自民党の新総裁に岸田文雄が選出された。第27代自民党総裁に岸田文雄氏が就任したというニュースは韓国でもすぐに報道された。
総裁選期間の政策討論会で、高市早苗氏が慰安婦問題について、「(韓国は)岸田さんと約束してきたことを守っていただきたい」と発言した場面があった。約束というのが2015年12月28日の慰安婦問題における日韓合意を指している。
日本政府が韓国政府に10億円を拠出し、「日韓間の慰安婦問題が最終的かつ不可逆的な解決されることを確認する」と日韓外相会談後に世界に向けて共同記者発表された。
その時の外務大臣が岸田文雄新総裁。
ところが、この日韓合意を文在寅政権は法的拘束力がないと主張し、約束だった日本大使館前の慰安婦像の撤去はおろか、合意後に韓国内外の慰安婦像は増加した。
日本政府は合意に基づき、韓国政府が設立した元慰安婦を支援する「和解、癒し財団」に10億円を拠出した。その10億円から、生存中の元慰安婦に約1000万円、遺族には約200万円が支払われたが、韓国政府は日韓合意の再交渉を求める韓国の世論を背景に、財団を解散させてしまった。
それだけではなく、岸田新総裁は2015年の外務大臣時代に、韓国にかなりの煮え湯を飲まされている。
慰安婦像は撤去で合意ではなく、移設で譲歩して合意。しかし、今でもソウルの日本大使館前に放置されていますね。
そんな失敗外交交渉の岸田氏が総理大臣で、日本の外交はこれからどうなるのか!
2015年7月に軍艦島(端島)が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産登録された。その過程で、再び韓国が歴史問題を持ち出している。「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた」と登録に反対し、 韓国側は展示資料に「forced labor(強制労働)」の文字を入れろと要求した。
結局、日本政府は韓国の反対を抑えるため、7月5日の世界文化遺産委員会で、「brought against their will and forced to work」(その意思に反して連れて来られ、働かされた)と声明を出した。
韓国の圧力に屈した形だ。
世界遺産登録は無事に済んだが、「forced to work」の表現によって韓国では日本が強制労働を認めたことになってしまった。
以降、強制労働させられている虚偽の反日映画「軍艦島」が作られ、ほとんどの韓国人が知りもしなかった端島が、「強制労働の軍艦島」として一気に有名になってしまった。
日韓間での約束は韓国によって反故にされてきたことが多い。
2021年の5月、茂木外務大臣は慰安婦問題の日韓合意前後の韓国政府の姿勢に対して、「韓国によってゴールポストが常に動かされる状況がある」と発言し、韓国内でも話題になった。
首相になった岸田新総裁は、韓国にどんなメッセージを伝えるのだろうか。
韓国という国家が約束を守らないのは、大人が子供に社会のルールを守る重要さを教育していないからであると立花氏。
日本に住んでいると当たり前のことであるが、そうではない国もある。
この国で息子に教えられたと立花氏。子供に約束を守る大切さを教えないと、国家が約束を守らなくなるということを。
韓国の社会的秩序はお世辞にも良いとは言えないだろう。まず、30分遅れのコリアンタイムというものがある。韓国人は約束の時間からだいたい30分ほど遅れてくるというものだ。
例えば、プライベートな集まりで3時に集まりましょうという約束があったら、2時50分から3時30分位まで昔は許容範囲だった。みんなが30分くらい遅れてくるので、時間通り来る人はいないのである。最近は時間を守る人が多くなったが、20年近く前、筆者が韓国の学校に通っていた時は本当にそんな感じだった。これは文化的なものであったと思うと立花氏。
なぜ、韓国人は約束を守れないのか。韓国の歴史を見ると、この国は中国大陸が「元」の時代、チンギスハーンの時代から大陸の支配を受けていた。大陸と陸続きの朝鮮半島は大陸側の争いごとの影響も受けやすく、常に政治状況が不安定だった。庶民が平和に安心して暮らせる状況ではなく、約束などなんの効力もなかったのだと。
