
中国の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第2回会議が5日開幕しました。
同日公表された2019年予算案では、国防費の予算は前年比 0.6ポイント減で2年ぶりのマイナス(前年実績比では7.5%増)と発表したのだそうです。
一方、GDP成長率目標を「6~6.5%とすると表明。国防費の伸びは、GDP成長率を上回る予算となっているのですね。
19年の実質GDP成長率目標を「6~6.5%」とし、18年目標の「6.5%前後」から引き下げたのですが、まだ引き下げた国防費の伸び率が高く設定されたことになっています。
国防費の伸び率は抑えたとは言え。GDPの伸び率より高い伸び率。当然、19年の財政赤字は増えることとなり、対GDP比で前年比 0.2ポイント増の2.8%となったのだそうです。
日本は、1%以内に留め、NATO各国が、トランプ大統領から、2%にしてNATOの負担を増やす様要求され窮している現状からすると、中国の国防費への予算配分は、まだまだ高い比率を継続していると言えます。
中国のGDPが世界第2位であることから、分母のGDP費が大きい比率での国防費が世界第2位であることも不動となります。
中国の歴代政権が、高率の国防費を計上するのは、軍を掌握する必要性に迫られてのこととは、諸兄がご承知の通りです。
前政権時代からの軍幹部の粛清を進めている習近平と言えど、その傾向はまだぬぐえない。
李氏は昨年の総括で、米中貿易摩擦について「一部の企業の生産、経営や市場が影響を被った」と指摘。「わが国の発展は過去にほとんど例がないほど、国内外の複雑で厳しい情勢に直面した」と述べ、経済に新たな下押し圧力が生じたと危機感を表明したのだそうです。
昨年、定年制を廃止し、生涯の地位を確保し独裁体制を敷いた習近平ですが、景気の悪化に伴い、習批判が顕在化の兆が昨年末あたりから観られますね。
中国の経済成長率は水増し? 大不況指摘する「習批判」:イザ!
ただ、習近平の独裁政治下での経済低迷批判が、黙認されている節もうかががえ。公表されている指標より悪い実態に公表値を合わせていくときのショックを和らげるために、低迷の認識を広めているとの解説が散見されますね。
中国のGDP成長率の実態は、マイナス成長に転落しているとの声もきこえる程ですね。
中国人民大学の学者が講演、GDP実質マイナス成長と言及 「データを見てハラハラ」
党内の足並みの乱れを反映してか、昨年秋に開かれるとみられていた党の重要会議、第19期中央委員会第 4回総会(4中総会)の日程が決まらないまま、迎える異例の事態となっている今回の全人代。
習近平としては、引き締めの大会としたい意向なのだそうです。
全人代あす開幕 内憂外患の習指導部 忠誠・団結アピールへ(1/2ページ) - 産経ニュース
昨年、独裁化を進めた勢いとは打って変わり、防戦に追われる習近平。
更に圧政を強化するのか、どのうなガバナンスを発揮するのか、要注目ですね。
# 冒頭の画像は、全人代での習近平と李克強(5日 北京の人民大会堂)

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同日公表された2019年予算案では、国防費の予算は前年比 0.6ポイント減で2年ぶりのマイナス(前年実績比では7.5%増)と発表したのだそうです。
一方、GDP成長率目標を「6~6.5%とすると表明。国防費の伸びは、GDP成長率を上回る予算となっているのですね。
19年の実質GDP成長率目標を「6~6.5%」とし、18年目標の「6.5%前後」から引き下げたのですが、まだ引き下げた国防費の伸び率が高く設定されたことになっています。
中国全人代開幕 成長率目標は6~6・5% 国防費は7・5%増 - 産経ニュース 2019.3.5
【北京=西見由章】中国の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第2回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。同日公表された2019年予算案によると。国防費は前年実績比7・5%増の1兆1898億7600万元(約19兆8千億円)を計上した。
国防予算の伸び率は前年比0・6ポイント減で2年ぶりのマイナスとなったが、減速傾向が続く国内総生産(GDP)成長率と比べて高い水準を維持している。
李克強首相は政府活動報告で、19年の実質GDP成長率目標を「6~6・5%」とすると表明し、18年目標の「6・5%前後」から引き下げた。米中貿易摩擦の影響もあり、18年の成長率は6・6%と28年ぶりの低水準だった。今年前半も減速傾向が強まる見通しだが、米中貿易協議の決着も念頭に「期待値」として目標に幅をもたせた形だ。
19年の財政赤字は対GDP比で前年比0・2ポイント増の2・8%となる2兆7600億元とし、2年ぶりに引き上げた。積極財政で景気を下支えする習近平指導部の姿勢が鮮明となった。
李氏は昨年の総括で「わが国の発展は過去にほとんど例がないほど、国内外の複雑で厳しい情勢に直面した」と述べ、経済に新たな下押し圧力が生じたと危機感を表明。米中貿易摩擦について「一部の企業の生産、経営や市場が影響を被った」と指摘した。
李氏はまた、トランプ米政権を念頭に世界経済における「保護主義・一国主義」の深刻化に言及したものの、同政権へのあからさまな批判は控えた。米側が問題視する長期産業発展戦略「中国製造2025」についても言及せず、その一方で外資の誘致や市場参入条件の緩和を強調し、大詰めを迎えている貿易交渉への配慮をうかがわせた。
