
習近平が改革解放の継承を唱えたのは偽装で、江沢民時代の反日を唱えることで国内を掌握する政治手法や、更に毛沢東時代の強圧社会への回帰を目指している気配が顕著になりつつあるのは、ご察知の諸兄が多いことですね。
共産党の一党独裁を死守することが最優先の命題であることが所以ですが、産経の記事によれば、ソ連崩壊を教訓にその轍を避けようとしているのだそうですね。
ソ連が崩壊したのは、共産党を否定し、軍隊を党の軍隊から国家の軍隊に変え、党の武装を解いたからだと言っているのですね。
それが表向きの理由なのか、党中央政治局常務委員の椅子取りゲームの政局で、軍のお坊ちゃまつながりのお友達等の支援での大逆転勝利の恩に頭が上がらないのか、軍の強硬姿勢勢力に迎合する言動が顕著ですね。
戦争の準備の指令まで出させたのは、北朝鮮の金正恩と同じレベルのテロ国家指導者と言えます。
海洋管理の強化を打ち出した全人代では、軍と政府内の「海監」を擁する国家海洋局や、「魚政」を擁する農業省漁業局などとを調整する機関として「国家海洋委員会」を設立構想が取り上げられているのだそうですね。
現状でも、「海監」「魚政」が接続水域や日本の領海の航行を繰り返す中、後方から支援する形で近海を航行していて、その艦船に対する海自の艦船の警戒の仕方についての岡田氏の指示を巡って、国会で安倍首相とのバトルがありましたし、中国艦によるロックオンの公開沙汰がありました。
国防費予算の増大も、全人代の話題の一つとして議論を産んでいますが、公船の増強も進行中です。更に、海や空の軍と公船の一体運用を計り活動を強固にしようということです。
日本の警戒を強めるべく体制の強化が望まれることは勿論ですが、一方、ロックオンに関する外交部の報道官が当初示した態度に見られるように、政府と軍との連携に疑問がある現状からは、そのあたりが一体化されることで、軍の暴走を留める安全装置の役割も期待できます。
習近平政権が軍を掌握できていればとの前提条件がつきますが...。どうなんでしょう。
軍の上層部や、老齢者が揃っている党中央政治局常務委員の3年後の交代要員は共青団派が揃っているとされています。
今回は逆転勝利をおさめた習近平、3年後に備えて、軍での地盤固めに競って国防費の増大要求に応じて行くのでしょうか。
日本だけでなく、近隣諸国や、世界平和にとって、迷惑千万な国内事情ですね。
その他も含めた多くの深刻な課題(格差拡大、人権無視、言論弾圧、環境汚染他)が弱点の中国共産党一党支配体制。軍事力への備えは勿論ですが、テロ国家への批判や、抱える弱点の深刻な課題への糾弾といった世界世論形成PRが望まれます。

この花の名前は、リンドウ 撮影場所;六甲高山植物園 (2012年10月撮影)


共産党の一党独裁を死守することが最優先の命題であることが所以ですが、産経の記事によれば、ソ連崩壊を教訓にその轍を避けようとしているのだそうですね。
左旋回する習近平政権 (3/9 産経・【緯度経度】北京・山本勲)
1月12日付本欄で筆者は習近平政権の改革姿勢は「偽装」と評したが、さらにここへきて毛沢東時代への回帰をめざすような動きが相次いでいる。「腐敗撲滅」を口実に「党中央」への異論を厳禁し、「民主」を称揚しながら言論統制を強化、「党の軍隊」を標榜(ひょうぼう)して軍隊に絶対服従を求める-などだ。党中央とは総書記兼中央軍事委主席の習氏に他ならない。いずれも毛沢東の常套(じょうとう)策で、習総書記の口ぶり、物腰も“創業者”に随分似てきた。