1895年に日清戦争で日本が清に勝って、下関条約によって朝鮮を独立国と認めさせるまで中国の属国だったため、国が自由を奪われていた。
しかも、朱子学に基づいた統治であったため、非常に身分の差が激しく、庶民は教育も受けられずに非常に貧しい暮らしを強いられていた。
歴史を少し紐解いて見てみただけでも、国民の間にルールとか約束とかそういうものは皆無に近かったことが分かる。ただ支配する側と支配される側が存在しただけの辛い歴史であると立花氏。
厄介なことに、李氏朝鮮時代500年の間に儒教の影響を大きく受けており、宗主国以外の国や民族に対しては自国が中華世界の上位の国だと考えている面がある。これは勝手な思い込みだが、いまだに日本やアジア各国に対して韓国人は本音のどこかでそう思っている節がある。だから日本との約束は反故にしてもいいと思っているのだと立花氏。
韓国では、基本的に50:50の対等な関係というものはないのだそうです。必ずどちらかが上でどちらかが下なのだと。
2015年の日韓合意当時、言論では「外交的敗北」だと叫ばれ、日韓基本条約で解決済みの問題に10億円も支払うのか、また韓国に謝罪するのかと、失望する在韓日本人も多かったのだそうです。
初めは複雑な気持ちだったが、その年の8月に安倍総理が発表した戦後70年談話の一節にある「私たちの子孫や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」という部分を読んで、「最終的かつ不可逆的」に合意したのだから、これで良しとしようと思ったと立花さん。
韓国で子育てをする母親の立場としては、安倍総理に対して感謝の気持ちだった。あれから5年が経ち、日韓関係は最悪の状態であるが当分はこのままであろう。天の審判を待つのみであると。
韓国の民族としての宿命はあるとしても、当時の岸田外相が翻弄され続けたことが、自国が中華世界の上位の国だと考えていて、日本との約束は反故にしてもいいと思っている勝手な認識を助長させたのです。
慰安婦合意は、国際外交の取り決めで有るにも関わらず、文書でなく外相同士の口頭という、過去の約束を守らずゴールを動かす韓国に対する大失政の岸田氏。
菅総裁誕生時は、3者の内では、安倍首相の指示で岸田氏への投票者を増やさなければ、ビリだった岸田氏。今回の3者の中でも、最も当選して欲しくなかった岸田氏。
発足直後の支持率が最低の発信。日本を沈没させないかと心配です。
低い岸田内閣支持率、小泉内閣以降最低と調査も | ブルームバーグ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
# 冒頭の画像は、日本大使館前に放置された少女像
ヤナギハナガサと蝶
↓よろしかったら、お願いします。
総裁選期間の政策討論会で、高市早苗氏が慰安婦問題について、「(韓国は)岸田さんと約束してきたことを守っていただきたい」と発言した場面があった。約束というのが2015年12月28日の慰安婦問題における日韓合意を指している。
日本政府が韓国政府に10億円を拠出し、「日韓間の慰安婦問題が最終的かつ不可逆的な解決されることを確認する」と日韓外相会談後に世界に向けて共同記者発表された。
その時の外務大臣が岸田文雄新総裁。
ところが、この日韓合意を文在寅政権は法的拘束力がないと主張し、約束だった日本大使館前の慰安婦像の撤去はおろか、合意後に韓国内外の慰安婦像は増加した。
日本政府は合意に基づき、韓国政府が設立した元慰安婦を支援する「和解、癒し財団」に10億円を拠出した。その10億円から、生存中の元慰安婦に約1000万円、遺族には約200万円が支払われたが、韓国政府は日韓合意の再交渉を求める韓国の世論を背景に、財団を解散させてしまった。
それだけではなく、岸田新総裁は2015年の外務大臣時代に、韓国にかなりの煮え湯を飲まされている。
慰安婦像は撤去で合意ではなく、移設で譲歩して合意。しかし、今でもソウルの日本大使館前に放置されていますね。
そんな失敗外交交渉の岸田氏が総理大臣で、日本の外交はこれからどうなるのか!