「海洋経済を大いに発展させ、海洋強国を建設する」とも宣言した。
軍事面では、21世紀中頃までに米軍に比肩する「世界一流の軍隊」の建設を掲げる「習近平強軍思想」に触れ、その指導的地位を確立すると言明。「実戦化軍事訓練の水準を高め、国家の主権、安全、発展の利益を断固として守る」と強調した。
台湾問題については「祖国の平和的統一のプロセスを進める」とした上で、「台湾独立をもくろむ分裂の画策や行動に断固として反対し、それらを食い止める」と主張した。
【北京=西見由章】中国の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第2回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。同日公表された2019年予算案によると。国防費は前年実績比7・5%増の1兆1898億7600万元(約19兆8千億円)を計上した。
国防予算の伸び率は前年比0・6ポイント減で2年ぶりのマイナスとなったが、減速傾向が続く国内総生産(GDP)成長率と比べて高い水準を維持している。
李克強首相は政府活動報告で、19年の実質GDP成長率目標を「6~6・5%」とすると表明し、18年目標の「6・5%前後」から引き下げた。米中貿易摩擦の影響もあり、18年の成長率は6・6%と28年ぶりの低水準だった。今年前半も減速傾向が強まる見通しだが、米中貿易協議の決着も念頭に「期待値」として目標に幅をもたせた形だ。
19年の財政赤字は対GDP比で前年比0・2ポイント増の2・8%となる2兆7600億元とし、2年ぶりに引き上げた。積極財政で景気を下支えする習近平指導部の姿勢が鮮明となった。
李氏は昨年の総括で「わが国の発展は過去にほとんど例がないほど、国内外の複雑で厳しい情勢に直面した」と述べ、経済に新たな下押し圧力が生じたと危機感を表明。米中貿易摩擦について「一部の企業の生産、経営や市場が影響を被った」と指摘した。
李氏はまた、トランプ米政権を念頭に世界経済における「保護主義・一国主義」の深刻化に言及したものの、同政権へのあからさまな批判は控えた。米側が問題視する長期産業発展戦略「中国製造2025」についても言及せず、その一方で外資の誘致や市場参入条件の緩和を強調し、大詰めを迎えている貿易交渉への配慮をうかがわせた。
「海洋経済を大いに発展させ、海洋強国を建設する」とも宣言した。
軍事面では、21世紀中頃までに米軍に比肩する「世界一流の軍隊」の建設を掲げる「習近平強軍思想」に触れ、その指導的地位を確立すると言明。「実戦化軍事訓練の水準を高め、国家の主権、安全、発展の利益を断固として守る」と強調した。
台湾問題については「祖国の平和的統一のプロセスを進める」とした上で、「台湾独立をもくろむ分裂の画策や行動に断固として反対し、それらを食い止める」と主張した。
国防費の伸び率は抑えたとは言え。GDPの伸び率より高い伸び率。当然、19年の財政赤字は増えることとなり、対GDP比で前年比 0.2ポイント増の2.8%となったのだそうです。
日本は、1%以内に留め、NATO各国が、トランプ大統領から、2%にしてNATOの負担を増やす様要求され窮している現状からすると、中国の国防費への予算配分は、まだまだ高い比率を継続していると言えます。
中国のGDPが世界第2位であることから、分母のGDP費が大きい比率での国防費が世界第2位であることも不動となります。
中国の歴代政権が、高率の国防費を計上するのは、軍を掌握する必要性に迫られてのこととは、諸兄がご承知の通りです。
前政権時代からの軍幹部の粛清を進めている習近平と言えど、その傾向はまだぬぐえない。
李氏は昨年の総括で、米中貿易摩擦について「一部の企業の生産、経営や市場が影響を被った」と指摘。「わが国の発展は過去にほとんど例がないほど、国内外の複雑で厳しい情勢に直面した」と述べ、経済に新たな下押し圧力が生じたと危機感を表明したのだそうです。
昨年、定年制を廃止し、生涯の地位を確保し独裁体制を敷いた習近平ですが、景気の悪化に伴い、習批判が顕在化の兆が昨年末あたりから観られますね。
中国の経済成長率は水増し? 大不況指摘する「習批判」:イザ!
ただ、習近平の独裁政治下での経済低迷批判が、黙認されている節もうかががえ。公表されている指標より悪い実態に公表値を合わせていくときのショックを和らげるために、低迷の認識を広めているとの解説が散見されますね。
中国のGDP成長率の実態は、マイナス成長に転落しているとの声もきこえる程ですね。
中国人民大学の学者が講演、GDP実質マイナス成長と言及 「データを見てハラハラ」
党内の足並みの乱れを反映してか、昨年秋に開かれるとみられていた党の重要会議、第19期中央委員会第 4回総会(4中総会)の日程が決まらないまま、迎える異例の事態となっている今回の全人代。
習近平としては、引き締めの大会としたい意向なのだそうです。
全人代あす開幕 内憂外患の習指導部 忠誠・団結アピールへ(1/2ページ) - 産経ニュース
昨年、独裁化を進めた勢いとは打って変わり、防戦に追われる習近平。
更に圧政を強化するのか、どのうなガバナンスを発揮するのか、要注目ですね。
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