毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

60の手習い、60の反抗期 (!?)、人生ここからがスタートさ♪

2023年01月14日 18時22分54秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見
のっけから私事で恐縮ですが、貴秋は昨年7月で60歳になりました。

還暦ですよ、還暦。。。信じらんない

以前勤めていたある旅館に 「還暦セット」 みたいなのが常備されていまして、光沢ある布で作った赤いちゃんちゃんこと赤い座布団、あと大黒様の頭巾みたいなのもあったかな? 還暦祝いでお見えになったお客様などにお出ししていたと記憶していますが、これらを身につけ 子や孫に囲まれて祝われていたいかにもよきおじいちゃんおばあちゃんという風情の方々と いまの自分が同い年というのが、まるでピンときません。

たぶん子どもを持たなかったのが大きいでしょうね。

守られサポートされる側から 親として子を守り育てる側になったという自覚があれば、そこで意識がぐっと切り替わったのでしょうが、いまの貴秋は ひたすら自身のよりよき人生を追求するという点において、20代の頃となんら変わりないのですから。

誕生日当日の朝、父がプレゼントを手渡してくれたのはうれしかったのですが、包みに特大の赤文字で (自分でプリンター印刷したらしい) 「還暦のお誕生日おめでとう」 とのメッセージが貼り付けられているのを見たときには、「還暦」 という言葉がもたらすイメージとセルフイメージとのあまりの乖離に引っくり返りそうになりました。

そんな貴秋が ただいま反抗期を体験中と言ったら、おいおいと思われるでしょうね。

でも 真面目に本当の話なのです。




そもそも反抗期とは何か? といえば、貴秋なりの解釈では 「それまで頼ってきた親 (もしくは親代わりの大人) という支柱から身を離し、新たに自分オリジナルの支柱をがっちり育てるために必要な移行期間」 となります。

そして貴秋は、第一次 ・ 第二次とも ここをきちんと通り抜けられないまま来ちゃったんですね。

それでも感覚フォーカスという手立てを得て、とにもかくにも自力でバグを手放し 今日まで来られたことには感謝あるのみです。

で、いまの貴秋は 齢60にして もう一度幼少期のプロセスを、本来のそれよりもかなりのハイスピードでやり直している真っ最中というわけ。

いい子で他人の評価や顔色ばかり氣にしてきたひ弱な軸を、自分が何が好きで何が嫌いか、それに照らして何を選び何をスルーするか、瞬間瞬間の選択を通して 大地に根ざした丈夫なものに創り変え 育て直す日々です。

平たく言えば、好むものにはすっと手を伸ばし、イヤなものにははっきりノーと言う、それだけのこと。

この 「ノー」 が躊躇なくすらりと言えるようになった自分が 「イヤ!」 を連発する幼子とオーバーラップして、ついつい 「60で反抗期ってマジですか!?」 といった氣分になっちゃうのですが、でも 力まずすっと 「ノー」 が言えるって ステキなことだと思うのです。

いい子で優等生だったころは、自分から進んで負の感情を抑圧した結果 怒りを溜め込みすぎて、いざ表現しようとすると ギクシャクといびつなものになってしまい、激しく言い募ってあとから自己嫌悪に陥ったり、言いたいことを十分伝えられず不満が残ったりと、かえって不快感が増すばかりでした。

が、膨れ上がった怒りをこつこつ手放していったおかげで、ノーだってイエスと同じぐらい率直かつ穏やかに言えるのだと次第にわかってきて、ぐっと氣が楽になりました。

こうなると ノーを言うのが快感というか 楽しくさえなっちゃう、そんな年相応のありようとはおよそかけ離れた子どもっぽい自分をついつい 「おいおい何やってんの、60の大人が」 となじりそうにもなりましたが、そこで氣がついたのです、最初から完璧を目指す必要はないのだと。

もちろん最終的に目指すのは 愛であり自由であり安らぎであり豊かさであり健やかさである自分、でも そこに到達するためには通るべき道というものがあり、いまの自分は かつて通り損ねたそれを体験し直している最中なのだから、60過ぎてなお未熟であることを恥じるよりも せっかく再挑戦できたひとつひとつのプロセスをしっかり味わうことを大切にしようと氣持ちを切り替えたのです。

いまの貴秋は反抗期、それでいい、自分の基準に沿って選別すること ・ まっすぐにノーを言うことを学んで、自分の世界をよりよく築き直してゆけばいい。




結局60という数字にどのような意味づけをするかは自分次第、「いい歳した大人が」 なんて声に惑わされる必要もないんですね。

「60の手習い」 という言葉がありますが、60で反抗期からやり直したっていいじゃないですか。

60歳以前は来る新しい人生の準備期間でありプロローグ、貴秋の人生本番のスタートは60から、と決めました。

いよいよここからが これまでの人生とのコントラスト効果で面白くなるところ、思いっきり楽しむぞと 腕をさすりほくそ笑む毎日です。