外相時代、韓国に翻弄された岸田新総裁は韓国にどう向き合うか 韓国人が約束を守らないのは、大人が子供に大切さを教えないため(1/4) | JBpress (ジェイビープレス) 2021.10.1(金) 立花 志音
自民党の新総裁に岸田文雄が選出された。今後の組閣人事で政権としての方向性が見えると思われるが、中国や台湾を巡る問題、また韓国との関係改善にどう取り組むのか、周辺国の注目が集まっている。韓国では新総裁の誕生をどう見ているのだろうか。 (立花 志音:在韓ライター)
第27代自民党総裁に岸田文雄氏が就任したというニュースは韓国でもすぐに報道された。岸田新総裁は、韓国では慰安婦合意を主導した人物として知られている。韓国では、冷え込んだ日韓関係に変化があるか、改善するかといった論議を始める人もいるが、首相が変わったからと言って日韓関係が変わることはないだろう。
総裁選期間の政策討論会で、候補者の一人であった高市早苗氏が慰安婦問題について、「(韓国は)岸田さんと約束してきたことを守っていただきたい」と発言した場面があった。
高市氏が話した約束というのが2015年12月28日の慰安婦問題における日韓合意を指している。この合意は両国間で2014年の4月から交渉が始まり日本政府が韓国政府に10億円を拠出し、「日韓間の慰安婦問題が最終的かつ不可逆的な解決されることを確認する」と日韓外相会談後に世界に向けて共同記者発表された。
その当時の外務大臣が岸田文雄新総裁である。
ところが、この日韓合意を文在寅政権は法的拘束力がないと主張し、約束だった日本大使館前の慰安婦像の撤去はおろか、合意後に韓国内外の慰安婦像は増加した。
日本政府は合意に基づき、韓国政府が設立した元慰安婦を支援する「和解、癒し財団」に10億円を拠出した。その10億円から、生存中の元慰安婦に約1000万円、遺族には約200万円が支払われたが、韓国政府は日韓合意の再交渉を求める韓国の世論を背景に、財団を解散させてしまった。韓国内では、募金で集めて10億円を日本に返却し、合意を撤回しようと活動する団体もあったが、お金が返還された事実はなかった。
それだけではなく、岸田新総裁は2015年の外務大臣時代に、韓国にかなりの煮え湯を飲まされている。
岸田外相時代、軍艦島の世界文化遺産登録で何が起きたか
同年7月に軍艦島(端島)が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産登録された。その過程で、再び韓国が歴史問題を持ち出している。「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた」と登録に反対し、 韓国側は展示資料に「forced labor(強制労働)」の文字を入れろと要求した。
さらに、同年6月21日の日韓外相会談において遺産登録に協力すると一度合意しておきながら、 もめにもめて登録決定も7月4日から5日に先送りされた。
結局、日本政府は韓国の反対を抑えるため、7月5日の世界文化遺産委員会で、「brought against their will and forced to work」(その意思に反して連れて来られ、働かされた)と声明を出した。「forced labor」ほど強制力のあることばではないが、韓国の圧力に屈した形だ。
世界遺産登録は無事に済んだが、「forced to work」の表現によって韓国では日本が強制労働を認めたことになってしまった。当時の岸田外務大臣は「forced to work」に強制労働の意味はないと説明したが効果はなかった。
以降、端島で朝鮮半島出身者が強制労働させられている反日映画「軍艦島」が作られ、多くの芸能人や反日活動家が端島を訪れるテレビ番組が放送された。ほとんどの韓国人が知りもしなかった端島が、「強制労働の軍艦島」として一気に有名になってしまったのだ。
日韓間での約束は韓国によって反故にされてきたことが多い。
2021年の5月、茂木外務大臣は慰安婦問題の日韓合意前後の韓国政府の姿勢に対して、「韓国によってゴールポストが常に動かされる状況がある」と発言し、韓国内でも話題になった。
