大統領に就任して100日を経過して間もない時点で、早くも屋台骨が揺らいでいるトランプ大統領。
この「ロシアゲート」疑惑の中心人物として注目されているのは、トランプ大統領の娘婿であり懐刀にして、「サイレント・パートナー」のジャレド・クシュナー上級顧問。
休日明けの6月5日からボブ・ムラー特別検察官の捜査と米議会各委員会による真相解明の動きが注目されるのですね。
クシュナー氏は、今回「ロシアゲート」で脚光を浴びるようになった様ですが、その前には、記事でも指摘されている米中首脳会談のセット役として注目されていました。つまり、対中接近派。
それは、キッシンジャーの影響をうけたものと言われていたことは、諸兄がご承知の通りです。
クシュナー米大統領上級顧問が駐米中国大使と密通し、トランプ大統領を親中に誘導か
キッシンジャー氏が北京を訪問し、習近平国家主席と会談していたその日に、トランプ次期大統領が台湾の蔡英文総統と電話会談し、「ひとつの中国」を無視する発言(後に撤回)をし、キッシンジャー氏の訪問価値を傷つける言動をしました。トランプ流ディールだったのでしょうか。
キッシンジャーは帰国後クシュナー氏と会って、米中首脳会談を実現させています。
アジア回帰策で中国包囲網を構築するかに見えたオバマ氏が、第二次政権では、パンダハガー陣容に変え、対中輸出増にシフトしました。米国の輸出を増やすのに効果を得やすいのは対中輸出だからで、一定の効果があり、米国経済の好転という、オバマ政権の数少ない功績のひとつを達成しました。
トランプ大統領も、対中貿易不均衡是正を掲げていましたが、対北朝鮮対策を中国に背負わせる代償との名目で、対中制裁を保留にしました。
「外交交渉未経験のクシュナー氏がなぜ米外交の懸案事項を先取りして動いているのか」の疑問で、中国に関してはキッシンジャー氏の関与がピントになりそうです。
パンダハガーを引き継いでいたクシュナー氏が、ロシアとも接近していた。素人推測ですが、ロシアについては、フリン氏から引き継いだのでしょうか?
不動産業者出身のトランプ大統領と、クシュナー氏。お二人流で取得した独自の不動産業界流のビジネススタイルで、米国の外交を進めるのでしょうか。
週明けからの特別検察官や議会の追及に注目です。
# 冒頭の画像は、クシュナー上級顧問
女郎蜘蛛
↓よろしかったら、お願いします。
この「ロシアゲート」疑惑の中心人物として注目されているのは、トランプ大統領の娘婿であり懐刀にして、「サイレント・パートナー」のジャレド・クシュナー上級顧問。
休日明けの6月5日からボブ・ムラー特別検察官の捜査と米議会各委員会による真相解明の動きが注目されるのですね。
ロシアゲート中心人物、クシュナーの立身出世物語 三国志の英雄、呂布に似た男の顛末はまもなく決する | JBpress(日本ビジネスプレス) 2017.6.1(木) 高濱 賛
■ホワイトハウスの貴公子は「英雄」から「悪玉」へ転落
今米国で一番注目される貴公子は誰か。言わずと知れたホワイトハウスのジャレド・クシュナー上級顧問(36)だ。
ドナルド・トランプ大統領の娘婿であり懐刀にして、「サイレント・パートナー」。それが政権4カ月にして「ウォーターゲート」事件の再現とすら言われる「ロシアゲート」疑惑の中心人物として世の中を騒がしている。
米中貿易を手がけている香港出身、中国古典の愛好者であるビジネスマン某氏は、こう宣う(のたまう)。
「唐納徳・特朗普(ドナルド・トランプ)を『三國志』の群雄に例えてみれば、賣里徳・庫許(ジャレド・クシュナー)は、差し当たり後漢末期の武将、『呂布』じゃないかね」
「呂布」とは、ご存知、丁原、董卓に仕えた最強の武将。主君を次々と代えながらも、戦場では赤兎馬にまたがり、片天画戟を武器に敵をなぎ倒して武勲を遂げた容姿端麗、若き英雄(だった時期があった)だ。
身の丈一丈、猛々しくも華やかで、凛々しい若武将・呂布。長身で無口だが、眼光鋭いクシュナー氏とがイメージ的に重なり合うと言うのだ。確かに美しい女性を恋人、妻女にしているのも似ている。
■「逆玉」説を吹き飛ばし、義父を大統領にした優れ者
呂布の強みが「武闘力」だとすれば、差し当たり、クシュナー氏の武器は類まれな「経営力」だ。そして大統領選を経て、その「経営力」は「政治能力」へと深化したようだ。
「呂布もクシュナー氏もともに主君に忠誠を誓い、主君のために戦っているにもかかわらず、実は主君を操っているのはこちらではないか、と勘繰られる『危うさ』が見え隠れしている」と前述の香港出身のビジネスマンは分析している。
