そもそもはアビニョンに寄り道して昼ご飯を食べよう、と言う事だったのだから、
ぶらぶら歩きながらレストランを物色していた。
道路脇で中年のご夫婦が寿司を食べている。
「美味しいですか?」と聞くと、「美味しいよ」、と言う答えだった。
メニューにはいろいろ書いてあってどれにしようかと考えていたら、
くだんのご夫婦が我々の食べているのはこれだよ、とメニューを指で示してくれた。
ミニ寿司というのがそれだった。
ミニと行っても結構なボリュームだった。
味の方は美味しいとは言えないが、フランスで食べる寿司なのだから、まあ、合格点だろう。
この親切はご夫婦は、ゲストハウスをやっていると言って、名刺をくれた。
見るとシャンブルドットのオーナーだった。
私が今度来た時に止めて欲しい、宿泊料は幾らくらいですか? と聞くと
只で良い、と言う。
本当に只ですか? と私。 友達だから只だよ、と件のご夫婦、
次回には是非行きたいものだ。勿論宿代は払うつもりですが。