岸田新総裁が首相になった際には、韓国にどんなメッセージを伝えるのだろうか。
子供に気づかされた、韓国人が約束を守らない本質的な理由
韓国という国家が約束を守らないのは、大人が子供に社会のルールを守る重要さを教育していないからである。
「ママは日本にいる時は信号とかちゃんと守るのに、韓国にいるとどうして守らないの?」
これは息子が小学2年生の時、息子の手を引いて横断歩道のない車道を走って横断した直後の発言であった。知らず知らずのうちにコリアナイズされていた自分にはっとした。5歳まで日本で育った息子は率直な疑問を躊躇することなく、そして容赦なく母親に投げかけてくる。
時間を守る、列に横入りしない、信号を無視しない、公共の場所をきれいに使う、道で唾を吐かない、ポイ捨てしない──。いつも日本を敵視し、比較対象で優位に立とうとするこの国のマナーの悪さを上げるとキリがない。
日本に住んでいると当たり前のことであるが、そうではない国もある。
大人になるとズルくなって、周りがいい加減だと自分たちも流されていく。子供は素直でいつも鋭い視線で物事を見つめている。
この時、筆者はこの国で息子に教えられた。子供に約束を守る大切さを教えないと、国家が約束を守らなくなるということを。
以前は「子供の教育が国家の未来を作る」というような言葉を聞いても、どこかで「風が吹けば桶屋が儲かる」的な誇大表現だと思っていた。しかし、その日を境にその言葉はリアルな自分自身の問題になり、今日まで3人の子供たちに真剣に向き合ってきた。
韓国の社会的秩序はお世辞にも良いとは言えないだろう。まず、30分遅れのコリアンタイムというものがある。韓国人は約束の時間からだいたい30分ほど遅れてくるというものだ。
例えば、プライベートな集まりで3時に集まりましょうという約束があったら、2時50分から3時30分位まで昔は許容範囲だった。みんなが30分くらい遅れてくるので、時間通り来る人はいないのである。最近は時間を守る人が多くなったが、20年近く前、筆者が韓国の学校に通っていた時は本当にそんな感じだった。これは文化的なものであったと思う。
対等な関係性が存在しない韓国
なぜ、韓国人は約束を守れないのか。韓国の歴史を見ると、この国は中国大陸が「元」の時代、チンギスハーンの時代から大陸の支配を受けていた。大陸と陸続きの朝鮮半島は大陸側の争いごとの影響も受けやすく、常に政治状況が不安定だった。庶民が平和に安心して暮らせる状況ではなく、約束などなんの効力もなかったのだ。
1895年に日清戦争で日本が清に勝って、下関条約によって朝鮮を独立国と認めさせるまで中国の属国だったため、国が自由を奪われていた。
朝鮮時代は500年続いたが、両班(リャンバン)と呼ばれる貴族たちの権力闘争の時代だった。王でさえも貴族たちの勢力争いには手を焼き、王よりも貴族たちの勢力の方が強かった時期も多い。
しかも、朱子学に基づいた統治であったため、非常に身分の差が激しく、庶民は教育も受けられずに非常に貧しい暮らしを強いられていた。そのため、江戸時代のように庶民文化が花咲くことはほとんどなかった。
このように歴史を少し紐解いて見てみただけでも、国民の間にルールとか約束とかそういうものは皆無に近かったことが分かる。ただ支配する側と支配される側が存在しただけの辛い歴史である。
そして厄介なことに、李氏朝鮮時代500年の間に儒教の影響を大きく受けており、宗主国以外の国や民族に対しては自国が中華世界の上位の国だと考えている面がある。これは勝手な思い込みだが、いまだに日本やアジア各国に対して韓国人は本音のどこかでそう思っている節がある。だから日本との約束は反故にしてもいいと思っているのだ。
韓国では、基本的に50:50の対等な関係というものはない。必ずどちらかが上でどちらかが下である。その判断基準は年齢であることが多いが、兵役で軍隊に行った場合は、年齢に関係なく入隊が一日でも早い者が除隊の日まで先輩でその上下関係は絶対である。