米ジャーナリストの中にもクシュナー氏を「自らの野望を秘めた悪質なミレニアム世代の典型」と評する者も出ている。同記事には王冠を被ったキングK(クシュナー)が頬杖をついて腰かけている絵が添えらえれている。(参考=https://www.vice.com/en_us/article/jared-kushner-is-every-bad-millennial-stereotype-come-to-life)
<中略>
■絶対バレるはずはないと確信していた「ロシア・コネクション」
ところが人生、どうなるか、分からない。
5月に入って、この若き英雄の前途に暗雲が立ち込めてきた。義父の大統領当選が視野に入った昨年12月頃から、何を思ったのか、ウラジーミル・プーチン露大統領の懐に飛び込もうとして蠢いていた事実が露呈されたのだ。
ロシア側もクシュナー氏のアプローチに戸惑いを見せながら応じていた。彼は大胆にも米情報機関が探知できない秘密のパイプを作ろうと提案していたのだという。
この工作にはすでに事実上解雇されたマイケル・フリン前大統領国家安全保障担当補佐官も深い関わり合いも持っていたとされている。
本書は、そのクシュナー氏の半生をやや、端折り気味に再現した「主観的な人物論」だ。今人気が出始めているebook(電子書籍)である。
クシュナー氏の出自に始まり、学生時代に何をやり、いかにビジネス界に足を突っ込んだのか。トランプ氏の長女、イバンカさんとの出会い、敬虔なユダヤ教徒としてどのような日常生活を送っているのかなどについて美辞麗句を一切抜きに記している。
この本を土台に安易な文章にした児童向けの本も2冊出ている。米資本主義社会では金を儲けて出世した者は「英雄」であり、子供たちには読んでほしい本なのだろう(大統領選挙中にはヒラリー氏の伝記本も出ている=https://www.amazon.com/Amazing-Story-Jared-Kushner-Positive/dp/1546382887/ref=sr_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1496011336&sr=1-11&keywords=jared+kushner)。
「発売」後、それなりに売れていたそうだが、今年5月、「ロシアゲート」報道が過熱する中で、にわかに売れ行きが急増しているという。
■政権運営に企業経営戦略を導入したユダヤ教信者
著者は、クシュナー氏について以下のような事柄を披露している。
一、ユダヤ教の熱心な信者であること。クシュナー氏は、幼年期から両親から厳しく教えられた伝統的なユダヤ教を日常生活(食生活や信仰生活で)でも徹底して実践したきたという。そのため、金曜日の夜から一切の電化生活を絶ち、食事も豚肉などは食さない。
一、少年期から企業経営に強い関心を持っていたこと。父親はトランプ氏同様、不動産業で財を成した億万長者で、クシュナー氏には不動産売買のすべてを伝授、幼年期からビジネスについて強い関心を抱いてきたという。
一、ハーバード大学やニューヨーク大学(NYU)経営大学院に在学中から不動産売買をやっていたこと。学生時代にすでにマサチューセッツ州ソマービルにあるビルを売り買いして2000万ドルの利益を上げていた。
一、父親が税逃れや不正政治献金で起訴され、服役したことからその間、実際に父親の企業経営を引き受けていた。また父親を起訴したクリス・クリスティ地方検事(のちのニュージャージ州知事)に対する復讐心に燃え、義父が大統領当選後に設置された政権移行チームにいたクリスティ氏を解雇している。徹底した「目には目、歯には歯を」を頑なに守っている。
一、結婚したイバンカさんとは、お互いのプロ経営力を高めることを絆にしていたこと。結婚前にはキリスト教徒だったイバンカさんはユダヤ教徒に改宗している。その後もユダヤ教信仰を夫婦で厳しく守っている。
一、義父の選挙戦には徹底してソーシャル・ネットワークをフル回転させたこと。トランプ氏が「経営最高責任者」(CEO)ならば、クシュナー氏は「執行最高責任者」(COO)という体制だった。選挙選挙戦略に企業経営(マネージメント)指針を導入した。
一、トランプ政権における政策決定と実践は、企業経営方式を導入した速戦即決、実行第一、明確な結果を伴うものでなければならない。
というのが、「ロシアゲート」疑惑発覚前のクシュナー人物論である。
自ら習得した企業経営戦略をどう大統領選に生かし、義父のホワイトハウスをどう「改築」し、そこにいかなる人材を配し政治を動かすか、その手法というか戦略はおぼろげながら分かる。
しかし、今危機に直面している事態にクシュナー氏がどう対処するのか、肝心の点については分からない。
■ロシア秘密パイプ構築の指示は誰が?