「ソ連はなぜ崩壊したか? それはレーニンやスターリンらのソ連共産党の歴史をすべて否定し、ニヒリズムに陥ったからだ。さらに軍隊を党の軍隊から国家の軍隊に変え、党の武装を解いた。だからゴルバチョフ(書記長)が共産党解散を宣言した際に、誰一人立ち上がらなかったのだ!」
中国の著名女性ジャーナリスト、高瑜氏は国内ネットのブログで習総書記が昨年12月の広東省訪問時にこう語ったと記している。習氏は1月後半に開いた党中央規律検査委員会総会でも「ソ連崩壊の教訓を総括した」(同委当局者)。
ソ連は建国74年で崩壊したが、新中国もあと10年で74年になる。この間の中国を導く習氏にとり、ソ連の轍(てつ)をどう避けるかが最大の悩みなのだろう。
内外メディアは習氏の広東訪問を、トウ小平が改革・開放の大号令をかけた20年前の同省訪問になぞらえて彼の改革派イメージを喧伝(けんでん)した。習氏も「改革・開放の停滞や後退に出口はない」と強調していた。
だが彼の本音は体制崩壊を防ぐために中国共産党の歴史と指導者を称賛、「全党員が共産党政権の道路(路線)、理論、制度への自信を不動にする」(第18回党大会報告)ことにあった。
最大のカギは毛沢東の位置づけにある。レーニンとスターリンの役割を一人で担った毛の存在は、中国では極めて大きい。
トウ小平体制が下した毛の評価は表向き「功績7分、誤り3分」だったが、彼の大躍進政策や文革の惨害は計り知れず、その評価をめぐり国内には大きな断絶がある。これでは「政権の道路や理論」の分裂を到底防げず、ソ連の“二の舞い”を防げない。
そこで習総書記は「改革・開放の30年とそれ以前(毛沢東時代)の間に根本的対立はない」(1月5日の演説)と、毛を信奉する左派に傾斜した“新解釈”を披露。民主と自由を求める内外の改革論者を驚かせた。
以来、習氏の“親毛路線”は鮮明になる一方だ。各地の軍区訪問では毛沢東が発した檄(げき)を連呼して、軍部の掌握を急いでいる。
腐敗撲滅を唱えて開いた規律検査委会議では、王岐山書記に「党中央の決定に背く発言を決して許さない」と言わせて毛沢東流のこわもてぶりを示した。一方、民主諸党派などとの会合では、毛の詩や警句を常用しながら民主の拡大と腐敗撲滅への決意を表明している。
「文章の大家 毛沢東」-2月28日付の党機関紙「人民日報」は1ページをすべて割いて毛沢東の文章を絶賛した。「文章の激しい気勢や、鋭い風刺とユーモア、唐詩や宋詞の典雅さと農民口語が混然とした魅力」等々だ。
今年12月26日は毛沢東生誕120周年になる。習総書記は大方が認める毛の文章力あたりから毛沢東復権を進め、合わせて自身が継承した共産党政権の正統性をアピールしようとしているのかもしれない。
1月12日付本欄で筆者は習近平政権の改革姿勢は「偽装」と評したが、さらにここへきて毛沢東時代への回帰をめざすような動きが相次いでいる。「腐敗撲滅」を口実に「党中央」への異論を厳禁し、「民主」を称揚しながら言論統制を強化、「党の軍隊」を標榜(ひょうぼう)して軍隊に絶対服従を求める-などだ。党中央とは総書記兼中央軍事委主席の習氏に他ならない。いずれも毛沢東の常套(じょうとう)策で、習総書記の口ぶり、物腰も“創業者”に随分似てきた。
「ソ連はなぜ崩壊したか? それはレーニンやスターリンらのソ連共産党の歴史をすべて否定し、ニヒリズムに陥ったからだ。さらに軍隊を党の軍隊から国家の軍隊に変え、党の武装を解いた。だからゴルバチョフ(書記長)が共産党解散を宣言した際に、誰一人立ち上がらなかったのだ!」
中国の著名女性ジャーナリスト、高瑜氏は国内ネットのブログで習総書記が昨年12月の広東省訪問時にこう語ったと記している。習氏は1月後半に開いた党中央規律検査委員会総会でも「ソ連崩壊の教訓を総括した」(同委当局者)。