もちろん、すべての韓国人が時間にルーズで約束を守らない人なわけではない。実際に筆者の義両親はきちっと約束を守る人で、幼い子供たちと小さな約束をしても必ず守ってくれる。念のため、我が家の名誉の為に記載しておきたい。
2015年の日韓合意当時、言論では「外交的敗北」だと叫ばれ、日韓基本条約で解決済みの問題に10億円も支払うのか、また韓国に謝罪するのかと、失望する在韓日本人も多かった。
筆者も初めは複雑な気持ちだったが、その年の8月に安倍総理が発表した戦後70年談話の一節にある「私たちの子孫や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」という部分を読んで、「最終的かつ不可逆的」に合意したのだから、これで良しとしようと思った。
韓国で子育てをする母親の立場としては、安倍総理に対して感謝の気持ちだった。あれから5年が経ち、日韓関係は最悪の状態であるが当分はこのままであろう。天の審判を待つのみである。
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立花 志音(たちばなしおん)
1977年生まれ 東洋英和女学院大学短期大学部キリスト教思想科卒業後、損保勤務を経てソウルに留学。2005年韓国で出会いの夫と結婚。現在2男1女を育てながら日本人が見る韓国をライターとして韓国内で活動中。
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自民党の新総裁に岸田文雄が選出された。今後の組閣人事で政権としての方向性が見えると思われるが、中国や台湾を巡る問題、また韓国との関係改善にどう取り組むのか、周辺国の注目が集まっている。韓国では新総裁の誕生をどう見ているのだろうか。 (立花 志音:在韓ライター)
第27代自民党総裁に岸田文雄氏が就任したというニュースは韓国でもすぐに報道された。岸田新総裁は、韓国では慰安婦合意を主導した人物として知られている。韓国では、冷え込んだ日韓関係に変化があるか、改善するかといった論議を始める人もいるが、首相が変わったからと言って日韓関係が変わることはないだろう。
総裁選期間の政策討論会で、候補者の一人であった高市早苗氏が慰安婦問題について、「(韓国は)岸田さんと約束してきたことを守っていただきたい」と発言した場面があった。
高市氏が話した約束というのが2015年12月28日の慰安婦問題における日韓合意を指している。この合意は両国間で2014年の4月から交渉が始まり日本政府が韓国政府に10億円を拠出し、「日韓間の慰安婦問題が最終的かつ不可逆的な解決されることを確認する」と日韓外相会談後に世界に向けて共同記者発表された。
その当時の外務大臣が岸田文雄新総裁である。
ところが、この日韓合意を文在寅政権は法的拘束力がないと主張し、約束だった日本大使館前の慰安婦像の撤去はおろか、合意後に韓国内外の慰安婦像は増加した。
日本政府は合意に基づき、韓国政府が設立した元慰安婦を支援する「和解、癒し財団」に10億円を拠出した。その10億円から、生存中の元慰安婦に約1000万円、遺族には約200万円が支払われたが、韓国政府は日韓合意の再交渉を求める韓国の世論を背景に、財団を解散させてしまった。韓国内では、募金で集めて10億円を日本に返却し、合意を撤回しようと活動する団体もあったが、お金が返還された事実はなかった。
それだけではなく、岸田新総裁は2015年の外務大臣時代に、韓国にかなりの煮え湯を飲まされている。
岸田外相時代、軍艦島の世界文化遺産登録で何が起きたか
同年7月に軍艦島(端島)が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産登録された。その過程で、再び韓国が歴史問題を持ち出している。「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた」と登録に反対し、 韓国側は展示資料に「forced labor(強制労働)」の文字を入れろと要求した。
さらに、同年6月21日の日韓外相会談において遺産登録に協力すると一度合意しておきながら、 もめにもめて登録決定も7月4日から5日に先送りされた。
