遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

習主席〝だまし討ち〟胡錦濤氏「排除」の真相 赤いファイルの人事に異議

2022-10-29 01:33:55 | 中国 全般
 第20回共産党大会の閉幕式で、報道陣が入場を許されたその時、胡錦涛前国家主席が強制退場させられる事件が勃発しました。
 習近平の強引な 3期目突入が決められた大会での出来事は何故起きたのか。興味深い出来事なので、これまでも取り上げさせていただきましたが、キヤノングローバル戦略研究所主任研究員の峯村健司氏が、真相に迫るという記事がありました。
 
【ニュース裏表 峯村健司】習主席〝だまし討ち〟胡錦濤氏「排除」の真相 赤いファイルの人事に異議、職員に耳打ち…「独裁体制」誕生の瞬間 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.10/28

 中国で「異例の3期目」となる習近平指導部が発足した。第20回共産党大会を受け、党の最高指導部メンバーである政治局常務委員7人(チャイナ・セブン)は、習総書記(69、国家主席)の側近や子飼いで固められた党中央軍事委員会の人事も習氏への忠誠度に加え、台湾を担当する地域での経験を重視した「台湾シフト」が目立った。22日の党大会閉会式では、胡錦濤前総書記(79)が途中で退場させられる衝撃的な映像が全世界に流れた歴代トップにも人事名簿を事実上隠す「だまし討ち」が行われたという報道もある。一体、北京で何が起こったのか。キヤノングローバル戦略研究所主任研究員で、青山学院大学客員教授の峯村健司氏が「胡錦濤の乱」の真相に迫った

          ◇

 1週間にわたって開かれた共産党大会の閉幕式があった22日、会場の北京の人民大会堂に入ったばかりのカメラの先は一斉に、最高指導部の政治局常務委員らや、その経験者らが鎮座する壇上中央に向けられた。

 
習総書記の左隣に座っていた胡前総書記が途中で退席した外国メディアはその一部始終を報じ、さまざまな憶測を呼んだ

 こうした騒動を打ち消すかのように、その日の夜、国営新華社通信社が英語版の公式ツイッターで「胡錦濤氏は体調が優れなかったので、彼の健康のために係員が会場の隣の部屋まで付き添った。いま体調はだいぶ良くなっている」と書き込んだ。

 だが、中国国内でツイッターは使えない。外国向けの「釈明」だったことは明白だった。では、
一体何が繰り広げられていたのだろうか

 会場にいたメディア関係者や閣僚級経験者を親族に持つ党関係者らの証言をもとに、
当時の真相を探りたい

 
最初に動いたのは、胡氏の左隣にいた序列3位の栗戦書・全国人民代表大会委員長(72)だった。栗氏は、習氏が1980年代、河北省の地方政府をしていたときからの旧知の仲で、「兄さん」と呼び合うほど慕っていたという。胡氏の前の卓上に置かれた赤い表紙のファイルを、栗氏が取り上げようとしたこれに胡氏が抵抗して言い争いになりかけた

 その時、
習氏が壇上左手に向かって目配せをすると、白髪交じりの男性が小走りに入ってきた男性は孔邵遜・中央弁公室副主任。中央弁公室は習氏の身辺警護から日常スケジュールを管理する直轄部門で、そのナンバー2だ。孔氏は習氏から耳打ちされると、慌ただしく走り去った

 
しばらくすると、長身の男性が入ってきたこの男性は、胡氏の警護をしている中央警衛局の職員だった。この職員は習氏から耳打ちされると、栗氏からファイルを受け取り、胡氏の右腕を抱えて強引に立ち上がらせ、舞台袖へと連れて行った

 
去り際に胡氏は興奮気味に習氏に語り掛けたが、表情を変えず軽くうなずくだけだった

 
このファイルには、何が書かれていたのだろうか。前出の党関係者が解説する。

 「
ファイルには、この日の朝に選出された中央委員の名簿が入っていた名簿には胡氏が推薦したメンバーがほとんど入っていなかった。これを見た胡氏は、自らの意に反する最高指導部人事になることを察し、異議を唱えようとしたのだ」

 中央委員は約9500万人の共産党員の中から選ばれた205人だ。中国の重要政策について話し合うほか、政治局員と政治局常務委員を選ぶ権限を持っている。つまり、中央委員のメンバーの顔触れが、最高指導部の人事の動向のカギを握るのだ。

 
胡氏が意中の後継者として推薦していたのが、胡春華・副首相(59)だった。2人は同じ共産党のエリート集団「共産主義青年団(共青団)」出身だ。今回政治局員から常務委員になるのは確実視されていたが、中央委員に降格させられたのだ。