休日明けの6月5日からボブ・ムラー特別検察官の捜査と米議会各委員会による真相解明の動きが注目される。おそらくクシュナー氏に問いただしたい質問は以下の点だ。
「なぜトランプ政権が発足する前からクシュナー氏とフリン氏はロシアのセルゲイ・キスリャック駐米大使らと会って秘密のパイプを設置するよう提案していたのか」
「その提案はトランプ氏自身の指示によるものだったのか」
「こうした動きが米諜報機関に探知されていることになぜ気づかなかったのか」
「対ロ接近はもとより、政権発足直後、クシュナー氏自身がイラクを訪問、習近平主席訪米前の下準備工作、サウジアラビアとの武器供与工作など、外交交渉未経験のクシュナー氏がなぜ米外交の懸案事項を先取りして動いているのか。すべて大統領の意向で動いていたのか」
クシュナー氏は、「ロシアゲート」疑惑問題を含め、「適当な時期に適当な場所ですべてを話す」と、上院外交委員長のボブ・コーカー委員長(共和党、テネシー州選出)には話しているという。
同委員長は「レックス・ティラーソン国務長官とロシア側とのシリア和平をめぐる協議の行方がはっきりするまで、クシュナー氏は公けの場で発言するのは控えたいとの感触を得ている」とも発言している。
それまで何か月かかるのか。モラー特別検察官も議会もクシュナー氏の要望に応じてくれるとは思えない。捜査と真相解明の動きは風雲急を告げているからだ。(参考=https://www.usatoday.com/story/news/politics/onpolitics/2017/05/28/jared-kushner-answer-questions-when-time-right/352457001/)
■ホワイトハウスの貴公子は「英雄」から「悪玉」へ転落
今米国で一番注目される貴公子は誰か。言わずと知れたホワイトハウスのジャレド・クシュナー上級顧問(36)だ。
ドナルド・トランプ大統領の娘婿であり懐刀にして、「サイレント・パートナー」。それが政権4カ月にして「ウォーターゲート」事件の再現とすら言われる「ロシアゲート」疑惑の中心人物として世の中を騒がしている。
米中貿易を手がけている香港出身、中国古典の愛好者であるビジネスマン某氏は、こう宣う(のたまう)。
「唐納徳・特朗普(ドナルド・トランプ)を『三國志』の群雄に例えてみれば、賣里徳・庫許(ジャレド・クシュナー)は、差し当たり後漢末期の武将、『呂布』じゃないかね」
「呂布」とは、ご存知、丁原、董卓に仕えた最強の武将。主君を次々と代えながらも、戦場では赤兎馬にまたがり、片天画戟を武器に敵をなぎ倒して武勲を遂げた容姿端麗、若き英雄(だった時期があった)だ。
身の丈一丈、猛々しくも華やかで、凛々しい若武将・呂布。長身で無口だが、眼光鋭いクシュナー氏とがイメージ的に重なり合うと言うのだ。確かに美しい女性を恋人、妻女にしているのも似ている。
■「逆玉」説を吹き飛ばし、義父を大統領にした優れ者
呂布の強みが「武闘力」だとすれば、差し当たり、クシュナー氏の武器は類まれな「経営力」だ。そして大統領選を経て、その「経営力」は「政治能力」へと深化したようだ。
「呂布もクシュナー氏もともに主君に忠誠を誓い、主君のために戦っているにもかかわらず、実は主君を操っているのはこちらではないか、と勘繰られる『危うさ』が見え隠れしている」と前述の香港出身のビジネスマンは分析している。
米ジャーナリストの中にもクシュナー氏を「自らの野望を秘めた悪質なミレニアム世代の典型」と評する者も出ている。同記事には王冠を被ったキングK(クシュナー)が頬杖をついて腰かけている絵が添えらえれている。(参考=https://www.vice.com/en_us/article/jared-kushner-is-every-bad-millennial-stereotype-come-to-life)
<中略>
■絶対バレるはずはないと確信していた「ロシア・コネクション」
ところが人生、どうなるか、分からない。
