普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐっては、県と国との間の訴訟は一度も勝訴できず、昨年12月に始まった埋め立て工事は着々と進展しているのが現状。
「オール沖縄」の有力者、赤嶺昇県議は 7月 1日の県議会で玉城県政を、「翁長雄志前知事は命をかけて辺野古建設を阻止してきた。ところが玉城県政になって、どんどん辺野古埋め立てが進んでいるように私は感じている」と批判したのだそうです。
そのことと関係があるのかどうか、辺野古移設に反対する根拠について沖縄県の姿勢に変化が見られると指摘しておられるのは、産経新聞の杉本康士那覇支局長。
玉城知事は、「米国は海軍と空軍によって中国・北朝鮮問題に対応することができる」と米海兵隊不要論をウィリアム・ハガティ駐日米大使ら米政府・軍関係者に5月に書簡を送ったのだそうです。
また、記者会見でも「海兵隊の抑止力は全体の一部で、海兵隊のみが抑止力として強調されるものではない。それ以外の戦力でも十分、対処可能なのではないか」と述べているのだと。
玉城氏の理論武装を支えるために発足していたのは、沖縄県の「万国津梁会議」。
しかし、「万国津梁会議」の委員は5人で、いずれも辺野古移設に懐疑的な立場。玉城氏を支持する「オール沖縄」系の県議でさえ「辺野古移設容認の人を入れないと説得力がない」と批判が出るもの。
座長に就任した柳沢協二元内閣官房副長官補は初会合終了後、記者団に普天間飛行場の移設先代替案を提示するか問われ「そんなものできっこない。県知事の権限を超えたことを申し上げるつもりはない」と言い切ったのだそうです。年度末までに計 4回の会合を開く予定だが、報告書をまとめるかどうかも決まっていないのだそうです。
代替案も報告書もまとめないならば、「何のために会議を開くのか分からない」との声が出ていると。
オール沖縄から出始めているの知事批判。支持母体で鬱積した不満は玉城県政を揺るがしかねないと杉本支局長。
月刊正論の記事の後続部分では、会議の内容が非公開である事、玉城氏が米海兵隊の沖縄駐留に理解を示すような発言をした過去(国会議員時代)があることなどが述べられています。
注目に値するのは、沖縄の海兵隊が沖縄に常駐しておらず、世界各地を転々としていることを突いて、沖縄に居る必要がないと玉城氏側が唱えている論点。
防衛省側は、海兵隊はインド太平洋地域全体の案是名を維持する為、国際公共財としての役割を持つ。だからと言って、同盟国を防衛する任務や義務が霧消することはない。1年の1/3を海外での訓練に充てているが、沖縄がきなくさくなったと察知すれば事前に帰ってくると説明しているのだそうです。
尖閣諸島近海での中国「海監」の接続海域・領海への連続侵入が続いています。
抑止力を持つことに迫られていますが、日本単独では難しく、米国の助けが必要な現状です。
その近況のなかで、県民の安全保障強化を求めるのが県知事の重要任務ですが、逆に抑止力削減になる海兵隊退去論を唱える玉城氏。
中国の在福岡領事館の支持も得て知事の座に就いた翁長氏の後継の玉城氏。
中国の「世論戦」戦略に獲りこまれて、日本の防衛力削減に勤めている様に見えるのは、遊爺だけなのでしょうか。
# 冒頭の画像は、「辺野古移設をめぐる提訴を発表する沖縄県の玉城デニー知事(7日午後)
チョウセンゴミシ
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「オール沖縄」の有力者、赤嶺昇県議は 7月 1日の県議会で玉城県政を、「翁長雄志前知事は命をかけて辺野古建設を阻止してきた。ところが玉城県政になって、どんどん辺野古埋め立てが進んでいるように私は感じている」と批判したのだそうです。
そのことと関係があるのかどうか、辺野古移設に反対する根拠について沖縄県の姿勢に変化が見られると指摘しておられるのは、産経新聞の杉本康士那覇支局長。
玉城知事は、「米国は海軍と空軍によって中国・北朝鮮問題に対応することができる」と米海兵隊不要論をウィリアム・ハガティ駐日米大使ら米政府・軍関係者に5月に書簡を送ったのだそうです。
また、記者会見でも「海兵隊の抑止力は全体の一部で、海兵隊のみが抑止力として強調されるものではない。それ以外の戦力でも十分、対処可能なのではないか」と述べているのだと。
