大統領から与えられた型通りの役割以上の経歴を構築するための期間が4年近くあった。ハリス氏はそのチャンスを無駄にした。あるいは、バイデン氏とその取り巻きがハリス氏の自由な活動を許さなかったのかもしれないどちらにしても結果は同じだ。ハリス氏はこの大統領選に臨むのにふさわしい人物ではない

 
第2の理由は、ハリス氏に国政という荒波の中に入っていく準備ができていなかったことだ。同氏はこれまでのキャリアを通じてそうしてきたように、バラク・オバマ元大統領や同氏の息がかかった人々、さらにトランプ氏の再選阻止に必死になっている国内メディアといった擁護者による押し上げに、土壇場になって依存している。ハリス氏は、難題や対立による試練を十分に受けることなく政界のはしごを上ってきた、自らの成功の犠牲者だ

 そのため、
ハリス氏はタフな検事としてのキャリアを前面に出しているものの、国民という陪審員を前にすると、自らの力ではなくテレプロンプターと自身に友好的なインタビュアーに頼ったバイデン氏を強制的に大統領選から撤退させハリス氏を押し上げるという策略を企てた人々の陰での裏切り行為が、ハリス氏の敗北が差し迫っていることを示す「炭鉱のカナリア」の役割を果たしている彼らは、テレビインタビューでのハリス氏の支離滅裂な受け答えを、「ワードサラダ(文法的には正しいが意味不明な言葉)の世界」への退避だと冷笑している。

 
第3にハリス氏はトーク番組「ザ・ビュー」で、自分だったら「バイデン氏と違うやり方でやっていた」と思うことは一つも思い付かないと答えた際バイデン氏の失敗から距離を置かず自身の大義の土台に中身がないことを露呈した。ハリス氏はカリフォルニア州ベイエリアの政治風土から抜け出す方法を見つけられなかったか、自分が左派本流から離れる際の手際の悪さで混乱に陥ったかのどちらかだ。それでもなお、自由世界の政治リーダー候補が強いメッセージを持たなくてはならないという点で、大きな空白が存在するハリス氏はそれを風変わりな説で満たし、自身が負ければトランプ氏が米国でファシズムを構築するだろうと主張した。

 それは
つまり、真剣さに欠ける人物が不安定な世界と脆弱(ぜいじゃく)な経済のかじを取ろうとしているということになる。土壇場での極端な主張や、ブルース・スプリングスティーン、ウィリー・ネルソン、ビヨンセ、ミシェル・オバマの各氏をはじめとする一連の著名人は、崩壊しつつあるハリス・ウォルズ(副大統領候補)陣営の見せ掛けのキャンペーンを盛り上げているに過ぎない。

 
ハリス氏は偉大さに欠け、この大舞台には準備不足であるほか、中身が混乱した主張をしている。こうした理由から有権者は、ライフジャケットを着ないで泳ごうとする実績のないスイマーよりも、前大統領を選ぶだろう
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ケネス・L・カチギアン  ロナルド・レーガン大統領の首席スピーチライターやリチャード・ニクソン大統領の側近を務めた。


 第1の理由は、以前から民主党を支持してきたグループが、世論調査の予想以上の規模でハリス氏から離れていくとみられることだと、カチギアン氏。
 第2次世界大戦後に米国で成人した何十万人もの伝統的民主党支持者は、偶像視されるかつての伝説的な同党指導者と同じ足跡をハリス氏がたどる姿を想像できずにいる。これらの指導者と比べた際の人物像という面での落差が、ハリス氏の弱点になっている。
 そのような有権者がドナルド・トランプ前大統領に投票しないとしても、こうした流れは同氏に有利に働くと、カチキギアン氏。

 ハリス氏には、バイデン大統領から与えられた型通りの役割以上の経歴を構築するための期間が4年近くあった。 
 ハリス氏はそのチャンスを無駄にした。あるいは、バイデン氏とその取り巻きがハリス氏の自由な活動を許さなかったのかもしれない。どちらにしても、ハリス氏はこの大統領選に臨むのにふさわしい人物ではないと、カチキギアン氏。

 第2の理由は、ハリス氏に国政という荒波の中に入っていく準備ができていなかったことだと。
 候補者への予備選を経ることなく、バイデン氏の氏名で党の大統領候補となった。ハリス氏は、難題や対立による試練を十分に受けることなく政界のはしごを上ってきた、自らの成功の犠牲者だと、カチキギアン氏。

 ハリス氏はタフな検事としてのキャリアを前面に出しているものの、国民という陪審員を前にすると、自らの力ではなくテレプロンプターと自身に友好的なインタビュアーに頼った。バイデン氏を強制的に大統領選から撤退させハリス氏を押し上げるという策略を企てた人々の陰での裏切り行為が、ハリス氏の敗北が差し迫っていることを示す「炭鉱のカナリア」の役割を果たしている。彼らは、テレビインタビューでのハリス氏の支離滅裂な受け答えを、「ワードサラダ(文法的には正しいが意味不明な言葉)の世界」への退避だと冷笑していると。

 第3に、ハリス氏はトーク番組「ザ・ビュー」で、自分だったら「バイデン氏と違うやり方でやっていた」と思うことは一つも思い付かないと答えた際、バイデン氏の失敗から距離を置かず、自身の大義の土台に中身がないことを露呈したと、カチキギアン氏。

 ハリス氏はカリフォルニア州ベイエリアの政治風土から抜け出す方法を見つけられなかったか、自分が左派本流から離れる際の手際の悪さで混乱に陥ったかのどちらかだ。それでもなお、自由世界の政治リーダー候補が強いメッセージを持たなくてはならないという点で、大きな空白が存在する。
 ハリス氏はそれを自身が負ければトランプ氏が米国でファシズムを構築するだろうと主張。
 つまり、真剣さに欠ける人物が不安定な世界と脆弱(ぜいじゃく)な経済のかじを取ろうとしているということになる。

   ハリス氏は偉大さに欠け、この大舞台には準備不足であるほか、中身が混乱した主張をしている。こうした理由から有権者は、有権者はライフジャケットを着ないで泳ごうとする実績のないスイマーよりも、前大統領を選ぶだろうと!

 さて、どんな結果になるのでしょうか。


 # 冒頭の画像は、トーク番組「ザ・ビュー」の休憩時間中のカマラ・ハリス副大統領



  この花の名前は、ヒメツルソバ


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