この花の本名は「待宵草」です。
なぜか月見草と呼ばれることが多いのですが、
本当の月見草は薄いピンクの丈の低い小さな花です。
なぜ待宵草が月見草と言われたのかというと
ひろめたのは太宰治らしいのです。
太宰治の富嶽百景に「富士には月見草がよく似合う」
の一文があってこれで世間の人が間違った名前を
覚え込んでしまったのでしょう。
太宰が嘘をついたのではなく、太宰がこの花の名を尋ねたときに
間違った名を教えられたのでしょう。
私が編集者なら、間違いを校正段階で見つけて、
正しい花の名にしたのに・・・・
「月には待宵草がよく似合う」でも悪くないですからね。