Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

笑う警官

2009-12-01 | 日本映画(や・ら・わ行)
★☆ 2009年/日本 監督/角川春樹
「酷すぎて絶句」

あんまりお粗末な作品だったので、特に書くことはないです。
なーんて、言い切り。
これほど酷いと思った作品はいつ以来でしょうね。しかも、映画館で。

演出が古いとか、新しいとか、
そういう時代性とは何の関係もないですね。まるで素人。
とにかくのっぺりとした絵ヅラで、
ただ役者が順番に台詞を言ってるだけ。

サスペンスとしてのスリリングは皆無です。
24時間内に殺人事件を解決しなければならない緊張感、まるでナシ。
しかも、話の辻褄が合っていない脚本。
原作と違うワケのわからない改変。

とにかく全てが駄目ですから、
一つひとつ取り上げてダメ出しすることもないでしょう。
字数の無駄です。

それより、悲しいのは、本作品に出演したことで
大森南朋は割りを食ったなあ、ということです。
それに尽きます。
今年は「ハゲタカ」が評価を受けて、一躍有名になった彼。
ベストセラー本の主演ということで注目も大きかった作品なのに、
こんな仕上がりじゃ、可哀想すぎます。

数限りない映画作品に出演し、
どの作品においても希有な存在感を放っていた彼が、
こんな凡庸でヘタクソで全く魅力的に見えない役者に
撮られてしまうなんて酷すぎます。
誰か角川監督に助言する人はいなかったんでしょうか。
大森くん、この仕事のことはサッサと忘れてしまうんだよ。ねっ。