半世紀以上昔のラジオです。
五球というのは真空管を5本使って居ると言う意味で、当時としては中級の上、という感じでしょうか?
放送局のアンテナから放出される電波の強さの変化を音の振動に変換して放送を聞くAMと言う方式のラジオです。短波・中波・長波の電波の種類のうちの中波を使って居ます。
真空管式のラジオは今では作られて居ません.全てトランジスター式のラジオです。真空管式ラジオでは、真空管の役割分担は、整流管で交流の電流を直流に直します。検波管で電波の強弱を捉え、増幅管で強弱を増幅し、出力管でスピーカーを動かす電流にします。
放送局を選ぶのはバリアブルコンデンサーという機械で、アルミの板を多数並べて、電気容量を変化させ特定の周波数と同調させるのです。
これら一連の工程がラジオの内部を覗くと目に見えるのです。
トランジスターラジオでは基板に部品が付いているのが見えるだけで、どの部分が何の操作をしているのか分かりません。
写真のラジオは今でもちゃんと作動します。
私の宝物です。