ソ連は建国74年で崩壊したが、新中国もあと10年で74年になる。この間の中国を導く習氏にとり、ソ連の轍(てつ)をどう避けるかが最大の悩みなのだろう。
内外メディアは習氏の広東訪問を、トウ小平が改革・開放の大号令をかけた20年前の同省訪問になぞらえて彼の改革派イメージを喧伝(けんでん)した。習氏も「改革・開放の停滞や後退に出口はない」と強調していた。
だが彼の本音は体制崩壊を防ぐために中国共産党の歴史と指導者を称賛、「全党員が共産党政権の道路(路線)、理論、制度への自信を不動にする」(第18回党大会報告)ことにあった。
最大のカギは毛沢東の位置づけにある。レーニンとスターリンの役割を一人で担った毛の存在は、中国では極めて大きい。
トウ小平体制が下した毛の評価は表向き「功績7分、誤り3分」だったが、彼の大躍進政策や文革の惨害は計り知れず、その評価をめぐり国内には大きな断絶がある。これでは「政権の道路や理論」の分裂を到底防げず、ソ連の“二の舞い”を防げない。
そこで習総書記は「改革・開放の30年とそれ以前(毛沢東時代)の間に根本的対立はない」(1月5日の演説)と、毛を信奉する左派に傾斜した“新解釈”を披露。民主と自由を求める内外の改革論者を驚かせた。
以来、習氏の“親毛路線”は鮮明になる一方だ。各地の軍区訪問では毛沢東が発した檄(げき)を連呼して、軍部の掌握を急いでいる。
腐敗撲滅を唱えて開いた規律検査委会議では、王岐山書記に「党中央の決定に背く発言を決して許さない」と言わせて毛沢東流のこわもてぶりを示した。一方、民主諸党派などとの会合では、毛の詩や警句を常用しながら民主の拡大と腐敗撲滅への決意を表明している。
「文章の大家 毛沢東」-2月28日付の党機関紙「人民日報」は1ページをすべて割いて毛沢東の文章を絶賛した。「文章の激しい気勢や、鋭い風刺とユーモア、唐詩や宋詞の典雅さと農民口語が混然とした魅力」等々だ。
今年12月26日は毛沢東生誕120周年になる。習総書記は大方が認める毛の文章力あたりから毛沢東復権を進め、合わせて自身が継承した共産党政権の正統性をアピールしようとしているのかもしれない。
ソ連が崩壊したのは、共産党を否定し、軍隊を党の軍隊から国家の軍隊に変え、党の武装を解いたからだと言っているのですね。
それが表向きの理由なのか、党中央政治局常務委員の椅子取りゲームの政局で、軍のお坊ちゃまつながりのお友達等の支援での大逆転勝利の恩に頭が上がらないのか、軍の強硬姿勢勢力に迎合する言動が顕著ですね。
戦争の準備の指令まで出させたのは、北朝鮮の金正恩と同じレベルのテロ国家指導者と言えます。
海洋管理の強化を打ち出した全人代では、軍と政府内の「海監」を擁する国家海洋局や、「魚政」を擁する農業省漁業局などとを調整する機関として「国家海洋委員会」を設立構想が取り上げられているのだそうですね。
2013全人代 習・李新体制 中国「国家海洋委」構想 尖閣など念頭 軍と政府で構成 (3/9 読売朝刊)
【北京=五十嵐文】中国人民解放軍の機関紙・解放軍報(8日付)によると、全国人民代表大会(全人代=国会)に出席している中国軍代表による会議が7日開かれ、海洋管理に関する軍と政府の調整機関「国家海洋委員会」(仮称)の設立構想が浮上した。
中国の海洋防衛は、中国海軍のほか、海洋監視船「海監」を保有する国家海洋局、漁業監視船「漁政」を保有する農業省漁業局など、政府内の複数の部門が担っている。同紙によると、広州軍区の呂丁文副司令官は会議で、「効率的な管理機構を設立すべきだしと主張し、中国共産党、軍、政府の代表が参加して各部門に直接指示を与える「国家海洋委」の設立を提唱。張鳴・戦略計画部長は、軍と政府の調整機関の設立に加え、国防費の中に「軍民融合特別資金」を設け、民間企業・団体との協力も推進すべきだとの考えを示した。
沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本との対立などを念頭に、軍艦艇と公船を一体的に運用できる体制を確立し、海上における圧力を強化する狙いがあるとみられる。
海洋管理をめぐっては、温家宝首相が5日の全人代での政府活動報告で政府と軍の調整を急ぐ考えを示していた。
【北京=五十嵐文】中国人民解放軍の機関紙・解放軍報(8日付)によると、全国人民代表大会(全人代=国会)に出席している中国軍代表による会議が7日開かれ、海洋管理に関する軍と政府の調整機関「国家海洋委員会」(仮称)の設立構想が浮上した。
中国の海洋防衛は、中国海軍のほか、海洋監視船「海監」を保有する国家海洋局、漁業監視船「漁政」を保有する農業省漁業局など、政府内の複数の部門が担っている。同紙によると、広州軍区の呂丁文副司令官は会議で、「効率的な管理機構を設立すべきだしと主張し、中国共産党、軍、政府の代表が参加して各部門に直接指示を与える「国家海洋委」の設立を提唱。張鳴・戦略計画部長は、軍と政府の調整機関の設立に加え、国防費の中に「軍民融合特別資金」を設け、民間企業・団体との協力も推進すべきだとの考えを示した。
沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本との対立などを念頭に、軍艦艇と公船を一体的に運用できる体制を確立し、海上における圧力を強化する狙いがあるとみられる。
海洋管理をめぐっては、温家宝首相が5日の全人代での政府活動報告で政府と軍の調整を急ぐ考えを示していた。
現状でも、「海監」「魚政」が接続水域や日本の領海の航行を繰り返す中、後方から支援する形で近海を航行していて、その艦船に対する海自の艦船の警戒の仕方についての岡田氏の指示を巡って、国会で安倍首相とのバトルがありましたし、中国艦によるロックオンの公開沙汰がありました。
国防費予算の増大も、全人代の話題の一つとして議論を産んでいますが、公船の増強も進行中です。更に、海や空の軍と公船の一体運用を計り活動を強固にしようということです。
日本の警戒を強めるべく体制の強化が望まれることは勿論ですが、一方、ロックオンに関する外交部の報道官が当初示した態度に見られるように、政府と軍との連携に疑問がある現状からは、そのあたりが一体化されることで、軍の暴走を留める安全装置の役割も期待できます。
習近平政権が軍を掌握できていればとの前提条件がつきますが...。どうなんでしょう。
軍の上層部や、老齢者が揃っている党中央政治局常務委員の3年後の交代要員は共青団派が揃っているとされています。
今回は逆転勝利をおさめた習近平、3年後に備えて、軍での地盤固めに競って国防費の増大要求に応じて行くのでしょうか。
日本だけでなく、近隣諸国や、世界平和にとって、迷惑千万な国内事情ですね。
その他も含めた多くの深刻な課題(格差拡大、人権無視、言論弾圧、環境汚染他)が弱点の中国共産党一党支配体制。軍事力への備えは勿論ですが、テロ国家への批判や、抱える弱点の深刻な課題への糾弾といった世界世論形成PRが望まれます。

この花の名前は、リンドウ 撮影場所;六甲高山植物園 (2012年10月撮影)


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