5月に入って、この若き英雄の前途に暗雲が立ち込めてきた。義父の大統領当選が視野に入った昨年12月頃から、何を思ったのか、ウラジーミル・プーチン露大統領の懐に飛び込もうとして蠢いていた事実が露呈されたのだ。
ロシア側もクシュナー氏のアプローチに戸惑いを見せながら応じていた。彼は大胆にも米情報機関が探知できない秘密のパイプを作ろうと提案していたのだという。
この工作にはすでに事実上解雇されたマイケル・フリン前大統領国家安全保障担当補佐官も深い関わり合いも持っていたとされている。
本書は、そのクシュナー氏の半生をやや、端折り気味に再現した「主観的な人物論」だ。今人気が出始めているebook(電子書籍)である。
クシュナー氏の出自に始まり、学生時代に何をやり、いかにビジネス界に足を突っ込んだのか。トランプ氏の長女、イバンカさんとの出会い、敬虔なユダヤ教徒としてどのような日常生活を送っているのかなどについて美辞麗句を一切抜きに記している。
この本を土台に安易な文章にした児童向けの本も2冊出ている。米資本主義社会では金を儲けて出世した者は「英雄」であり、子供たちには読んでほしい本なのだろう(大統領選挙中にはヒラリー氏の伝記本も出ている=https://www.amazon.com/Amazing-Story-Jared-Kushner-Positive/dp/1546382887/ref=sr_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1496011336&sr=1-11&keywords=jared+kushner)。
「発売」後、それなりに売れていたそうだが、今年5月、「ロシアゲート」報道が過熱する中で、にわかに売れ行きが急増しているという。
■政権運営に企業経営戦略を導入したユダヤ教信者
著者は、クシュナー氏について以下のような事柄を披露している。
一、ユダヤ教の熱心な信者であること。クシュナー氏は、幼年期から両親から厳しく教えられた伝統的なユダヤ教を日常生活(食生活や信仰生活で)でも徹底して実践したきたという。そのため、金曜日の夜から一切の電化生活を絶ち、食事も豚肉などは食さない。
一、少年期から企業経営に強い関心を持っていたこと。父親はトランプ氏同様、不動産業で財を成した億万長者で、クシュナー氏には不動産売買のすべてを伝授、幼年期からビジネスについて強い関心を抱いてきたという。
一、ハーバード大学やニューヨーク大学(NYU)経営大学院に在学中から不動産売買をやっていたこと。学生時代にすでにマサチューセッツ州ソマービルにあるビルを売り買いして2000万ドルの利益を上げていた。
一、父親が税逃れや不正政治献金で起訴され、服役したことからその間、実際に父親の企業経営を引き受けていた。また父親を起訴したクリス・クリスティ地方検事(のちのニュージャージ州知事)に対する復讐心に燃え、義父が大統領当選後に設置された政権移行チームにいたクリスティ氏を解雇している。徹底した「目には目、歯には歯を」を頑なに守っている。
一、結婚したイバンカさんとは、お互いのプロ経営力を高めることを絆にしていたこと。結婚前にはキリスト教徒だったイバンカさんはユダヤ教徒に改宗している。その後もユダヤ教信仰を夫婦で厳しく守っている。
一、義父の選挙戦には徹底してソーシャル・ネットワークをフル回転させたこと。トランプ氏が「経営最高責任者」(CEO)ならば、クシュナー氏は「執行最高責任者」(COO)という体制だった。選挙選挙戦略に企業経営(マネージメント)指針を導入した。
一、トランプ政権における政策決定と実践は、企業経営方式を導入した速戦即決、実行第一、明確な結果を伴うものでなければならない。
というのが、「ロシアゲート」疑惑発覚前のクシュナー人物論である。
自ら習得した企業経営戦略をどう大統領選に生かし、義父のホワイトハウスをどう「改築」し、そこにいかなる人材を配し政治を動かすか、その手法というか戦略はおぼろげながら分かる。
しかし、今危機に直面している事態にクシュナー氏がどう対処するのか、肝心の点については分からない。
■ロシア秘密パイプ構築の指示は誰が?