玉城氏の理論武装を支えるために発足していたのは、沖縄県の「万国津梁会議」。
【正論9月号】沖縄知事が唱える「海兵隊不要」の危うさ 産経新聞那覇支局長 杉本康士 - 産経ニュース 2019.8.12
※この記事は、月刊「正論9月号」から転載しました。
米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、沖縄県の姿勢が変化している。玉城デニー知事が移設反対の旗を降ろしたわけではない。変化しているのは、辺野古移設に反対する根拠だ。
玉城氏はウィリアム・ハガティ駐日米大使ら米政府・軍関係者に送った5月14日付の書簡で「米国は海軍と空軍によって中国・北朝鮮問題に対応することができる」と米海兵隊不要論を唱えた。同月31日の記者会見でも「海兵隊の抑止力は全体の一部で、海兵隊のみが抑止力として強調されるものではない。それ以外の戦力でも十分、対処可能なのではないか」と述べている。
一連の書簡や発言からうかがえるのは、米軍の抑止力の必要性は認めつつも、軍事合理性の観点から米海兵隊の沖縄駐留は必要ない、したがって米海兵隊がヘリコプターを運用する辺野古の代替施設も必要ないとする認識だ。同様の議論は地元メディアや一部の有識者が展開してきた。しかし、県担当者によると、知事がこうした見解を公式に表明するのは初めてだという。
玉城氏の理論武装を支えるために発足したのが、沖縄県の「万国津梁会議」だ。5月30日に開かれた初会合に提出した資料で、県は会議の論点として「在沖米軍(海兵隊)の駐留の必要性について」と明記した。だが、会議の目的ははっきりしない。座長に就任した柳沢協二元内閣官房副長官補は初会合終了後、記者団に普天間飛行場の移設先代替案を提示するか問われ「そんなものできっこない。県知事の権限を超えたことを申し上げるつもりはない」と言い切った。年度末までに計4回の会合を開く予定だが、報告書をまとめるかどうかも決まっていない。
会議の委員は5人で、柳沢氏のほか、米ジョージ・ワシントン大のマイク・モチヅキ准教授、孫崎享元外務省国際情報局長、沖縄国際大学の野添文彬准教授、琉球大学の山本章子講師が名を連ねる。いずれも辺野古移設に懐疑的な立場だ。それだけに、玉城氏を支持する「オール沖縄」系の県議でさえ「辺野古移設容認の人を入れないと説得力がない」と批判する。
5人は地元紙の琉球新報や沖縄タイムスに頻繁に登場する「おなじみの顔ぶれ」だ。代替案も報告書もまとめないならば、わざわざ会議を開かなくても地元紙や彼らの著作を読むだけで事足りる。玉城氏に同情的な記者からも「何のために会議を開くのか分からない」との声も出ている。
オール沖縄からの知事批判 沖縄県はこれまで、騒音や事件・事故などの「基地被害」や、辺野古埋め立てを進める手続き上の瑕疵を挙げて政府を批判することに重点を置いてきた。だが、国との間の訴訟は一度も勝訴できず、昨年12月に始まった埋め立て工事は着々と進展している。
「翁長雄志前知事は命をかけて辺野古建設を阻止してきた。ところが玉城県政になって、どんどん辺野古埋め立てが進んでいるように私は感じている」
7月1日の県議会で、赤嶺昇県議は玉城県政をこう批判した。赤嶺氏は県議会副議長を務める「オール沖縄」の有力者だ。支持母体で鬱積した不満は玉城県政を揺るがしかねない。
※続きは月刊正論 2019年 09月号でお読みください。
※この記事は、月刊「正論9月号」から転載しました。
米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、沖縄県の姿勢が変化している。玉城デニー知事が移設反対の旗を降ろしたわけではない。変化しているのは、辺野古移設に反対する根拠だ。
玉城氏はウィリアム・ハガティ駐日米大使ら米政府・軍関係者に送った5月14日付の書簡で「米国は海軍と空軍によって中国・北朝鮮問題に対応することができる」と米海兵隊不要論を唱えた。同月31日の記者会見でも「海兵隊の抑止力は全体の一部で、海兵隊のみが抑止力として強調されるものではない。それ以外の戦力でも十分、対処可能なのではないか」と述べている。
一連の書簡や発言からうかがえるのは、米軍の抑止力の必要性は認めつつも、軍事合理性の観点から米海兵隊の沖縄駐留は必要ない、したがって米海兵隊がヘリコプターを運用する辺野古の代替施設も必要ないとする認識だ。同様の議論は地元メディアや一部の有識者が展開してきた。しかし、県担当者によると、知事がこうした見解を公式に表明するのは初めてだという。
