アビニョンに来たら、サン・ベネセ橋は見過ごせません。
この橋は、橋自体よりも「アビニョンの橋の上で」という歌で有名です。
ローヌ河に架かった12世紀ごろに作られた石造りの橋ですが、
何故か途中で壊れたまま放置されています。
橋の先端まで行きましたが、向こう側へは渡れない、橋の役目をしていない橋です。
橋の幅もそれほど広くはなく、途中で狭く縊れていたりしています。
橋の取り付け部分は橋の幅より狭い入り口になっていて、
この橋は建設当初から変わった構造の橋でした。
おそらく橋の通行料を取り損なわないように、入り口を狭めていたのでしょう。
橋が流されても再建されなかったのは、修理代が通行料では賄えない、
と言う計算があったからではないでしょうか?