休日明けの6月5日からボブ・ムラー特別検察官の捜査と米議会各委員会による真相解明の動きが注目される。おそらくクシュナー氏に問いただしたい質問は以下の点だ。
「なぜトランプ政権が発足する前からクシュナー氏とフリン氏はロシアのセルゲイ・キスリャック駐米大使らと会って秘密のパイプを設置するよう提案していたのか」
「その提案はトランプ氏自身の指示によるものだったのか」
「こうした動きが米諜報機関に探知されていることになぜ気づかなかったのか」
「対ロ接近はもとより、政権発足直後、クシュナー氏自身がイラクを訪問、習近平主席訪米前の下準備工作、サウジアラビアとの武器供与工作など、外交交渉未経験のクシュナー氏がなぜ米外交の懸案事項を先取りして動いているのか。すべて大統領の意向で動いていたのか」
クシュナー氏は、「ロシアゲート」疑惑問題を含め、「適当な時期に適当な場所ですべてを話す」と、上院外交委員長のボブ・コーカー委員長(共和党、テネシー州選出)には話しているという。
同委員長は「レックス・ティラーソン国務長官とロシア側とのシリア和平をめぐる協議の行方がはっきりするまで、クシュナー氏は公けの場で発言するのは控えたいとの感触を得ている」とも発言している。
それまで何か月かかるのか。モラー特別検察官も議会もクシュナー氏の要望に応じてくれるとは思えない。捜査と真相解明の動きは風雲急を告げているからだ。(参考=https://www.usatoday.com/story/news/politics/onpolitics/2017/05/28/jared-kushner-answer-questions-when-time-right/352457001/)
クシュナー氏は、今回「ロシアゲート」で脚光を浴びるようになった様ですが、その前には、記事でも指摘されている米中首脳会談のセット役として注目されていました。つまり、対中接近派。
それは、キッシンジャーの影響をうけたものと言われていたことは、諸兄がご承知の通りです。
クシュナー米大統領上級顧問が駐米中国大使と密通し、トランプ大統領を親中に誘導か
キッシンジャー氏が北京を訪問し、習近平国家主席と会談していたその日に、トランプ次期大統領が台湾の蔡英文総統と電話会談し、「ひとつの中国」を無視する発言(後に撤回)をし、キッシンジャー氏の訪問価値を傷つける言動をしました。トランプ流ディールだったのでしょうか。
キッシンジャーは帰国後クシュナー氏と会って、米中首脳会談を実現させています。
アジア回帰策で中国包囲網を構築するかに見えたオバマ氏が、第二次政権では、パンダハガー陣容に変え、対中輸出増にシフトしました。米国の輸出を増やすのに効果を得やすいのは対中輸出だからで、一定の効果があり、米国経済の好転という、オバマ政権の数少ない功績のひとつを達成しました。
トランプ大統領も、対中貿易不均衡是正を掲げていましたが、対北朝鮮対策を中国に背負わせる代償との名目で、対中制裁を保留にしました。
「外交交渉未経験のクシュナー氏がなぜ米外交の懸案事項を先取りして動いているのか」の疑問で、中国に関してはキッシンジャー氏の関与がピントになりそうです。
パンダハガーを引き継いでいたクシュナー氏が、ロシアとも接近していた。素人推測ですが、ロシアについては、フリン氏から引き継いだのでしょうか?
不動産業者出身のトランプ大統領と、クシュナー氏。お二人流で取得した独自の不動産業界流のビジネススタイルで、米国の外交を進めるのでしょうか。
週明けからの特別検察官や議会の追及に注目です。
# 冒頭の画像は、クシュナー上級顧問
女郎蜘蛛
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