玉城氏の理論武装を支えるために発足したのが、沖縄県の「万国津梁会議」だ。5月30日に開かれた初会合に提出した資料で、県は会議の論点として「在沖米軍(海兵隊)の駐留の必要性について」と明記した。だが、会議の目的ははっきりしない。座長に就任した柳沢協二元内閣官房副長官補は初会合終了後、記者団に普天間飛行場の移設先代替案を提示するか問われ「そんなものできっこない。県知事の権限を超えたことを申し上げるつもりはない」と言い切った。年度末までに計4回の会合を開く予定だが、報告書をまとめるかどうかも決まっていない。
会議の委員は5人で、柳沢氏のほか、米ジョージ・ワシントン大のマイク・モチヅキ准教授、孫崎享元外務省国際情報局長、沖縄国際大学の野添文彬准教授、琉球大学の山本章子講師が名を連ねる。いずれも辺野古移設に懐疑的な立場だ。それだけに、玉城氏を支持する「オール沖縄」系の県議でさえ「辺野古移設容認の人を入れないと説得力がない」と批判する。
5人は地元紙の琉球新報や沖縄タイムスに頻繁に登場する「おなじみの顔ぶれ」だ。代替案も報告書もまとめないならば、わざわざ会議を開かなくても地元紙や彼らの著作を読むだけで事足りる。玉城氏に同情的な記者からも「何のために会議を開くのか分からない」との声も出ている。
オール沖縄からの知事批判 沖縄県はこれまで、騒音や事件・事故などの「基地被害」や、辺野古埋め立てを進める手続き上の瑕疵を挙げて政府を批判することに重点を置いてきた。だが、国との間の訴訟は一度も勝訴できず、昨年12月に始まった埋め立て工事は着々と進展している。
「翁長雄志前知事は命をかけて辺野古建設を阻止してきた。ところが玉城県政になって、どんどん辺野古埋め立てが進んでいるように私は感じている」
7月1日の県議会で、赤嶺昇県議は玉城県政をこう批判した。赤嶺氏は県議会副議長を務める「オール沖縄」の有力者だ。支持母体で鬱積した不満は玉城県政を揺るがしかねない。
※続きは月刊正論 2019年 09月号でお読みください。
しかし、「万国津梁会議」の委員は5人で、いずれも辺野古移設に懐疑的な立場。玉城氏を支持する「オール沖縄」系の県議でさえ「辺野古移設容認の人を入れないと説得力がない」と批判が出るもの。
座長に就任した柳沢協二元内閣官房副長官補は初会合終了後、記者団に普天間飛行場の移設先代替案を提示するか問われ「そんなものできっこない。県知事の権限を超えたことを申し上げるつもりはない」と言い切ったのだそうです。年度末までに計 4回の会合を開く予定だが、報告書をまとめるかどうかも決まっていないのだそうです。
代替案も報告書もまとめないならば、「何のために会議を開くのか分からない」との声が出ていると。
オール沖縄から出始めているの知事批判。支持母体で鬱積した不満は玉城県政を揺るがしかねないと杉本支局長。
月刊正論の記事の後続部分では、会議の内容が非公開である事、玉城氏が米海兵隊の沖縄駐留に理解を示すような発言をした過去(国会議員時代)があることなどが述べられています。
注目に値するのは、沖縄の海兵隊が沖縄に常駐しておらず、世界各地を転々としていることを突いて、沖縄に居る必要がないと玉城氏側が唱えている論点。
防衛省側は、海兵隊はインド太平洋地域全体の案是名を維持する為、国際公共財としての役割を持つ。だからと言って、同盟国を防衛する任務や義務が霧消することはない。1年の1/3を海外での訓練に充てているが、沖縄がきなくさくなったと察知すれば事前に帰ってくると説明しているのだそうです。
尖閣諸島近海での中国「海監」の接続海域・領海への連続侵入が続いています。
抑止力を持つことに迫られていますが、日本単独では難しく、米国の助けが必要な現状です。
その近況のなかで、県民の安全保障強化を求めるのが県知事の重要任務ですが、逆に抑止力削減になる海兵隊退去論を唱える玉城氏。
中国の在福岡領事館の支持も得て知事の座に就いた翁長氏の後継の玉城氏。
中国の「世論戦」戦略に獲りこまれて、日本の防衛力削減に勤めている様に見えるのは、遊爺だけなのでしょうか。
# 冒頭の画像は、「辺野古移設をめぐる提訴を発表する沖縄県の玉城デニー知事(7日午後)
チョウセンゴミシ
↓よろしかったら、お願いします。