結局、日本政府は韓国の反対を抑えるため、7月5日の世界文化遺産委員会で、「brought against their will and forced to work」(その意思に反して連れて来られ、働かされた)と声明を出した。「forced labor」ほど強制力のあることばではないが、韓国の圧力に屈した形だ。
世界遺産登録は無事に済んだが、「forced to work」の表現によって韓国では日本が強制労働を認めたことになってしまった。当時の岸田外務大臣は「forced to work」に強制労働の意味はないと説明したが効果はなかった。
以降、端島で朝鮮半島出身者が強制労働させられている反日映画「軍艦島」が作られ、多くの芸能人や反日活動家が端島を訪れるテレビ番組が放送された。ほとんどの韓国人が知りもしなかった端島が、「強制労働の軍艦島」として一気に有名になってしまったのだ。
日韓間での約束は韓国によって反故にされてきたことが多い。
2021年の5月、茂木外務大臣は慰安婦問題の日韓合意前後の韓国政府の姿勢に対して、「韓国によってゴールポストが常に動かされる状況がある」と発言し、韓国内でも話題になった。
岸田新総裁が首相になった際には、韓国にどんなメッセージを伝えるのだろうか。
子供に気づかされた、韓国人が約束を守らない本質的な理由
韓国という国家が約束を守らないのは、大人が子供に社会のルールを守る重要さを教育していないからである。
「ママは日本にいる時は信号とかちゃんと守るのに、韓国にいるとどうして守らないの?」
これは息子が小学2年生の時、息子の手を引いて横断歩道のない車道を走って横断した直後の発言であった。知らず知らずのうちにコリアナイズされていた自分にはっとした。5歳まで日本で育った息子は率直な疑問を躊躇することなく、そして容赦なく母親に投げかけてくる。
時間を守る、列に横入りしない、信号を無視しない、公共の場所をきれいに使う、道で唾を吐かない、ポイ捨てしない──。いつも日本を敵視し、比較対象で優位に立とうとするこの国のマナーの悪さを上げるとキリがない。
日本に住んでいると当たり前のことであるが、そうではない国もある。
大人になるとズルくなって、周りがいい加減だと自分たちも流されていく。子供は素直でいつも鋭い視線で物事を見つめている。
この時、筆者はこの国で息子に教えられた。子供に約束を守る大切さを教えないと、国家が約束を守らなくなるということを。
以前は「子供の教育が国家の未来を作る」というような言葉を聞いても、どこかで「風が吹けば桶屋が儲かる」的な誇大表現だと思っていた。しかし、その日を境にその言葉はリアルな自分自身の問題になり、今日まで3人の子供たちに真剣に向き合ってきた。
韓国の社会的秩序はお世辞にも良いとは言えないだろう。まず、30分遅れのコリアンタイムというものがある。韓国人は約束の時間からだいたい30分ほど遅れてくるというものだ。
例えば、プライベートな集まりで3時に集まりましょうという約束があったら、2時50分から3時30分位まで昔は許容範囲だった。みんなが30分くらい遅れてくるので、時間通り来る人はいないのである。最近は時間を守る人が多くなったが、20年近く前、筆者が韓国の学校に通っていた時は本当にそんな感じだった。これは文化的なものであったと思う。
対等な関係性が存在しない韓国
なぜ、韓国人は約束を守れないのか。韓国の歴史を見ると、この国は中国大陸が「元」の時代、チンギスハーンの時代から大陸の支配を受けていた。大陸と陸続きの朝鮮半島は大陸側の争いごとの影響も受けやすく、常に政治状況が不安定だった。庶民が平和に安心して暮らせる状況ではなく、約束などなんの効力もなかったのだ。
1895年に日清戦争で日本が清に勝って、下関条約によって朝鮮を独立国と認めさせるまで中国の属国だったため、国が自由を奪われていた。
朝鮮時代は500年続いたが、両班(リャンバン)と呼ばれる貴族たちの権力闘争の時代だった。王でさえも貴族たちの勢力争いには手を焼き、王よりも貴族たちの勢力の方が強かった時期も多い。
