斉藤豊作の城（ヴェヌヴェル城）

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城で我々を出迎えてくれたのは人なつこい顔をしたシェパード犬だった。勿論招き入れてくれる訳はなく門番役なのだろうが寂しかったのかシッポを振って愛想を振りまいていた。
城は堀に囲まれた本格的な物で館ではなく間違いなく城であった。
14世紀に作られたこの城を斉藤豊作が買い取ったときの値段が50万フランだったという。当時パリ万博が開催されていたころでエッフェル塔の建造費が650万フランだと言うから、エッフェル塔の一割近い金額なのだ。最もその値段は城だけではなく城に付随した領地７５ヘクタールも含まれて居たのだから城主になっただけではなく領主になったと言うことだ。
斉藤豊作の城（ヴェヌヴェル城）には城下町はない。一番あとに掲載してある写真は城の背後から写した物で、ご覧の通り周囲に家は一軒もない。