Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

女王陛下のお気に入り

2019-03-07 | 外国映画(さ行)
★★★★☆ 2018年/アイルランド・イギリス・アメリカ 監督/ヨルゴス・ランティモス

ロブスターのときも思ったけど、なんでヨルゴス・ランティモスってこんなビッグネームキャスティングできるのかしら? オリビア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズの三つ巴の演技合戦がすばらしい。オリビア・コールマンがオスカーを獲ったけど、私はエマストーンに感服。昨年オスカー獲ってなお、本作では脱いでますから。すげえや。バリーリンドンを思わせる照明を使わない美しい宮殿内の撮影や衣装はスクリーンで見るべきもの。そして、ヨルゴス・ランティモスらしい意地悪でひねった視点。魚眼レンズで斜めに切り取る映像が奇妙でとてもいい。そして、17匹のうさぎのアイロニー。絢爛豪華な舞台に憎悪まみれる人間の悲喜劇。とても見応えありました。