しかも、朱子学に基づいた統治であったため、非常に身分の差が激しく、庶民は教育も受けられずに非常に貧しい暮らしを強いられていた。そのため、江戸時代のように庶民文化が花咲くことはほとんどなかった。
このように歴史を少し紐解いて見てみただけでも、国民の間にルールとか約束とかそういうものは皆無に近かったことが分かる。ただ支配する側と支配される側が存在しただけの辛い歴史である。
そして厄介なことに、李氏朝鮮時代500年の間に儒教の影響を大きく受けており、宗主国以外の国や民族に対しては自国が中華世界の上位の国だと考えている面がある。これは勝手な思い込みだが、いまだに日本やアジア各国に対して韓国人は本音のどこかでそう思っている節がある。だから日本との約束は反故にしてもいいと思っているのだ。
韓国では、基本的に50:50の対等な関係というものはない。必ずどちらかが上でどちらかが下である。その判断基準は年齢であることが多いが、兵役で軍隊に行った場合は、年齢に関係なく入隊が一日でも早い者が除隊の日まで先輩でその上下関係は絶対である。
もちろん、すべての韓国人が時間にルーズで約束を守らない人なわけではない。実際に筆者の義両親はきちっと約束を守る人で、幼い子供たちと小さな約束をしても必ず守ってくれる。念のため、我が家の名誉の為に記載しておきたい。
2015年の日韓合意当時、言論では「外交的敗北」だと叫ばれ、日韓基本条約で解決済みの問題に10億円も支払うのか、また韓国に謝罪するのかと、失望する在韓日本人も多かった。
筆者も初めは複雑な気持ちだったが、その年の8月に安倍総理が発表した戦後70年談話の一節にある「私たちの子孫や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」という部分を読んで、「最終的かつ不可逆的」に合意したのだから、これで良しとしようと思った。
韓国で子育てをする母親の立場としては、安倍総理に対して感謝の気持ちだった。あれから5年が経ち、日韓関係は最悪の状態であるが当分はこのままであろう。天の審判を待つのみである。
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立花 志音(たちばなしおん)
1977年生まれ 東洋英和女学院大学短期大学部キリスト教思想科卒業後、損保勤務を経てソウルに留学。2005年韓国で出会いの夫と結婚。現在2男1女を育てながら日本人が見る韓国をライターとして韓国内で活動中。
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2015年7月に軍艦島(端島)が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産登録された。その過程で、再び韓国が歴史問題を持ち出している。「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた」と登録に反対し、 韓国側は展示資料に「forced labor(強制労働)」の文字を入れろと要求した。
結局、日本政府は韓国の反対を抑えるため、7月5日の世界文化遺産委員会で、「brought against their will and forced to work」(その意思に反して連れて来られ、働かされた)と声明を出した。
韓国の圧力に屈した形だ。
世界遺産登録は無事に済んだが、「forced to work」の表現によって韓国では日本が強制労働を認めたことになってしまった。
以降、強制労働させられている虚偽の反日映画「軍艦島」が作られ、ほとんどの韓国人が知りもしなかった端島が、「強制労働の軍艦島」として一気に有名になってしまった。
日韓間での約束は韓国によって反故にされてきたことが多い。
2021年の5月、茂木外務大臣は慰安婦問題の日韓合意前後の韓国政府の姿勢に対して、「韓国によってゴールポストが常に動かされる状況がある」と発言し、韓国内でも話題になった。
