絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

純朴なお嬢さん

2006-08-06 00:41:20 | Weblog
四万温泉・田村旅館で部屋まで案内してくれた女性。
未だ慣れていないのか、真摯な物腰は好感持てるのだが、応対に余裕がないから、部屋まで行く間に館内の案内と説明をしてくれるのが、暗記したマニュアルを一言も言い間違えないように、と言う一所懸命さが伝わってきて、痛々しい感じもした。
でも仕事熱心で良い子だった。
お礼に手作りの七宝のブローチを上げたら、「私、こうゆうの初めてで、どう使うのか分からない。」と言う。
ピンの外し方、付け方を教えて上げる。
凄く喜んでくれて感じ良かったです。
でも、その直ぐ後、エレベーターで乗り合わせたら、「お客さん、何階ですか?」と、聞かれた。顔を覚えて貰えなかったらしい。少しガッカリ。

四万温泉田村旅館

2006-08-05 23:10:34 | Weblog
四万温泉に出掛けた。
60数年ぶりの田村旅館である。
私が小学校に上がる前には、祖父や祖母、母や妹と足繁く行った事を憶えている。別荘など持てる身分ではないが、四万温泉や熱海温泉には毎月のように出掛けていた。食糧難の東京から逃れて、四万に来ると、何故かメロンパンが買えたのを憶えている。
四万は今のように開けた温泉場ではなく、湯治場の雰囲気が残っていて、行くとしばらくは滞在していた。
ヤマカガシに出会ったり、タクシーが急停車して私が前の座席に飛び込んだ、なんて事を憶えている。
四万温泉は田村が常宿であった。
熱海行くと大野屋に泊まった。
ここの大浴場は子供心には巨大な浴場で湯煙で向こうが見渡せないと言う記憶があったが、長じてから再訪してみたらそれほどの大きさではなかった。
熱海に行くと何故かカステラが買えた。
私の幼少の頃の記憶には、おやつの事が強烈に刻み込まれている。





凱旋門遠望

2006-08-04 06:39:39 | Weblog
パリの道は放射状に造られていますから、これほど遠方が見えるというのは珍しいのです。
エッフェル塔や、サクレクール寺院は高い所だから見えますが、普通はせいぜい1kmで次の放射状になるロータリーに行き当たり、そこから先の視界は建物で遮られてしまうのです。
今立っているのがルーブル美術館の中庭とチェルリー公園の境目辺りですから、チェルリー公園~コンコルド広場~シャンゼリゼ通り~凱旋門迄が見渡せていることになります。おそらく2km位はあるのではないでしょうか?
(*地図で測ったら約3kmでした。)
凱旋門の手前に見えるオベリスクがコンコルド広場に建っているエジプトから送られたという石の塔です。
凱旋門は巨大なロータリーに成っていて、その中心に凱旋門があります。
此処を車で通過できれば、パリでの運転は免許皆伝です。
SNCFがストライキの時などは、この凱旋門のロータリーを通過するのに、30分は掛かるそうです。にっちもさっちもいかない大渋滞になるそうです。

遠足の子供達

2006-08-03 06:26:39 | Weblog
セーヌに架かる橋には色んなグレード?が有って、石のガッチリした幅広で金ぴかなコンコルド橋やアレクサンドル3世橋もあればこの橋のように人道専用で木の踏み板なんて言うのもあります。
オルセー前のレストラン船の脇に架かっています。この橋を渡ってチュイルリー公園に行く途中で先生に引率された子供達とすれ違いました。
子供って何処の国の子も可愛いけど、フランスの子供達は特に可愛いです。
人懐っこくて、笑いかけてきたりする子が多いし、人種の坩堝(るつぼ)ですから色んな肌の色、髪の色の子が居るし、個性的なファッションも見る目を楽しませてくれます。

セーヌの古本屋さん

2006-08-02 06:29:44 | Weblog
パリ名物、セーヌ川の擁壁にへばりついている古本屋です。
セーヌの両岸にかなりの長さで続いています。
ガラクタとかどうしょうもない汚れた本を並べている店もあれば、新本をびっしり並べている店もあります。
これらのお店は営業を終えると、店をトタンの扉で閉め切って鍵を掛けそのまま川岸に置いてあります。
パリはかなり治安の良くない街ですから、希少本などは置いては置けないでしょうね。
ご覧のように、パリ名所の写真を並べたりして観光客にアピールしている店もあります。
セーヌの古本屋が世界的に有名になっているから、覗きに来るツーリストも多いのでしょう。
偶々二枚とも土産物屋風の店をお見せしてしまいましたが、半数以上は由緒正しい?古本さんです。
営業権が売買されているのか、アラブ人の店主も何人か見かけました。
フランスでは中国系の人に次いでアラブ系の商人の進出が目立つように思えます。






夏本番 水彩・ハガキ

2006-08-01 10:59:37 | Weblog
8月になった!
梅雨も明けた!
鬼灯市も終わった!

と言う訳で夏の絵を描きました。
今日はフランスパリから日本情緒の絵にしてみました。

隅田川の花火は、おそらく人出でも、打ち上げる花火の数でも、日本一だろうと思いますが、川幅も狭いし、人家も密集しているから尺玉とかの大物は打ち上げる事が出来ないようです。
地方の花火大会だと尺玉が上がった時の、ズシンと腹に響く音と、満天を覆い尽くす巨大な花火の傘には感動しますね。
私の好みから言うと一番好きななのは、熱海の花火です。
頻繁にやるから、見逃したら次の回があるし、海に反射する花火の色彩と、背後の山に木霊する音との相乗効果がとても素敵です。
それと予算の関係か、温泉宿の営業政策の絡みか、打ち上げている時間が30分と太く・短くと言う運営も好ましいです。
打ち上げ花火の真下にいて首が痛くなるのを我慢するのは30分が限界ですからね。
隅田川の花火は人混みを避けると離れた所の方がゆっくり鑑賞できるから、目線は水平に近い角度なので、首に掛かる負担は少ないです。

鬼灯(ホオズキ)は水彩で描くには手頃なモチーフです。入谷の鬼灯市で買って、庭に降ろしたのが段々増えていたのですが、今年は何故か芽を出してくれませんでした。
私は鬼灯を鳴らす事は出来ませんが、いまの子供達も余り鬼灯を鳴らして遊んだりはしないみたいですね。
鳴らし方教えてくれる方はおいでになりませんかねぇ?


水彩とクレヨン



水彩