 
代わりに抜擢(ばってき)されたのが、過去に習氏と勤務したことのある人物ばかりだった

 この日、
名実共に「習近平独裁体制」が誕生した瞬間だった。

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■峯村健司(みねむら・けんじ) キヤノングローバル戦略研究所主任研究員、青山学院大学客員教授、北海道大学公共政策学研究センター上席研究員。1974年、長野県生まれ。朝日新聞社の北京・ワシントン特派員を計9年間。ハーバード大学フェアバンクセンター中国研究所客員研究員などを歴任。「LINE個人情報管理問題のスクープ」で2021年度新聞協会賞受賞。中国軍の空母建造計画のスクープで「ボーン・上田国際記者記念賞」受賞。22年4月退社。著書に『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』(小学館)、『ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界』(幻冬舎新書)など。
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 「胡錦濤の乱」と、峯浦氏が名付けた異例の胡錦涛氏の強制退席。丁度世界のメディアが入場を許された、その目前で勃発し、一部始終が世界中に報道されたのです。
 毛沢東の独裁政治が招いた、天安門事件をきっかけとする共産党政権の危機の再発防止の為、鄧小平が敷いた、チャイナ7の集団指導体制と、そのメンバーの定年制。
 その制度と、改革開放経済導入で、日本を凌駕し、米国に迫る経済大国となった中国。
 ところが、中華世界の覇権獲得を目指す習近平は、毛沢東の専制政治を目指し、定年制度を撤廃し、3期目も主席の座に居座る準備をし、今回の大会で鎮座することとしたのでした。

 大会での人事は、事前に行われる長老との会議の、北戴河会議で決定されるのですが、習近平の野望に対し、長老からは低迷する中国経済の成長という条件が付けられたことから、対日接近に積極的になったことは、諸兄がご承知のとおりです。
 中国がにわかに日本へ接近する意図をどう読むか | ニュースの核心 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 最初に動いたのは、胡氏の左隣にいた序列3位の栗戦書・全国人民代表大会委員長。栗氏は、習氏が1980年代、河北省の地方政府をしていたときからの旧知の仲。胡氏の前の卓上に置かれた赤い表紙のファイルを、栗氏が取り上げようとした。これに胡氏が抵抗して言い争いになりかけた。
 その時、習氏が壇上左手に向かって目配せをすると、白髪交じりの男性が小走りに入ってきた。男性は孔邵遜・中央弁公室副主任。中央弁公室は習氏の身辺警護から日常スケジュールを管理する直轄部門で、そのナンバー2。
 しばらくすると、長身の男性が入ってきた。この男性は、胡氏の警護をしている中央警衛局の職員。習氏から耳打ちされると、栗氏からファイルを受け取り、胡氏の右腕を抱えて強引に立ち上がらせ、舞台袖へと連れて行った。

 「ファイルには、この日の朝に選出された中央委員の名簿が入っていた。名簿には胡氏が推薦したメンバーがほとんど入っていなかった。これを見た胡氏は、自らの意に反する最高指導部人事になることを察し、異議を唱えようとしたのだ」そうです。

 胡氏が意中の後継者として推薦していたのが、胡春華・副首相(59)。鄧小平の改革開放経済を継承する、共青団派の次世代のホープ。
 副首相からチャイナセブン入りし、習近平の次の国家主席になれる有力候補だったとは、諸兄がご承知の通りです。
 今回、中央委員に降格させられたのでした。
 
 今回、チャイナセブンに抜擢されたのは、過去に習氏と勤務したことのある人物ばかり。
 胡錦涛氏の強制退場はのこの日は、名実共に「習近平独裁体制」が誕生した瞬間だったと峯村氏。

 チャイナセブンが、派閥横断の能力に応じた適材適所であったものが、独裁者・習近平との近さで構成された習近平政権。
 経済成長の低迷、ゼロコロナ政策の疲弊と人民の不満堆積の現状から脱却できるのでしょうか?
 毛沢東時代に戻し、毛沢東と肩を並べる評価を得たい習近平。その為の実績として、毛沢東がやり残した、台湾併合(国共内戦の完全勝利)を成し遂げたいのです。その為にも、台湾併合の実績を造りたい。

 日本は、親中団体の要職を務める、岸田、林コンビ。
 遊爺は、共産党独裁国家の属国ではなく、自由主義国の仲間の日本に住んでいたい。



 # 冒頭の画像は、習近平と胡錦涛




  この花の名前は、サルビア


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