首相になった岸田新総裁は、韓国にどんなメッセージを伝えるのだろうか。
韓国という国家が約束を守らないのは、大人が子供に社会のルールを守る重要さを教育していないからであると立花氏。
日本に住んでいると当たり前のことであるが、そうではない国もある。
この国で息子に教えられたと立花氏。子供に約束を守る大切さを教えないと、国家が約束を守らなくなるということを。
韓国の社会的秩序はお世辞にも良いとは言えないだろう。まず、30分遅れのコリアンタイムというものがある。韓国人は約束の時間からだいたい30分ほど遅れてくるというものだ。
例えば、プライベートな集まりで3時に集まりましょうという約束があったら、2時50分から3時30分位まで昔は許容範囲だった。みんなが30分くらい遅れてくるので、時間通り来る人はいないのである。最近は時間を守る人が多くなったが、20年近く前、筆者が韓国の学校に通っていた時は本当にそんな感じだった。これは文化的なものであったと思うと立花氏。
なぜ、韓国人は約束を守れないのか。韓国の歴史を見ると、この国は中国大陸が「元」の時代、チンギスハーンの時代から大陸の支配を受けていた。大陸と陸続きの朝鮮半島は大陸側の争いごとの影響も受けやすく、常に政治状況が不安定だった。庶民が平和に安心して暮らせる状況ではなく、約束などなんの効力もなかったのだと。
1895年に日清戦争で日本が清に勝って、下関条約によって朝鮮を独立国と認めさせるまで中国の属国だったため、国が自由を奪われていた。
しかも、朱子学に基づいた統治であったため、非常に身分の差が激しく、庶民は教育も受けられずに非常に貧しい暮らしを強いられていた。
歴史を少し紐解いて見てみただけでも、国民の間にルールとか約束とかそういうものは皆無に近かったことが分かる。ただ支配する側と支配される側が存在しただけの辛い歴史であると立花氏。
厄介なことに、李氏朝鮮時代500年の間に儒教の影響を大きく受けており、宗主国以外の国や民族に対しては自国が中華世界の上位の国だと考えている面がある。これは勝手な思い込みだが、いまだに日本やアジア各国に対して韓国人は本音のどこかでそう思っている節がある。だから日本との約束は反故にしてもいいと思っているのだと立花氏。
韓国では、基本的に50:50の対等な関係というものはないのだそうです。必ずどちらかが上でどちらかが下なのだと。
2015年の日韓合意当時、言論では「外交的敗北」だと叫ばれ、日韓基本条約で解決済みの問題に10億円も支払うのか、また韓国に謝罪するのかと、失望する在韓日本人も多かったのだそうです。
初めは複雑な気持ちだったが、その年の8月に安倍総理が発表した戦後70年談話の一節にある「私たちの子孫や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」という部分を読んで、「最終的かつ不可逆的」に合意したのだから、これで良しとしようと思ったと立花さん。
韓国で子育てをする母親の立場としては、安倍総理に対して感謝の気持ちだった。あれから5年が経ち、日韓関係は最悪の状態であるが当分はこのままであろう。天の審判を待つのみであると。
韓国の民族としての宿命はあるとしても、当時の岸田外相が翻弄され続けたことが、自国が中華世界の上位の国だと考えていて、日本との約束は反故にしてもいいと思っている勝手な認識を助長させたのです。
慰安婦合意は、国際外交の取り決めで有るにも関わらず、文書でなく外相同士の口頭という、過去の約束を守らずゴールを動かす韓国に対する大失政の岸田氏。
菅総裁誕生時は、3者の内では、安倍首相の指示で岸田氏への投票者を増やさなければ、ビリだった岸田氏。今回の3者の中でも、最も当選して欲しくなかった岸田氏。
発足直後の支持率が最低の発信。日本を沈没させないかと心配です。
低い岸田内閣支持率、小泉内閣以降最低と調査も | ブルームバーグ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
# 冒頭の画像は、日本大使館前に放置された少女像
ヤナギハナガサと蝶
↓よろしかったら、お願いします。