遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

鳩山政権 米QDRについていけてない

2010-02-03 23:57:27 | EEZ 全般
 4年ぶりの米国のQDRですね。4年前に書いた頁を開いて見ましたが、テロ組織の打倒を唱えるとともに、中国の軍事力の拡大は米国の競争相手となる脅威だと訴え、日、豪州、韓と米国との同盟関係の強化を求めていたのでしたね。
 その危惧はどうやら的中していて、今回は一歩も二歩も進めて、いろいろな対抗強化策が打ち出されているのですね。
 四つの優先目標として、 ①アフガニスタン、イラクでの戦争勝利、 ②紛争の予防と抑止、 ③敵の撃破と幅広い緊急事態への備え、 ④志願兵制度の維持強化をあげているそうですが、中国、同盟関係、在日米軍(米軍再編)にもふれているそうですね。
 そして冒頭に触れたように、中国の軍事力の増大には一段と警戒心を強めています。
 
中国の脅威多様化 米国防計画見直し (2/3 読売朝刊

 【ワシントン"小川聡】オバマ米政権が1日に発表した「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)は、対艦ミサイルからサイバi攻撃まで米国が直面する「多様な脅威」を具体的に列挙し、その対抗策を米軍の新たな任務と位置づけた。

陸・海・空・サイバー空間総動員て対抗

 QDRが、中国の軍事力拡大を念頭に、対応の必要性を強調したのが「先進の対艦ミサイルや音を探知しにくい潜水艦、ハイテク機雷」の脅威だっだ。
 特に、開発の最終段階にあるとされる中国の対艦弾道ミサイルについては、米軍の圧倒的な攻撃力の柱である空母の活動の自由を奪う「ゲームのルールを変える存在」(アンドリュー・エリクソン米海軍戦争大准教授)と目されている。
 また、中国の潜水艦は2006年、空母キティホークを魚雷で撃沈できる近距離で浮上し、米海軍をあわてさせた。07年には「空母の目」とされる人工衛星を破壊するミサイル能力も示した。
 これらの脅威に対しQDRが示した答えが、「空軍力と海軍力を統合した新たな戦闘概念の開発」だった。空と海だけでなく地上とサイバー空間までの軍事力を総動員し、米軍の行動を阻む敵戦力に対抗するものだ。
 QDRは、空母から無人機を運用する「海軍無人戦闘飛行システム」開発を例示しており、こうした装備・作戦を発展させていく考えと見られる。
 一方、米政府機関のコンピューターへの侵入などで顕在化したサイバー攻撃の脅威に対しては、核兵器を統合運用する戦略軍に「サイバー司令部」を新設する方針を打ち出した。任務として、「あらゆる種類のサイバー軍事作戦の実施」を挙げており、中国などの活動を探ったり、反撃を仕掛けたりすることも想定している模様だ。
 米本土での核や生物、化学兵器による大規模テロの脅威に対しては、専門の部隊を拡充して機動的に運用し、早期探知や緊急対応の能力を高める方向性を示した。


 
中国海軍の著しい質と量の成長や衛星の破壊などは、4年前の想定を上回る勢いで、米軍空母艦隊の戦略の見直し・曲がり角につながる脅威になってきているというのです。また、話題のグーグル問題でも明らかになった、サイバー攻撃戦略も対抗増強していくとのことです。
 これに対し、鳩山政権の反応は、米中でつばぜり合いが始まっているというのに、別世界にいるような無関心(鈍感?)さと、のんびり(無能?)した態度です。
 
鳩山政権際立つ甘い認識 (2/3 読売朝刊)

 米国防総省が中国の軍拡に深刻な懸念を示す「国防計画見直し」をまとめたことに関し、平野官房長官は2日の記者会見で、中国と日本の「戦略的互恵関係」を強調、「現実の脅威論は、過去の脅威論と随分変わってきている」と述べ、中国の脅威に対して鳩山政権が甘い認識を持っていることを際立たせた。
 防衛省幹部は、「日本が米国に中国の脅威を説明する立場だったのが逆になった」と言う。民主党議員に中国軍の現状を説明すると、「君たちの発想は冷戦構造から一歩も抜け出ていない」と反論されたという。
 QDRは同盟国との協力強化をうたった。米国は、日米同盟深化の協議で中国のサイバー攻撃への対処なども取り上げたい意向だ。だが、日米関係は今、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題に足を取られ、戦略論を協議する状況にない。

 「冷戦構造」など死語を持ち出す民主党議員こそが時代遅れで、「戦略的語形関係」は、米国も早くから唱えていましたし、つい先だってまでは、G2が盛んに取りざたされ両国の急接近が話題となっていました。それでも、この内容のQDRの発表や、グーグル問題での対立(共同軍事演習の中断)、台湾へのPAK3売却といった実行動です。「冷戦構造」崩壊の次の次以上の変遷を遂げている今日の世界情勢ですが、国内の政局ばかり考えている民主党議員には、わかんねぇ話なのでしょう。
 平野氏が言う、現実の脅威論は過去の脅威論と違うとは、過去はどの時点のどのことを行っていて、現実とはどこの時点のどのことをいっているのでしょう?
 小沢ツアーで、国会議員が140人も大挙して朝貢・隷属の儀をすませ、中国の属国に成り下がっている現状と言っているのではないですよね。

 このように、現実離れ(逃避)して、はかないつかのまの平穏にどっぷりつかりこんでピンボケした政府にゆだねた、いえ、不支持率が逆転して上回ったのですから、無党派層を中心とした国民は目覚めているのですが、小鳩や民主党議員はいまだにさきの選挙で多数の支持を得たと奢り、世の中の変遷に気づいていない政府や民主党が、このままいつまでも政権担当していたら、日本は沈没してしまいます。

 日々顕在化してくる民主党の正体。小沢不起訴でも、3人の秘書&議員が起訴されたら、法に触れないからと日本の与党のNo.2を継続してよいと国民の多くは許すのでしょうか? 鳩の脱税金も法でもお咎めなしだし使途の追求や説明もなし。
 明日(2/4)の、3人の秘書&議員の処置と今後の対応は、引き続き目が離せませんね。

 やじうまプラスで、産経一面記事を笑いものに:イザ!




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